【保健師】業界情報保健師は40代の転職は難しい?年齢制限と成功のポイント
公開日:2016年01月28日
更新日:2025年05月01日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
「保健師として転職したいけど、40代だともう遅い気がする......」
「年齢制限がある求人ってやっぱり多いんじゃないの?」
「職場が合っていないから転職したいけど、40代でも大丈夫か知りたい」
このような悩みを持つ人のために、アポプラス保健師のライターチームが疑問を解決する記事を執筆しました。
40代で保健師として転職を考える際、多くの人が年齢に関する不安を抱えるでしょう。しかし、実際には年齢制限が厳しい職場もあれば、逆に経験を活かせる職場も多くあります。本記事では、40代の保健師が転職を成功させるためのポイントや年齢制限の実態について、具体的に解説します。
目次
保健師は40代で転職は可能?年齢制限の実態

保健師としての転職を考える際、最も気になるのは年齢制限でしょう。年齢によって選択肢が制限されることもありますが、すべての分野で年齢がネックになるわけではありません。
保健師の転職市場における年齢制限の実態を理解し、自分に合った職場を見つけるために、どのような選択肢があるのかを見ていきましょう。
保健師に年齢制限はあるのか?
自治体の保健師は公務員のため、採用時に年齢制限が設けられていることがあります。
多くの自治体では30歳までの募集が一般的ですが、一部では30代・40代でも応募可能です。最も、公務員試験は対策が必要なため、試験準備の負担を理由に公務員保健師を選ばない人も少なくありません。
産業保健師や病院・クリニックの保健師は、年齢制限がない求人が多くあります。特に産業保健師は、夜勤なし・高給与・休日の多さが魅力です。ただし、産業保健師は経験者優遇の傾向があり、未経験者は応募できる求人を慎重に選ぶ必要があります。
病院保健師は日勤のみで、看護師経験を活かしやすい環境があります。病院保健師は夜勤がない分給与はやや低めですが、手当や賞与の面では大きな差がなく、働きやすい職場が多いのが特徴です。
40代以上の保健師は、とくに管理職や経験者枠で歓迎される場合があります。これまでの豊富な経験やリーダーシップを活かせるポジションでは、年齢を問わず採用されることがあります。経験者を求める企業や病院も多いため、長年のキャリアがプラスに働くこともあるでしょう。
この記事では、保健師の年齢制限について紹介するとともに、看護師のキャリアを積んでから保健師資格を取得するメリット、大変だと言われる理由、勉強方法、働き方のイメージなどを紹介します。
保健師が40代で転職を考える理由と悩み

40代での転職を考える人には、さまざまな理由があります。体力的な問題やキャリアアップの意欲、家庭との両立を目指しての転職など、その動機は多岐にわたります。
また、40代ならではの悩みや不安もあるのではないでしょうか。転職を考える際に多くの保健師が抱える理由と悩みについて見ていきましょう。
よくある転職理由
保健師が40代で転職を考える理由として、体力的な負担やキャリアアップ、ライフイベントの変化があげられます。これらの要因がどのように転職活動に影響を与えているのか、具体的なケースを見ていきましょう。
保健師として働く中で、夜勤や長時間勤務の負担を理由に転職を考える人は少なくありません。行政保健師の場合、数年ごとに異動があり、新しい職場への通勤時間が大幅に増えるケースもあります。車通勤が難しい地域や長距離通勤を強いられる環境では、体力的な負担がさらに大きくなり、転職を決意する要因となることもあります。
「より専門的なスキルを身につけたい」「新しい分野に挑戦したい」といった前向きな理由で転職を考える保健師も多いものです。たとえば、臨床経験を積むために看護師として再就職するケースや、企業保健師としてビジネススキルを身につけたいと考えるケースが挙げられます。
結婚や出産、育児といったライフイベントをきっかけに、保健師としての働き方を見直す人もいます。職場に保健師が1人しかいない場合、急な休みが取りづらいなどの問題が発生し、家庭と仕事の両立が難しくなることもあるでしょう。そのため、育児や介護などの家庭の事情を優先し、より柔軟な働き方ができる職場へ転職するケースが増えています。
職場の人間関係のストレスが転職の大きな要因となることもあります。「上司や同僚との関係がうまくいかない」「職場の雰囲気が合わない」といった理由で、新しい環境を求める保健師も少なくありません。また、業務量の多さや時間外労働の負担が重なると、精神的・肉体的な疲労が蓄積し、働き続けることが困難になるケースもあります。
40代での転職に対する不安
40代で転職を考えると、年齢や新しい職場環境に対して不安を感じることもあります。転職を成功させるためには、これらの不安をどのように解消するかが重要です。40代ならではの不安要素とその対策について見ていきましょう。
40代で転職を考える際、多くの人が「この年齢で本当に転職できるのか?」と不安を抱えます。一般的に「若い方が転職市場で有利」といわれることが多く、そのイメージから自信を失ってしまう人も少なくありません。
しかし、40代にはこれまで培ってきた豊富な経験があるため、それが強みになる場合が多いことを忘れないようにしてください。たとえば、複雑な職場環境や人間関係が原因となるメンタルヘルスの問題に対しては、人生経験を積み重ねてきた40代の方が、的確かつ柔軟に対応できると評価されるケースもあります。
40代の転職では、新しい職場での人間関係への適応が重要です。とくに、年下の上司や同僚との距離感に戸惑うこともありますが、柔軟な姿勢で接するようにすれば職場に馴染みやすくなります。職場の雰囲気を観察し、周囲の動きを見ながら行動することで、「気が利く人」という印象を与え良好な人間関係を築ければ、仕事がスムーズに進むでしょう。
40代の転職では、給与や待遇の変化も気になるポイントです。一般的に、40歳を超えてからの転職は、20代や30代のころと比べて厳しくなる傾向にあります。「給与が低い」「休みが少ない」といった理由で転職を考えても、必ずしも改善されるとは限らず、場合によっては状況が悪くなることもあります。
しかし、収入や休みの減少が転職の失敗とは限りません。働き方の改善やキャリアアップによって、より充実した満足感を得られることもあります。重要なのは、自分が何を優先するかを明確にし、納得のいく条件で転職を決めることです。
保健師が40代で転職を成功させるポイント

