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【保健師】求人・転職情報産業保健師のキャリアデザインを考える

2024年01月25日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

今回は「産業保健師のキャリアデザインを考える」についてお話していきます。「これからも産業保健師を続けていきたい理由」の記事では、目指したきっかけ・なぜ続けたいのか・これからの展望の観点から、現状について内省を促す内容を掲載しています。そちらも併せてご一読いただいてから、本記事を読んでいただくと答えを見つけやすくなるかもしれません。

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職場を変えることでのキャリアアップ

勤務している企業の業務特性によって生じる体調不良はさまざまです。工場・建設系の会社では主に現場での事故が多いために身体的なケガが多いですが、IT業界ではコミュニケーション不足によるメンタルヘルス不調者が多かったりします。企業の業種・業態によって課題に感じることはさまざまありますので、今勤めている会社で産業保健の取り組みが安定的に回る仕組みづくりがある程度できていれば、それを実績にして他社でも活かすこともできるのではないでしょうか。

また、業種と同様に「企業の規模感」で変えてみるのも良いと思います。日本の企業のおよそ9割は中小企業です。大企業と中小企業とでは、そもそも企業の組織体制への考え方や資金面などで大きく異なる点があるため、産業保健の体制・仕組みづくりも違うケースがあります。従業員数が5〜20人前後の小規模事業者と、常用雇用者が1,000人を超える大企業では組織体制も大きく異なります。

そこにさらに「健康経営の取り組み度合い」によっても、違いが出てくるでしょう。ある程度取り組みを行い申請の取得が続いている企業もあれば、健康経営のことをほとんど知らない企業では、従業員の健康への理解や働き方への反映も足りないところが多くなります。これまで大きな企業で健康経営の取り組みに参画してきた産業保健師であれば、こうした観点から「産業保健の0→1達成」をご自身のキャリアアップにするというのはいかがでしょうか。

職場を変えることに対して、なかなか容易に決断できないのはわかります。収入面や生活スタイルなど、これまで気づいてきた安定を手放すことになるため不安に思うでしょう。何より「前職では上手くいったのに...」と思ってしまうこともあるかもしれません。しかし、キャリアアップには「自分が持つ引き出しをいかに増やせるか」が大切です。同じところで長く働くことと同様に、「どんな環境でも結果を出せる」こともまた大事なことだと考えます。

組織づくりに関することを学んでみる

いきなり職場を変えるのは無理!という方は、今の職場にいながらできることを考えてみましょう。そこでおすすめしたいのが「他資格を学ぶ」ことです。産業保健師として働く上で痛感するのが、医療機関で看護職に就くわけではないということ。一般企業で働く従業員が働きながら健康保持・増進に努めることを組織的に運用・運営していくには、その組織・企業がどのような体制になっていて、どんな制度があるかを理解することが重要です。

そこでおすすめなのが、「社会保険労務士」です。社会保険労務士は厚生労働省が関係する法律を専門とする国家資格者で、「社会保険や労働関連の人材に関する専門家」と言われています。労働基準法や労働安全衛生法はもちろん、雇用保険法や健康保険、厚生年金保険、国民年金法など社会保険に関わることだけでなく、労働災害補償保険法を学ぶことで、従業員の万が一の時にどんなことが対応可能なのかを知ることができます。

産業保健師として医療に詳しく従業員の健康状態の改善と底上げができたとしても、多様化する働き方や先行きが見えない企業経営に反映できるかはまた別の話です。社会保険労務士の勉強をすることで、人事職の方と意思疎通や連携をしやすくすることにもつながると考えられます。

おまけ:一般社員として働いてみる

最後におまけとしてご紹介したいのが、産業保健師としてではなくあえて「一般の従業員」として現場で働くことです。

ある産業保健コンサルタントAさんは、もともと公認心理士として働いていましたが、「自分個人が企業で健康管理室を築くには、どういうやり方でどこまで通用するのか」と考え、10年勤めた精神科病院を辞めて一般企業に入社しました。その会社ではすぐに産業保健職として働くことは叶わず、最初の2年間は現場にいる社員と一緒の業務をこなしていたそうです。

ところがある時、全店舗で従業員の体調不良が広がる中、ある店舗だけが従業員の健康状態が良好で売上も好調であることに経営陣が気づきます。その理由を尋ねると、Aさんが中心となり現場で産業保健の取り組みを自主的に行っていたことが判明し、すぐさま本社に呼ばれ人事制度の構築とともに産業保健の制度を作り上げていったのです。もともとの資格が違いますが、これもまた1つの産業保健職のキャリアデザインの一例になるのではないでしょうか。

【まとめ】産業保健師のキャリアデザインを考える

産業保健師の業務だけを見ていると、一見すればやることが一緒でマンネリ化しやすいと考えられることもありますが、さまざまな観点から考えて意外とスキルアップの糸口につながるケースもあるのではないかと思います。少しでも産業保健師の皆さんのキャリアデザインの一旦を担うことができましたら幸いです。

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