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【保健師】仕事内容・役割社員が読みたくなる「保健だより」のつくり方

2023年12月21日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

日本の「平均寿命」は世界一ですが、健康体で自立した生活を送れる「健康寿命」は平均寿命と10年以上の乖離があります。近年の少子高齢化が進む中、健康に対する意識づけや健康情報の活用力は、高齢従業員だけでなくあらゆる世代にとっても必須スキルになっていきます。そこで今回は、産業保健師の業務に役立つ、従業員のヘルスリテラシーの一端を担う「保健だよりのつくり方」を紹介していきます。

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あなたが書いた保健だよりは「社員が読みたくなる保健だより」になっていますか?

産業保健師の皆さんは、社内で発行した保健だよりのその後がどうなっているか把握していますか?情報は発信して終わりではなく、「いかに活用するか」が重要です。健康経営においてもそれは重要な指標となっており、健康経営優良法人認定制度の取り組み活動項目にも「ヘルスリテラシーの向上」があります。

ヘルスリテラシーとは、「健康情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力であり、それによって、日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプロモーションについて判断したり意思決定をしたりして、生涯を通じて生活の質を維持・向上させることができるもの」と言われており、端的に言うと「積極的に自分の健康管理に必要な情報を探し、日々の日常生活の中に取り入れて行動して、健康的に過ごし続けるためのスキル」という事になります。

そして、経営陣を始め、企業内で働く1人1人の従業員が高いヘルスリテラシーを持って働くことができれば、健康被害で苦しむ人は少なくなり、何らかの不調を抱えたままパフォーマンス低く働いている状態の「プレゼンティーイズム」が減り、より高い労働生産性を生む礎ができます。こうした健康情報の発信もまた、産業保健師として重要な仕事の一つなのです。

【保健だよりのつくり方のコツ】従業員自身をロールモデルに

それでは、どうやったら従業員の目に留まり、実際の日常生活の中にまで取り込まれる保健だよりが作れるのでしょうか。ただでさえ情報発信には「話のネタ」がついて回り、発信することに頭を抱えてしまう産業保健師さんも少なくないと思います。

そこでご紹介したいのが、「実際にいる社員をロールモデルにする」という方法です。今回インタビューをした産業保健師さん(健康経営エキスパートアドバイザー保有)も、企業内で産業保健師として働く中で保健だよりを発行されていましたが、記事を書く上で意識していたことが「ペルソナを細かく設定する」こと。

ペルソナとは、元々ユングの提唱した心理学用語で、仮面を意味する「Persona」から生まれた言葉です。人間の「外的側面」「内側に潜む自分」がペルソナだと定義されていますが、ビジネスの場やマーケティング用語では「商品やサービスを利用している典型的なユーザー像」のことを意味します。年齢、性別、住まい地域、職業、趣味など、人物設計について細かく設定し、その人が考えそうな行動を想定した上で、ストーリー仕立て「こういうケースにはこんな対策が有効!」というような形で訴求していきます。

インタビューをした産業保健師さんは、「保健だよりは発行して終わり、じゃなくて、あくまで健康経営の取り組みとして社員の健康状態の改善に貢献するツールでないといけないと思っています。なので、記事を読んで実際に行動に移してもらうためにも、読者のペルソナ設計は入念に組みました」とお話しされていました。

中でも特に良いと感じた点は、実際に社内にいる誰かを模倣し事例にするだけでなく、「事実談として本人そのものの紹介(体験談+数値の変化)を書く」ということです。「実際に社内にいる人を紹介する事で、記事を読んだ従業員が自分と似たような年代・性別の人が体験したことを自分ごと化して受け止めやすくなります。しかも、記事にピックアップした方が多くの従業員の目に留まることで、その方を中心に従業員同士のコミュニケーション量が増え、仕事の円滑さが増すことにつながることもあります」とのこと。確かに知らない誰かの話よりも、顔も名前も知っている人の話ならより身近に感じますよね。

付随して事例として紹介する人の健康状態の「肝」となった健康情報を添えることで、より健康に関する情報と日常生活が連動しやすくなります。成果を意識したコンテンツ配信を心がけていきましょう。

【まとめ】社員が読みたくなる「保健だより」のつくり方

「健康に気を遣っていてえらいね」こんな言葉を聞くと、褒められたようにも思いますが、実際は冷やかしなどの意味合いも含まれており、何となく居心地の悪さを感じる方もいるのではないでしょうか。社内でも共通の意識を持つことで組織文化は醸成されていきます。少しでも社内で楽しく健康づくりができる環境を、「保健だより」を通じて作っていけるといいですね。

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