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【保健師】業界情報「認知症カフェ」って知ってました?地域一体となって認知症を支援できる取り組みなんです!

2016年03月30日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

平成22年(2010年)、日常生活自立度2(※)以上の高齢者数は280万人で、65歳以上の9.5%となっています。
今から約10年後、平成37年には470万人まで増加するとみられています。
厚生労働省「認知症説明資料」参照 PDF

  • 日常生活自立度2とは、日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意すれば自立できる状態のこと。

そんな中、認知症の患者やその家族が地域で普通に暮らせる状況を作ることは大切です。
その取り組みのひとつとして「認知症カフェ」があることをご存じでしょうか。
さまざまな形態をとっている「認知症カフェ」について、ご紹介します。

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認知症カフェの目的と実施内容

認知症カフェの目的は「本人や家族が気軽に立ち寄れる場づくり」「地域に開かれた自由な場」「認知症初期の人への支援」などが主なものとなります。
もちろんそれ以外にも「本人や家族への心理的支援」「本人の社会活動参加の場」など、数多くあります。

では、実際に認知症カフェではどのようなことが実施されているのでしょうか。
もっとも多いのが「茶菓の提供」で、そのほか「食事の提供」「専門職による介護相談」「一緒に料理を作る」などがあるようです。
認知症カフェは、大きく分けて5つに分類することもできるようなので、あわせてご紹介しておきます。

  • (1)
    認知症の人とその家族が集う場の発展型
  • (2)
    認知症または高齢者の専門施設発展型
  • (3)
    自治体のモデル事業型
  • (4)
    地域住民が集う場の発展型
  • (5)
    既存形態にとらわれない個人の実践発展型

公益社団法人 認知症の人と家族の会「認知症カフェのあり方と運営に関する調査研究事業報告書(P3)」参照PDF

認知症カフェのさまざまな効果
本人・家族そして地域住民まで

認知症カフェについてまとめた資料(認知症の人と家族の会作成)によると、本人や家族だけではなく地域住民にとっても、さまざまな効果が現れているということです。
認知症本人

  • 社会的つながりや役割を得て笑顔になり、生き生きと過ごせる場となっている。
  • 親しみやすい空間で過ごすことにより、リラックスできる場となっている。
  • 認知症ケアの入り口となり、行政サービスの場とつながることができる。

認知症家族

  • 介護する家族が悩みや思いを打ち明けられる場となっている。
  • 介護する人自身が患者と離れて息抜きをできる場となっている。
  • 患者のよい状態をみることで、介護する側が穏やかになり緊張感が緩和されている。

地域住民

  • 認知症を自分の近い将来のこととして身近に考えられる場となっている。
  • 認知症が特別な病気でないことを知る場となっている。
  • 認知症の人と地域住民が出会い、交流する場となっている。

認知症は本人と家族だけではなく、地域住民が一緒になって見守っていくことが必要な病気です。
その認知を広める場所としても、認知症カフェは大きな役割を担っているようです。

公益社団法人 認知症の人と家族の会「認知症カフェのあり方と運営に関する調査研究事業報告書(P13~P15)」参照PDF

認知症カフェの10の特長と今後への期待

認知症カフェの特長としては以下の10項目があげられると「認知症の人と家族の会」の資料にまとめられています。

  • 認知症の人とその家族が安心して過ごせる場
  • 認知症の人とその家族がいつでも気軽に相談できる場
  • 認知症の人とその家族が思いを吐き出せる場
  • 本人と家族の暮らしのリズム、関係性を崩さずに利用できる場
  • 認知症の人と家族の思いや希望が社会に発信される場
  • 一般住民が認知症の人やその家族と出会う場
  • 一般の地域住民が認知症のことや認知症ケアについて知る場
  • 専門職が本人や家族と平面で出会い、本人家族の別の側面を発見する場
  • 運営スタッフにとって、必要とされていること、やりがいを感じる場
  • 地域住民にとって「自分が認知症になった時」に安心して利用できる場を知り、相互扶助の和を形成できる場

公益社団法人 認知症の人と家族の会「認知症カフェのあり方と運営に関する調査研究事業報告書(P23)」参照PDF

認知症カフェは、どんな形態をとっていてもよいのです。
本人とその家族、地域住民が集える場であり、そこには専門職や運営スタッフが適宜関わり、双方にとって「気持ちよく過ごせる」「やりがいを感じられる」そんな場であることが求められているのではないでしょうか。
現在は専門職スタッフの中に保健師が含まれていないようですが、今後さらに認知症カフェが広がりをみせるにつれ、保健師が関わる場面もでてくるのではと思います。
高齢化社会となっている日本にとって、認知症カフェの普及がますます進み、すべての人が笑顔で過ごせる場が増えていくことを願います。

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