【保健師】業界情報社員のストレス解消に...世界の大企業が取り組む「マインドフルネス」呼吸法って一体なんだ!?
2016年03月18日
こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
グーグルやインテルなど、世界的に有名な企業が社員研修のメニューに取り入れるなど、注目を浴びている「マインドフルネス」。
言葉を聞いたことがある方も、知らないという方も、今後産業保健の分野に関わってくるかもしれない「マインドフルネス」について、知っておいていただければと思います。
さっそく、マインドフルネスについて、お話しします。
マインドフルネスとは心理学的治療のひとつ
東京マインドフルネスセンターによると、マインドフルネスとは"正確にはマインドフルネスストレス低減法といって心理学的治療の一つ"といわれています。
東京マインドフルネスセンター「マインドフルネスとは」参照
アメリカでは、ストレスを抱えている人、不安症やパニック症の患者さんの治療法としても活用されています。
また健康な人の生活の質を高める作用もあるといわれ、広まっているようです。
日本語に訳すと「気づくこと」「意識すること」となり、「その一瞬に全力を傾けること」と考えることもできます。
そのためストレス状態におかれていたとしても、マインドフルな状態にすることで、ストレスから解放されるという効果があるといわれているのです。
マインドフルネスは瞑想だけじゃない!
さまざまなプログラムが
マインドフルネスの実践方法のひとつに「瞑想(メディテーション)」があります。
一般的には以下のような流れになります。
- (1)
手を胸の前であわせて合掌のポーズをとる
- (2)
ゆっくり息を吸い込みながら、手を頭の上まで上げる
- (3)
その状態のまま下腹に力を入れ息を止める
- (4)
ゆっくり息を吐きながら、手を広げるようにして下ろしていく
ヒューマンウェルネスインスティチュート「呼吸のマインドフルネス」参照
これが一般的な方法で、マインドフルネスといえば瞑想と思われる方も多いようです。
しかし「マインドフル」な状態を作ることが大切なので、そのためのプログラムは実際にはさまざまあります。
一例として「ヨーガ」「マインドフルネスイーティング」「ボディスキャン」などです。
マインドフルネスを実践してみたいと考えている方は、この中から自分に合った方法を選ばれるとよいでしょう。
マインドフルネスの効果は実証されている?
瞑想などでストレスから解放される・・と聞くと、宗教的な意味合いが強いように感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実際、マインドフルネスは仏教の考え方に根差したもので、悟りを開くために重要なものだとの考えもあります。
しかし最近メディアに取り上げられる機会が増えている理由のひとつに、「科学的に効果が実証されている」という側面があります。
第2回日本マインドフルネス学会で発表された内容によると、心療内科などに通う患者さんの中の希望者に対し、集団でヨーガや瞑想を実践したところ、「痛みが消えた」「コリがほぐれた」「温泉に入ったような気分になった」などの改善がみられたようです。
マインドフルネスに基づく集団への介入と効果
そのほか、海外では「認知症のリスクを低下する」「脳の病気のリスクを低下する」といった報告も行われています。
産業保健の分野でも注目?
マインドフルネス
さまざまな企業がマインドフルネスを取り入れている理由は、ストレスの軽減だけではなく、記憶力や免疫力をあげるなどの効果もあるといわれているからではないでしょうか。
産業保健の分野に携わっている方にとって、「ストレスの軽減」をはじめ、さまざまな効果があるといわれるマインドフルネスについて興味深いと感じる方も多いことでしょう。
今後は、日本の企業でも積極的に取り入れられていくことも考えられます。
保健師のみなさんも、ぜひ「マインドフルネス」について、知っておいていただければと思います。
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