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【保健師】業界情報保健師はやっぱり不足気味・・?高齢化社会の現実

2016年01月14日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

保健師の求人は少なく保健師として就職するのは狭き門・・というのが今の日本の現状。
しかし一方で、保健師は不足しており今後は保健師の需要がさらに拡大していくという声も聞かれます。
その理由は日本が抱える「高齢化社会」の問題。
厚生労働省は、今年2015年(平成27年)にベビーブーム世代が前期高齢者(65~74歳)に到達するため10年後の2025年には高齢者人口が約3,500万人に達すると予想しています。
これまでは高齢化の進展の「速さ」が問題だったのに対し、高齢化率の「高さ(=人数の多さ)」が問題になるといわれています。

厚生労働省「今後の高齢化の進展」参照 PDF

高齢者が増えることで介護問題や予防介護の重要性が増し、保健師への期待が高まっていくと考えられます。
具体的に保健師の役割がどう変わっていくのか、保健師が不足しているのは本当なのか?をみていきましょう。

保健師の求人・転職特集はこちら

高齢者と保健師の仕事
時代とともに求められる役割が変わっています

昭和40年代は「老人保健事業と健康づくり活動」について、取り組んできました。
昭和60年代は「高齢者保健福祉対策」、平成以降は「介護保険」「生活習慣病予防」などの取り組みが進められました。
高齢化が加速していたときは「高齢者のための制度」が、高齢者が増えてきた今後は「高齢者が元気に暮らすための制度」づくりが求められているようです。
高齢者が元気で暮らすためには「介護されずに生活できる」のを前提にすることが重要なため、保健師の仕事である「予防医療」「予防介護」の知識が必要となることは明白でしょう。

「介護と保健」という機関誌によれば、"介護予防の知識の普及や介護保険サービスの利用の手助けなどは、保健師が最も適任と思われる"と書かれています。
また編集委員長である井藤英喜氏によると"保健師がケアマネージャーの資格をとりその役割を担うことを期待する"とも書かれています。

一般社団法人 日本保健情報コンソシウム「介護と保健」参照 PDF

保健師の活躍が求められる場は今後さらに増えるため、保健師が不足していると考えられるようになることも予想されるのです。

高齢者問題以外にも健康課題は増加
実は保健師の数は増えている!?

厚生労働省の調べによると市町村合併により市町村数は大きく減っていますが、行政保健師の数は1996年(平成8年)に15,641人だったのが2009年(平成21年)には24,848人にまで増えました。
これは保健師の業務が膨大になっていることの表れといえるのではないでしょうか。
高齢者問題だけではなく、児童虐待に関連した母子保健事業や特定健診・保健指導に関連した事業の業務なども増えており、今後も保健師の業務は増加すると考えられます。
これにともない、やはり長い目でみると保健師は不足していくと考えられるのです。

現場から聞こえるのは
保健師不足と統括保健師の必要性

現場の保健師の現状認識では、行政保健師の71.1%が「日々の業務をこなすことに追われている」、64.8%が「対応するケースや業務が複雑・困難になっている」、60.2%が「事務量が多い」と感じています。
現場では業務の多さや複雑化に悲鳴をあげている状況です。
これを打開するには、保健師の数を増やすこと、保健師に対して現状に即したセミナーや勉強会を随時行うこと、統括保健師の育成などが必要だと考えられます。

厚生労働省「保健師の活動基盤に関する基礎調査報告」参照 PDF

高齢化問題だけではない!?
保健師不足は現実問題となっていた

現場の声をみるかぎり、保健師の不足が重要課題となっていることは明らかなようです。

高齢化問題だけではなく保健業務には、さまざまなケースがあり課題が多くなっています。
そのため「保健師の増員」が切実に求められているのです。
保健師の求人が少ない・・という現状はありますが、社会問題を考えたときに保健師業務への期待は高く保健師を増員する動きは今後進んでいくことでしょう。
今回ご紹介した内容は、「公益社団法人 日本看護協会」が2017年3月にまとめた「保健師の活動基盤に関する基礎調査報告」を参考にしています。
2011年(平成23年)10月に保健師中央会議資料としてまとめられた際には"自治体保健師の現状と課題について~保健師の活動基盤に関する基礎調査の結果から~"となっており、行政保健師が対象でしたが、今回は行政保健師・産業保健師の両方を調査した結果となっています。

今回は「高齢化社会」と保健師の不足を考えてきましたので、不足しているのは行政保健師だけのように思われるかもしれませんが、産業保健師も同じ状況にあります。
先ほどご紹介した資料によると、産業保健師も52.7%が「日々の業務をこなすことに追われている」、42.1%が「対応するケースや業務が複雑・困難になっている」と感じているという実態があります。
こちらは高齢化社会ではなく、うつ病などのメンタル的な問題があります。
2015年12月からはストレスチェック制度がスタートするなど、保健師の仕事もさらに増えることが考えられます。

行政保健師も産業保健師も高齢化社会・心の病気などの社会問題があることを考えると、保健師の数は不足していくと考えられます。
現状では「保健師として就職するのは看護師より難しい」といわれていますが、今後はますます需要が高まることが考えられますので、保健師の就職状況も変わってくるかもしれません。
いずれにせよ、現場からは「保健師不足」が叫ばれている現状があることは間違いありません。

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