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【保健師】業界情報憧れの産業保健師、でもその実態は・・?気になる離職率をチェック

2016年01月21日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

産業保健師は、看護師や一般の保健師にとって憧れの職業といわれています。
理由は看護師のように夜勤がなく残業などが少ないために体力的に楽であること、企業で一般のOLのように働けること、福利厚生が手厚いことなどがあげられます。
そんな産業保健師は看護師に比べて求人数が少ないことから、離職率が低いのでは?と思われています。実際にはどうなのでしょうか?
あらゆるデータを参考に、その実態について探っていきましょう。

保健師の求人・転職特集はこちら

就職難といわれる今の日本
一般的に離職率は低い?

産業保健師の離職率をみる前に、厚生労働省が行っている「毎月勤労統計調査 平成27年3月分結果」をみてみましょう。
この調査結果によると、事業所規模30人以上の「製造業」の離職率は1.13%、「卸売業・小売業」が2.18%、「医療・福祉」が2.17%となっています。
「医療・福祉」以外は、前年と比べて離職率はわずかながら増えているようです。
事業規模5人以上に対象を広げてみると「飲食・サービス業」「教育・学習支援行」の離職率がもっとも高く、5.0%以上という数字になっています。
そのほかの業種はおおよそ0.76%~3.17%の間となっています。
産業保健師を含む「医療・福祉」関連の仕事の離職率は2.12%なので、特別高くも低くもない平均的な数字といえます。

  • 厚生労働省 毎月勤労統計調査「常用雇用及び労働異動率」参照

http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/27/2703r/2703r.html新しいウィンドウで開きます

看護師の離職率は高い!?
何と10.9%も!

一方で看護師の離職率を調査した結果がでています。公益社団法人 日本看護協会が2013年3月7日に発表した調査によると、
2011年度の「常勤の看護職員」の離職率は10.9%「新卒」の離職率は7.5%という結果になっています。

日本看護協会「2012年病院における看護職員需要状況調査」参照PDF

データは少し古くなりますが、他業種から比べると非常に高い離職率となっていることがわかります。
一方で厚生労働省がまとめた平成24年のデータによると、看護職員就業者数は約154万人、離職者は約16万人となっています。

厚生労働省「看護職員の現状と推移」参照PDF

調査結果によると、夜勤負担が重い病院ほど離職率が高い傾向にあるようです。
看護師にとって、やはり夜勤というのは体力的にも精神的にも負担が高いといえるでしょう。
また、次の就職先が見つけやすいために「よりよい職場を希望して」離職しやすいというのも、理由のひとつかもしれません。

保健師の離職率は?
なかでも産業保健師は?

ではあらためて保健師の離職率について、みてみましょう。
実は公的な離職率の調査結果はなく、あくまで推定となりますのでご了承ください。
「医療・福祉」の離職率が1.29%、この中に含まれる看護師の離職率が10%近くあると考えると、保健師の離職率はもっと低いと考えられます。
おそらく一般的な他業種同様0.76%~3.17%の間におさまるのではないでしょうか。
しかしこれは「看護師と比べて」の離職率です。

実はここ数年で保健師の離職率は増加傾向だともいわれています。
それは平成22年に保健師助産師看護師法が改正されたことが原因のようです。
保健師の育成カリキュラムが見直され、臨地実習の単位はわずかながら増えたものの、まだ足りないという現場の声があります。
実習が不足したまま保健師になり「思っていた職場と違った」という理由で離職していく人が多くなっているようなのです。
保健師の離職率があがった原因は、教育体制も要因の一つにあるようです。

離職率を推測した結果わかること
保健師はやはり人気の職業!

このように保健師の離職率が増加した原因のひとつは、保健師の教育体制の変化にあります。
しかしそれはここ数年のことであり、全般的にみると、やはり保健師の離職率は低いと考えてよさそうです。
なぜなら、保健師は勤務条件がよく福利厚生も充実しているのが一般的。
一度就職した方が同じ職場で長く働き続ける傾向にあるからです。
特に看護師として働き、夜勤が辛いなどの理由で保健師に転職した人にとっては、好条件の職場といえますから、長く勤める人が多いこともうなずけます。

離職率が低いことから、「やはり産業保健師として就職するのは難しい」とガッカリしている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、メンタルヘルスケアの問題に関して国をあげて取り組んでいる現状を考えると、産業保健師の増員や導入を考える企業は増えていくことが予想されます。
実際、2015年12月より導入された「ストレスチェック制度」を担当するのは産業医や保健師ですから、従業員50人以上の職場では、なんらかの形で保健師を新たに必要としているということになります。
産業保健師が今世の中に求められている仕事であることは間違いありませんので、離職率が低いことを悲観せず、就職することに前向きに取り組んでみてはいかがでしょうか。
離職率が低い=「一生の仕事として働ける職場」ととらえ、産業保健師になることを目指してみませんか。

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