【保健師】業界情報通信教育で保健師になれるってホント!?働きながら取得できるかも解説
公開日:2016年01月13日
更新日:2024年12月18日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
保健師の資格取得を目指す場合、全日制の大学や保健師学校への入学を薦められるケースが多く、「通信教育では保健師資格を取得できないの?」「働きながら保健師の資格は取得できるの?」とお悩みの方も多いでしょう。
本記事では、通信教育で保健師になれるのかどうかや保健師資格の取得方法、仕事をしながら資格を取得できるのかを詳しく解説します。
目次
- ・通信教育で保健師資格は取得できる?
- ・なぜ通信教育で保健師になれないの?
- ・看護師として働きながら保健師資格を取得する方法
- ・おすすめしたい保健師資格取得のためのアプローチ
- ・看護師の資格なし!一から保健師を目指す場合
- ・保健師資格取得後のキャリアパスは?
- ・まとめ|通信では取得できないため保健師資格は計画的に取得しよう!
通信教育で保健師資格は取得できる?

結論として、通信教育で保健師資格は取得できません。保健師になるためには看護師免許を取得したのち、保健師養成課程がある大学や専門学校に通う必要があります。
所定のカリキュラムを修了後、国家資格を受験し、合格することで保健師資格が取得できます。
なぜ通信教育で保健師になれないの?

通信教育で保健師になれない理由は、実習が必要であるためです。保健師は、地域住民や企業の従業員などの健康を守る専門職であり、高度な知識やスキルが求められます。保健指導の実践や、地域の保健活動の計画・実施など、直接指導を受けながら学ぶことが重要です。
通信教育では実習を十分におこなえず、資格取得の条件を満たせないため、学校に通って学ぶ必要があります。
看護師として働きながら保健師資格を取得する方法

保健師資格を取得したいと考えている方の中には、すでに看護師資格を取得しており、看護師として働きながら保健師資格を取得したいと考えている方も多いでしょう。看護師の資格を持っている場合、最短1年で保健師資格の取得ができます。また、保健師専門学校では、看護師として働きながら資格取得ができるようなカリキュラムを組んでいる学校もあります。
ただし授業数や実習は少なくないため、看護師としてフルタイムで働きながらでは時間の調整が難しい場合が多いです。さらに実習期間は日中に現地で学んだあと、夜間などに自己学習をする必要があり、看護師として働きながらでは体力的にも負担がかかります。
学業と仕事の両立はかなり難しいため、勤務形態の調整や休職なども視野に入れて職場に相談することが重要です。
社会人から保健師になるための方法や保健師専門学校について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
保健師専門学校とは?社会人から保健師になるための最短ルートを解説
おすすめしたい保健師資格取得のためのアプローチ

ここからは、働きながら保健師資格を取得したいと考える方向けに、おすすめしたい保健師資格取得のためのアプローチをご紹介します。
夜間・休日勤務を活用した学習時間の確保
看護師として働きながら保健師資格の取得を目指す場合には、夜間・休日勤務を活用した学習時間の確保が不可欠です。仕事が少ない日や、体力的に余裕がある勤務の休憩時間を活用して、授業の復習や予習をしましょう。
働きながら資格取得を目指す場合、なかなかまとまった勉強時間の確保が難しいのが現状です。そのため、たとえ10〜15分でも、日々の積み重ねが重要となります。隙間時間をうまく活用してください。
休職や退職して学業に専念するのも1つの方法
休職や退職して学業に専念するのも1つの方法です。保健師は専門的な知識やスキルが求められる仕事です。そのため、資格取得も簡単ではありません。
もし学業に専念できれば、スムーズに資格が取得できる可能性があります。休職や退職するメリットは以下の通りです。
- 時間を確保できる
- 仕事と学業の両立によるストレスが軽減できる
- 授業や実習に集中でき、学習効率があがる
- 資格取得が早まる(予定通り確実に取得できる)
仕事を気にせずに勉学に専念できるため、時間的な余裕ができ、身体的・精神的ストレスの軽減が期待できます。
その一方で、休職・退職をすると経済的に不安を感じる状況に陥るおそれがあります。そのため、就職先が決まるまでの生活費の見通しを立て、計画的に資金を準備することが不可欠です。また将来への備えを中断せざるを得ない場合は、保健師になったあとの年収を鑑みながら、巻き返しの計画を立ててみましょう。
保健師になったとしても、必ずしも看護師よりも高い年収が受け取れるわけではないため、どのような職場で働くかについては慎重に判断することが大切です。
保健師と看護師の年収の違いや、年収アップをするための具体的な方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
【保健師・看護師】の年収はどれくらい?年収アップの方法も解説
看護師の資格なし!一から保健師を目指す場合

