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【保健師】体験談産業保健師がやりがちな失敗エピソードと対応策《後編》

2023年11月28日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

従業員の健康管理を経営課題として積極的に取り組み、企業の生産性や企業価値を高めていく「健康経営」。その健康経営を効率良く本質的に実践していく上で欠かせない存在の産業保健師ですが、「医療職出身ならでは」の失敗ケースも散見します。

前編に続いて、企業で働く保健師の失敗エピソードと対策について紹介していきます。

保健師の求人・転職特集はこちら

産業保健師の失敗エピソード(3):業務を閉鎖的&経営陣との交流不足で失敗!

3つ目の失敗事例は、「業務内容をオープンにしない」ことについてです。前回の記事(失敗エピソード2)でもお伝えしましたが、産業保健において看護サービスを提供する場はどこでしょうか。そう、「企業」です。臨床現場では、基本的に自分と同等もしくはそれ以上の知識を有した方々と話し合い、処置を行います。

しかし、産業保健を行う場は企業であり、企業にいるほとんどの方は医学知識が少ない方ばかりです。そうした人たちに、自分の業務を「どうせ話してもわからないから」などと詳細を明かさずに行っていると、経営陣や人事、一般社員からも「産業保健師って何をしてるのかわからない」と不信感を抱かれがちです。また、産業保健はサービス業ではありません。医学知識に基づいた知識と技術だけで解決できることと違い、産業保健の現場で起こる不調はさまざまな要因が複雑に絡み合って体調不良を起こします。保健師としてちゃんとやった、だけでは通用しません。

企業は、成果を出す場所です。成果とは何かを定義づけ、成果を出すために上手くいかない原因を探し、そこを解決するために対策・アプローチを考えます。業務内容をオープンにせず仕事をしては、健康経営だけでなく通常の産業保健としても不十分になり得ます。

こういう場合に有効な対策は2つ。1つ目が、「業務を見える化する」こと。経営陣や人事・総務の方々を含めて、誰が見ても理解ができるようにすることで、周囲から理解が得られるだけでなく、医療職には見えていない新しい発見にもつながります。2つ目が、「理路整然とした保健計画の立案と実行」です。医療職の特徴として、一般の方への説明を簡素化する傾向があります。原因と結果だけをつなげて話すと、なぜそうなるのかが理解できず、有効な施策か判断するのが難しくなります。

「思いつきだけではダメなんですよね。明確な意図を持って現状把握をしっかり行い、綿密な保健計画を作ってPDCAを回すようにしたら、会社からの信頼がグッと高まり、仕事も増えてスキルアップになりました」と話している産業保健師もいます。

原因から結果まで「結・起承転結で話す」こと。そして、原因解消に向けたプロセスも同様に省略することなく、明確でわかりやすい言葉を使って計画を作り、実行し続けることが重要です。

産業保健師の失敗エピソード(4):「企業人としての振舞い」ができなくて失敗!

最後の失敗事例は、「職場での立ち振る舞い」です。これはこれまでの失敗事例の根底にあると言っても過言ではない「あるある事例」ではないかと考えます。

産業保健師に限らずすべての医療職に共通するのが、「一般常識・教養の少なさ」です。学生から業界に入り長く居ると、「業界の当たり前=世間の常識」と思ってしまいますが、これは大きな間違いです。名刺交換などのビジネスマナーやオフィスカジュアルなど、企業に勤めている人の9割が知っていることを医療職は知らない、ということは往々にしてあります。

自分が務めている場所がどんなところで、どんな仕事をしている人がいるのか。これを知ろうとせずに仕事をしても、理解や評価は得られにくく、質の良い産業保健は行えないといえるでしょう。しかし、産業保健自体を体系的に学べる環境が少ないのもまた事実で、あったとしても講師自身のスキルも乏しいこともあり、なかなか難しいかもしれません。

こういう場合の対策には、「知らないことを知らないと言える素直さと学ぶ姿勢を持つ」こと。「企業に入って働き始めた時、社会経験もなくビジネスマナーができていなかったから、信頼を得るのに時間がかかった。だからビジネスマナーはもちろん労務周りの勉強をしたり、社内の勉強会や人事の交流会に積極的に参加していたら、自然と信頼されるようになった」という産業保健師の経験談もあります。

直接人と交流するのが苦手という方は、「人事や経営関連の書籍を読む」でも良いと思います。まずは自分ができる範囲で、相手の世界を知るよう努めてみましょう。

【まとめ】産業保健師がやりがちな失敗エピソードと対応策《後編》

これまで4つの事例を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。産業保健だけでなく「健康経営を実践する」ということは、健康と経営、片方の専門性だけでは足りないように感じます。まずは「自分が働く場所の当たり前」を学んで身につけること。それが産業保健師としてより信頼感を高める一歩につながります。

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