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【保健師】体験談産業保健師がやりがちな失敗エピソードと対応策《前編》

2023年10月25日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

従業員の健康保持増進を通して生産性を高め、業績向上と企業のブランド力強化を図る「健康経営」。その健康経営を効率良く本質的に実践していく上で欠かせないのが、産業保健師の存在です。

従業員の健康課題を的確に分析し、課題解消に向けて動く産業保健師の役割は重要ですが、医療職出身ならではの失敗ケースも。企業で働く保健師の失敗エピソードと対策を詳しくご紹介します。

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産業保健師の失敗エピソード(1):テレビから仕入れた情報・質問に何となく答えて失敗!

最初の失敗事例は、「健康情報のインプット不足」です。昨今の情報過多社会では、ありとあらゆるツールで情報を得られるようになりました。健康管理に関する情報も様々なメディア媒体で発信されていますが、ここで気をつけないといけないのが「その情報はどこが(誰が)発信源なのか」ということです。

健康経営の取り組みにもある「ヘルスリテラシーの向上」。この観点から見ても、従業員の健康情報の活用度合いを高めるために、産業保健師から何かしらの情報を提供する機会があります。その際、産業保健の面談や研修等の場において、「健康に関する情報を従業員が知っていて、産業保健師が知らない」という逆転事象が起きることも出てきます。

医療・医学は日進月歩。少し前の常識が今では違うということは珍しくありません。「産業保健師として長く働いていても、若い頃はインプット不足で従業員から質問された内容について詳しく知らず、適当に間違った情報を伝えてしまったことがある」と話している産業保健師もいます。

こういった時の対策は、「テレビや雑誌で発信されている情報は最低限チェックする習慣を持つ」ようにすることです。テレビはじっくり見ずラジオ感覚で聞くのでもいいですし、雑誌などは立ち読みで事足りますし、必要なら購入すればいいです。一般の人でも知っていることは、医療職として当たり前に知っていること。常に自分の知識のアップデートを図ることが肝要です。

産業保健師の失敗エピソード(2):病んでいる人に寄り添いすぎて失敗!

2つ目の失敗事例は、「医療福祉と産業保健の"場"の違い」についてです。産業保健師になるにはまず看護師・保健師の資格取得が必要になり、臨床を経験することもあるでしょう。その際気をつけなければならないのが、看護サービスを提供する場所がどこなのかを理解することです。

病院など医療福祉の現場は基本的に治療に専念するための場所であり、病状回復に向けて療養する場です。治療のことだけを考え、それに必要な環境や物資を用意すれば、正しいことになります。しかし、産業保健の場は違います。

産業保健が提供される場は「企業の中」であり、そこは雇用関係という契約の下に成り立つ場所です。つまり、単に症状や病状の回復を手助けすればいいのではなく、「労働環境に適応し、十分に職務を遂行することができる状態」までに持っていかなくてはいけません。

「目の前の人(健康不安のある従業員)に寄り添いすぎているね。それだけだとダメだよ」この事例を紹介してくださった産業保健師は、自分の職場にいる産業医からの指摘があって初めて、自分がどこで看護サービスを提供しているのかを理解したと話しています。

こうした「これまでと違う環境に適応する」ための対策には、まずその場所のことについて知るというのが一番であり、そのためには労務・就業規則など企業のルールについて理解を深めることが大切です。

また、健康経営においても、取り組み項目の中に「仕事と治療の両立支援(メンタル疾患を除く)」という項目があります。両立支援は育児・病気治療・介護の3つの柱があり、人生100年時代と呼ばれる社会の就労世代にとって、どれも重要な要素です。しかも、この「仕事と治療の両立支援」は、2024年度の健康経営優良法人認定制度から新たに設定された項目になります。両立支援についてしっかり学びたいという方は、労働者健康安全機構が認定する「両立支援コーディネーター基礎研修」を受けるのもよいでしょう。

【まとめ】産業保健師がやりがちな失敗エピソードと対応策《前編》

今後ますます進む少子高齢化社会において、自分自身の病気だけでなく、家族を含めた様々な事情を抱えて働く人がより一層増えていきます。産業保健という場は、そうした「人々の生活が密接した場」になるため、単に医療看護の知識だけあればいいというわけにはいきません。次回の後編でも、引き続き「医療職出身ならでは」産業保健師の失敗事例と対策をご紹介していきます。

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