大阪府の保健師動向
厚生労働省がまとめた「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、2016年12月時点の大阪府内の保健師の総数は2,367人となっています。これを、人口10万人あたりに換算すると26.8人となり、全国平均の40.4人を大きく下回り、全国で神奈川県に次いで2番目に低い人数となっています。大阪府内で大学などの保健師養成施設は、2018年時点で16校あります。
大阪府の中でも、特に大阪市は保健師の人材育成に熱心で、大阪市保健師人材育成評価検討会を設置しています。新任期・中堅期の人材育成マニュアルに基づいた保健師の育成を行っているほか、管理期の保健師についても、具体的行動について明記したガイドラインを作成。管理期の保健師全体の質の向上に努めており、地域の保健師全般のスキルアップにつながっています。そのため、保健師としてのスキル向上を目指したいなら、こうした育成プログラムの充実したエリアに注目してみてはいかがでしょうか。
【大阪府 保健師情報】
■保健師数:2,367人(厚生労働省「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」2016年12月時点
■保健師養成学部・学校:16校(大阪府「保健師・助産師養成施設一覧」2018年時点)
転職ワンポイントアドバイス
大阪府の概要
大阪府は、全都道府県の中で面積が2番目に小さい自治体ですが、2018年12月現在の人口は、推計約883万人と、東京、神奈川に次いで全国で3番目に多く、関西の政治、経済、商業の中心となっています。地形は南北に長く湾曲しており、大阪湾に向かって開けた西側以外は、三方を山に囲まれています。こうした地形の特色から、海の幸、山の幸と、あらゆる自然の恵みを手近に入手でき、さらに昔から平穏な瀬戸内海からの船便によって遠隔地から産物が運ばれてきたこともあり、大阪は「食いだおれの街」として知られています。近年では、大阪の豊かな食文化や歴史を求めて、海外からも多くの観光客が訪れています。
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