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【保健師】仕事内容・役割保健面談のマンネリ化を防ぐために産業保健師ができること

2023年11月28日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

従業員の健康を資本と考えて経営戦略的に実践していく健康経営において、従業員の健康状態の改善・向上は、産業保健師にとって最重要項目になります。

今回は、従業員の健康状態をより良くしていくために考えたい「保健面談のマンネリ化防止」について紹介していきます。

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保健面談マンネリ化防止対策1:面談スタイルの見直し

保健面談では、普段どんなことを意識して行っていますか。健康診断や特定健診の結果をもとに保健指導が必要な方と面談をしたり、休職中の方と定期面談を行ったりと、様々なシチュエーションで面談を行うと思います。

面談をする方はどんな方が多いでしょうか。健康診断等の数値により何かしら改善項目がある就業中の方、特定の病気疾患の治療をしながら働いている方だけでなく、中には治療経過が芳しくなく社会復帰が難しい方もいると思います。どのシチュエーションでも指標となるものはありますが、それだけでなくちゃんと「目の前の従業員の顔」は見ているでしょうか。

健康診断の数値や検査結果はあくまで結果です。結果についてあれこれ言っても、解決(改善)にはつながりません。大切なのは、その結果に至るまでの過程を知ること。どのような道筋を辿っているのか、その道筋では何があったのか。健康状態を悪化させている要因は何なのかを、一緒に探ることではないでしょうか。

その探り方の指標は、日々の生活習慣や嗜好品の特性、遺伝的体質はもとより、日頃の食生活をつくる家庭環境、あるいは働き方・職場環境だったりするかもしれません。相手の顔を見て、なぜこの数値になってしまったのか、健康診断の数値と本人の自己申告だけでなく、もともとの体質や家族構成、家庭環境、職場環境を踏まえてコーチング的なヒアリングを行い、健康管理のボトルネックがどこにあるのかを見つけていくことが大切です。

そして、そこから改善に向けて、できること・できないことを明確に分け、行動指標をつくり、スモールステップを繰り返して改善していくための行動変容へのアプローチも重要だと考えます。1人1人の従業員にちゃんと向き合うことができれば、マンネリ化することは少なくなるのではないでしょうか。

保健面談マンネリ化防止対策2:コーチング的で綿密な保健計画をつくる

産業保健師は専門的な知識を持っているため、目の前の状況を分析し、聞かれたことに対して適切な返答を返そうとあれこれ話してしまいがちです。しかし、大切なのは「一方通行で指導する」ことよりも「目的地まで無事にたどり着けるようサポートする」ことではないでしょうか。

この目的地というのは、健康経営でいえば「従業員が健康を損なうことなく安心して働くことができ、会社も業績が向上し社会から評価されて存続し続けられる環境をつくること」です。そのために必要なことは、健診結果をもとにした健康状態の数値だけの話をするだけでは到底足りません。就業部署、年齢、性別、家庭環境など、従業員の層を分類して健康状態を把握し、何が課題になっているのかをしっかり仮説を立てて検証することが重要です。また、そのために1人1人の従業員がどのような環境・価値観で就業しているのかを知ることも大切です。

健康経営の基本的な実践スタイルは「できるところからやる」ですが、その「できること」を明確にするには、指標となる数値や従業員本人たちからの声は必須になります。そうしてつくり上げた保健計画をもとに年間の健康増進活動や職場環境改善を計画的に行うことができれば、保健面談においても健康状態の話以外にも取り組みの参加率や内容の賛否両論についても知ることができるのではないかと考えます。

従業員の健康状態を良くする(数値の向上)だけに囚われないこと。これもまた保健面談のマンネリ化を防止する材料になるのではないでしょうか。

【まとめ】保健面談のマンネリ化を防ぐには

規模が大きい企業ともなれば面談者の数も多くなり、数が多くなれば毎回同じような話をしたり聞いたりするのは誰だって飽きてしまいますよね。そんな時は、結果(話すこと)に着目するのではなく、1つ1つの過程(どんなプロセスを辿ったのか)に着目して相手と向き合ってみるのも1つの手となります。

そして、その過程を探るには、やはり今持っている医学知識のアップデートはもちろん、労務周りの知識や社会的な働き方のトレンドなどを知っておくことも重要です。「自分の引き出しをどれだけ多く持てるか」それが産業保健師の仕事のマンネリ化を防ぐコツになると考えます。

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