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【保健師】仕事内容・役割産業保健師とは?その仕事内容を徹底紹介

2018年10月11日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

産業保健師とは、おもに民間企業に勤務する保健師です。従業員の健康改善・維持・促進のための活動を行い、健康で安全な職場づくりのために活躍します。近年、注目が集まっている産業保健師の役割や具体的な仕事内容について、詳しくご紹介します。

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厚生労働省の2016年「労働安全衛生調査(実態調査)」によると、現在の仕事や職業生活に関して、強いストレスとなっていると感じる事柄があると回答した労働者の割合は59.5%にも上り、働く人の心の健康を守ることは、企業にとっても社会にとっても大きな課題となっています。
こうした状況を背景に、民間企業において従業員の健康改善・維持・促進のための活動を行い、健康で安全な職場づくりをするために活躍する「産業保健師」の存在に注目が集まっています。しかし、産業保健師の数はまだまだ少なく、具体的な仕事内容に関する周囲の理解も得られにくい職業です。そこで、産業保健師の役割や具体的な仕事内容について、詳しくご紹介します。

産業保健師とは?

一般的な保健師は、体の症状として現れた健康問題の原因を探して、その背景にある社会問題を察知して根本的な解決を図っていくのがおもな役割です。保健師は勤務場所とその役割に応じて、3つの職種に分類されています。
1つは、都道府県や市区町村の保健所・保健センターに勤務する公務員として、地域住民の健康の維持や増進活動を行う「行政保健師」です。2つ目は、学校の保健室などで児童・生徒、教職員の健康管理を行う「学校保健師」。そして3つ目が、企業で働く従業員の健康に関わる「産業保健師」です。いずれも、特定の組織や地域に所属する人の健康管理を行うという点は共通していますが、同じ保健師でも、職場によって雇用形態や仕事内容は大きく異なります。特に、行政保健師や公立の学校保健師が公務員であるのに対して、産業保健師は民間企業などに勤務することが多いため、ほかの保健師とは立場が異なります。

産業保健師の役割とは

産業保健師は、企業や健康保険組合などで産業医や衛生管理者、人事担当者とチームを組み、その企業で働く従業員の健康管理・維持・促進に関する活動を行ったり、心身両面における不安や悩みに対する相談を受け付けたりすることで、健康で安全な職場づくりをすることがおもな役割です。看護師が傷の手当など、ケガや健康問題が起こった後の治療を担当するのに対し、保健師は病気になる前の段階でその予兆を察知し、疾病の発生そのものを予防することが最も大切な役割です。
企業も、従業員の心身の健康管理を行って疾病の発生を予防することで、病気や健康問題を理由にした退職者や休職者を減らし、結果的に企業の利益に結び付ける役割を産業保健師に求めています。

産業保健師の仕事とやりがい

それでは、産業保健師の仕事内容を見ていきましょう。具体的には次のようなものがあります。

・健康診断結果のデータ整理・分析
・職場で起きたケガ・病気の治療
・従業員に対する保健指導業務
・職場の過重労働対策
・メンタルヘルス対策
・休職者や長時間労働者との面接
・職場視察の同行
・安全衛生委員会への出席

この中でも最近、産業保健師の仕事として企業が重要視しているのが、従業員に対するメンタルヘルス対策です。2015年に「労働安全衛生法」が改正され、労働者が50人以上いる事業所では、毎年1回ストレスチェックの検査を行うことが義務付けられました。
これは、ストレスに関する質問票(選択回答)に労働者が記入し、それを集計・分析することで、その人のストレスがどのような状態にあるのかを調べる簡単な検査で、ストレス状態を知ることでうつなどのメンタルヘルスの不調を未然に防止したり、職場環境の改善に取り組んだりすることを目的としています。なお、このストレスチェックが行えるのは、医師か保健師、あるいは厚生労働大臣の定める研修を受けた歯科医師・看護師・精神保健福祉士・公認心理師に限定されています。

産業保健師に求められるもの

一般的に、企業内に医師が常駐していることはまれで、産業保健師は1企業1人体制の"一人職場"の場合が多いのが現状です。それだけに、産業保健師の仕事は一人の責任がとても重く、幅広い知識と判断力、カウンセリング能力などが求められます。
その一方で、一人職場であることのメリットを活かして、自分で企画・立案して健康に関するセミナーを開催することなどもできます。自分で判断して仕事を進めることができるため、志が高くやる気のある方にとっては、とてもやりがいのある仕事といえます。