保健師資格を取得するには、いくつかのステップを踏む必要があります。詳しく見てみましょう。
ステップ | 具体例 |
---|---|
1. 看護師資格取得を目指す | 専門学校・短大(3年)または大学(4年)へ入学する |
2. 看護師国家資格を取得する | 看護師国家試験を受験する |
3. 保健師資格取得を目指す | 保健師養成課程を修了できる学校(1〜2年)に入学する |
4. 保健師国家資格を取得する | 保健師国家試験を受験する |
なお看護師資格の取得を目指す際に、4年制の大学で保健師養成課程もある学校に入学すると、看護師と保健師の国家資格を同時に取得できます。ただし大学によっては、成績によって保健師の授業が受けられなかったり、人数制限を設けていたりする場合があり注意が必要です。
保健師の学校についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
保健師資格取得後のキャリアパスは?

保健師を目指す場合、保健師資格を取得したのちに自身のキャリアパスを考える必要があります。ここでは、保健師資格取得後のキャリアパスを紹介します。
行政保健師
行政保健師とは、都道府県の保健所で働く保健師と市区町村の保健師で働く地域密着型の保健師です。
都道府県や市区町村の住民の健康を考え、健康維持・健康増進を目的に健やかな生活を守ります。公務員として働くため、一般的には「土日休み」「夜勤なし」という条件で働くことも可能です。給料や待遇は、経験や働く場所によって異なるため確認が必要です。保健師国家資格にあわせて、公務員試験の合格が必須になります。
詳しくは、以下の記事も参考にしてみてください。
産業保健師
産業保健師は、企業で働く従業員の健康管理をおこなう保健師です。
具体的な仕事内容は以下の通りです。
- 職場の健康診断の実施
- 健康診断後のフォロー
- 特定健診(40〜74歳の医療保険加入者を対象とした生活習慣予防)の実施
- メンタルヘルス対策
- 職場環境の改善点の抽出や提案
- 労働災害の予防や対策の実施 など
企業で働く従業員の健康面を、身体的・精神的にサポートします。
産業・行政以外の保健師として働く道も
産業保健師や行政保健師以外にも保健師として働く道があります。以下の表をご覧ください。
仕事 | 具体例 |
---|---|
学校保健師 | 学校で勤務し、児童・学生や職員の健康管理や保健指導をする |
病院保健師 | 患者さんやスタッフの健康管理や退院後の支援をする |
地域包括支援センターの保健師 | 地域包括支援センターで高齢者の健康相談や介護予防をする |
国際保健師 | 国際機関やNGOで発展途上国の保健活動に携わる |
研究職 | 大学や研究機関で研究する |
保健師は、さまざまな場面で対象者の健康維持や増進のために活躍しています。
まとめ|通信では取得できないため保健師資格は計画的に取得しよう!
保健師資格の取得には教育機関での学習や臨地実習が欠かせないため、通信教育での資格取得はできません。看護師として、フルタイムで働きながら保健師を目指すことは、スケジュールや体力面から難しいです。
働きながら保健師資格の取得を検討している方は、シフトを調整したり、休職したりしながら計画的に資格取得を目指しましょう。
保健師資格取得後、保健師として働くことを希望している方は、アポプラス保健師を利用して転職を検討しましょう。専任のコンサルタントが求人の提案や面接対策、入社後支援などを一貫してサポートするため、転職経験が少ない方でも安心して転職活動を進められます。検討段階でも伴走が可能なので、ぜひ早い段階でお気軽にご相談ください。
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