40代での転職は年齢に対する不安や、これまでのキャリアをどう活かすかといった悩みがつきものですが、実際には経験やスキルを十分に活かせる場も多くあります。ここからは、転職活動を有利に進めるためのポイントをいくつか紹介します。
求人の探し方
保健師の転職を成功させるためには、適切な求人を見つけることが大切です。求人の探し方には、次の3つの方法があります。
- 医療従事者向け職業紹介サイト(看護師・保健師対象)
- 求人サイトや人材紹介サービスを活用
- ハローワーク
保健師の求人を探す際に、最初に検討してほしいのが、看護師や保健師などの医療従事者向けの職業紹介サイトです。これらのサイトでは、保健師向けの特化した求人が掲載されていることが多く、希望に合った職場を見つけやすいのが特徴です。
次に、一般的な求人サイトや人材紹介サービスを利用するのも、保健師の転職活動では有効になります。スカウト機能を活用すれば、自分のスキルや経験にマッチした企業から直接オファーが届く可能性もあるでしょう。
また、公的な就職支援機関であるハローワークでも、保健師の求人を見つけられます。窓口では担当者が相談に応じてくれるため、求人票だけではわからない詳細な情報を得ることも可能です。
自分に合った方法で求人を探してみてください。
履歴書・職務経歴書の書き方のコツ
40代の転職では、これまでの経験を効果的に伝えることがポイントとなります。履歴書や職務経歴書では、どのように自分のスキルをアピールするかが重要です。ここからは、履歴書・職務経歴書の書き方のコツを紹介します。
40代の転職では、これまでの経験やスキルを具体的に伝えることが重要です。「ポテンシャル採用」ではなく、「即戦力」として活躍できることが求められます。
特別なスキルがないと感じても、業務改善や後輩指導、プロジェクトの推進など、自身の経験の中には必ず強みとなるポイントがあります。それらを振り返り、具体的にアピールしましょう。
40代の転職では、「すぐに活躍できるか」が重視されます。企業研究を通じて「自分がどう貢献できるか」を具体的に考え、企業が求めるスキルと自身の経験を結びつけてアピールすることが重要です。説得力のある志望動機を準備し、即戦力としての価値を明確に伝えましょう。
保健師の履歴書や職務経歴書の基本的な書き方については、下記のコラムを参考にしてみてください。
この記事では、採用担当者に興味を持ってもらえる履歴書・職務経歴書を書くためにはどのような点に注意すればいいのか、作成のポイントをご紹介します。
面接対策とアピール方法
面接では転職理由を必ず聞かれます。とくに40代で転職をする理由を曖昧に伝えると、面接官に「定着しないのでは?」と思われる可能性があります。転職理由はポジティブにいい換えるようにしましょう。
たとえば「年収が低いから」という理由は、「これまでの実績を新たな場所で提供し、年収が連動する環境でさらに自分を成長させたいから」などと伝えるのが効果的です。
また、過去の職場や現職の批判は避け、転職理由を面接官が共感できるように伝えるようにしてください。
企業が40代の方に求めるのは「成長ポテンシャル」ではなく、「即戦力」としての貢献です。そのため、これまでの経験や実績を基に、具体的な強みを伝えることが大切です。自己分析をおこない、企業の商品やサービスへの貢献方法を明確に語れば、他応募者との差別化が可能です。
しかし、自分に合った企業を見つけ、適切にアピールするのは簡単ではありません。
アポプラス保健師は、企業で活躍したい保健師の方に向けて、人材紹介サービスを提供しています。業界に精通したコンサルタントが、一人ひとりの経験や希望に合わせて転職をサポートしています。転職を検討している保健師の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
なお、産業保健師の求人の探し方については、以下のコラムも参考にしてみてください。
この記事では、産業保健師の求人を探す方法やその際に確認すべきポイントについて紹介します。
まとめ|40代の年齢制限を乗り越えて保健師転職を成功させよう!!
40代での保健師転職は難しいと思われがちですが、年齢に関係なく経験やスキルを活かせるポジションもあります。
転職理由はポジティブに伝えることで、面接官に好印象を与えられます。転職活動を成功させるためには、求人情報の収集・履歴書の書き方・面接対策をしっかりおこない、即戦力として貢献できる点をアピールすることが重要です。
40代の転職を有利に進めるために、専門の求人サイトや人材紹介サービスを活用し、納得できる条件で新しい環境へ挑戦しましょう。
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