産業保健師になるには

産業保健師になるには、まず保健師になるための保健師国家試験および看護師国家試験への合格が必須です。 大学の看護学系学部で保健師になるための学科を専攻した方や、統合カリキュラム採用の看護系専門学校(修業年限4年以上)を終了した方は、卒業と同時にこの2つの国家試験を受験できます。 また、3年生の看護師養成所や看護学校、3年制の看護学系の短大を卒業した方は、看護師国家試験に合格して看護師の資格を取得後、看護学系の大学の3年次に編入するか、大学院に入学し2年間通学する、あるいは1年間保健師養成所に通うことで保健師国家試験の受験資格が得られます。

産業保健師の採用は狭き門

保健師の国家試験に合格したとしても、すぐ産業保健師になれるわけではありません。というのも、産業保健師を採用して社内に常駐させている企業は、まだ大手の一部企業に限定されており、しかも1企業1人体制の場合がほとんどです。そのため、そもそも求人数が少なく、産業保健師の求人倍率は高くなっています。また、採用企業は産業保健師の経験者採用を希望する場合が多いため、新卒者にとってはますます狭き門となっています。

産業保健師はパソコンスキルも必須

産業保健師は、公務員である行政保健師や公立の学校保健師とは違い、民間企業の会社員として就業することになります。そのため、一般的な事務系会社員に求められるパソコンスキルを身に付けていることは必須です。社内の業務連絡を円滑に行うためにメールや、企画書や報告書の作成に必要なWord、データの集計や管理に必要なExcel、講習会開催時や企画のプレゼンテーションに必要なPowerPointなどのスキルが必要となります。

産業保健師の採用試験

産業保健師の場合、採用の過程は一般企業の会社員の採用過程と同様です。もちろん、企業ごとに違いはありますが、一般的には採用までに次のような試験が実施されます。

・書類選考(履歴書のほか、職務経歴書なども必要)
・適性検査(SPI総合検査など)
・筆記試験
・グループディスカッション
・面接(複数回の場合もあり)

面接に関しては、会社員の経験者採用と同様の内容と考えればいいでしょう。具体的には、志望動機(どうして他社ではなくこの会社でなくてはダメなのか)、これまでの職務経歴や年数、経験職種での仕事の内容、直近の前職での仕事や経験、「これまでの経験を活かして、新しい職場でどのようなことに取り組んでいきたいか」といった、どこの面接でも聞かれる内容です。また、産業保健師としての役割や、自分が思う保健指導についてといった専門的な内容を深く聞かれるケースもありますので、事前にしっかり準備しておきましょう。

産業保健師の雇用形態と年収

少し古いデータになりますが、一般財団法人日本公衆衛生協会が行った2008年度地域保健総合推進事業「産業保健師就業実態調査研究事業報告書」によると、産業保健師の勤務形態は常勤が97.3%と、非常勤の2.7%を大きく上回っています。また、雇用形態も正社員の割合が81.8%と最も高く、それ以外には嘱託社員(12.7%)、契約社員(5.1%)となっています。
年収のボリュームゾーンは、400万〜500万円未満で全体の27.1%を占めており、次いで500万〜600万円未満が24.7%となります。産業保健師を採用する企業は大企業である場合が多く、福利厚生面などを含めて、待遇面で比較的高待遇が望める職場です。

産業保健師は残業がない?

産業保健師は、健康診断シーズンなど繁忙期はあるものの、一般的に残業が少ない職場です。また土・日・祝日が休みの企業であれば、産業保健師の仕事も同じく休みとなり、休日出勤などはほとんどありません。そのため、子育てや介護といった家庭の事情を抱える方にとっては、働きやすい職場だといえます。

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産業保健師への転職・就職を成功させるためには、求人募集の情報を見つけることが成功のカギといわれています。産業保健師は欠員補充採用が中心で、求人採用の人数も少ないため、非公開求人として出される場合が多くあります。そのため、より良い求人情報にめぐり会うためには、保健師の採用サポートに経験が豊富な転職エージェントなどに登録することが一番の近道です。

アポプラスキャリアは25年以上にわたり、医療専門の転職サポートの実績を持ち、産業保健の分野では業界トップクラスの実績を誇る転職エージェントです。保健師・看護師の就職・転職に豊富な実績を持っており、サイトには一般公開されていない非公開求人も多数扱っています。保健師・看護師の専門コンサルタントは、企業との強いパイプがあるからこそ得られた、求人票には載っていない深い情報を把握しており、転職を総合的にサポートいたします。

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