2016年03月29日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

日本では2008年4月より、メタボリックシンドロームに着目した健康診査や保健指導が義務付けられるようになりました。
それをうけ、日本マイクロソフト社ではさまざまな「健康をサポートする取り組み」を行ってきました。
その結果、2011年にはメタボリックシンドローム該当者と予備軍が合計で全社員の２割を超えていたのが、2013年以降は２割を切るまでになったそうです。
ASCII.jp×デジタル「"メタボ"が減っていく日本マイクロソフト」参照

メタボの社員が多い会社に勤める産業保健師の方にとっては、気になる結果ではないでしょうか。
さっそくマイクロソフト社の取り組み内容についてご紹介します。

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タニタもびっくり!?
オムロンと提携した「健康プログラム」の実施

もっとも注目すべきは、日本マイクロソフト社の「健康プログラム」の実施です。
定期もしくは入社時の健康診断において特定保健指導対象者となった従業員、および、特定保健指導対象者以外で参加を希望する従業員を対象に、行われました。

• ランチタイムに「栄養士オススメメニュー（※１）」を社員食堂で食べる。
• 「カロリスキャン（※２）」を購入し、体重を測定・記録。
• 各自のデータをＰＣから「ウエルネスリンク（※３）」に送信、データを見える化。
• 産業保健師がデータを元に保健指導を行う。

• ※1
  栄養士オススメメニュー（平均600kcal程度に抑え満腹感のあるランチメニュー）：エームサービス株式会社提供
• ※2
  カロリスキャン：オムロンヘルスケア株式会社提供
• ※3
  ウエルネスリンク（歩数や活動カロリー、血圧、体重などの測定データを、インターネット上で管理し、個人に合わせたアドバイスを受けられる健康管理サービス）：オムロンヘルスケア株式会社提供

日本マイクロソフト株式会社ニュースリリース「健康プログラム実施」参照

ほかにもセミナーやイベントなど多数

日本マイクロソフト社では「健康でいるための睡眠の取り方」セミナーも行われました。
日本人にとって「睡眠時間を削ってでも仕事をする」のはビジネスマンの美学のように思われている風潮もあります。
しかしこのセミナーでは「寝不足で仕事をするのは、実は酔っぱらって仕事をするのと同じだ」という衝撃の事実が明かされたのだとか。
産業医により行われたセミナーの具体的な内容は以下のとおりです。

• 睡眠の効果を知ろう。
• 睡眠のメカニズムを知ろう。
• メカニズムにあった快眠法を知ろう。

さらに以下の興味深いイベントも行われました。
一時期、テレビなどでタレントの「血管年齢」を測定する健康番組があったことを覚えていらっしゃいますか？
それをご覧になって自分の血管年齢を知りたいと思った方も多いのではないでしょうか。
日本マイクロソフト社ではまさにその「血管年齢」を測定するイベントを行ったのです。
血管年齢を知ることは病気を防ぐ手立てにもつながるため、社員の健康意識向上にもつながったそうです。

日本マイクロソフト社「健康に働き続ける」参照

会社で取り入れられることは？
産業保健師の腕の見せ所です!?

日本マイクロソフト社のさまざまな取り組みをみてきましたが、いかがでしたか？
健康プログラムの実施などは費用もかかりますし、企業をあげて取り組む姿勢をみせてもらえないと、産業保健師だけの力ではちょっと・・と思われたかもしれません。
しかしオムロンヘルスケア株式会社の「カロリスキャン」などは、現在さまざまなアプリもでています。
スマホを利用すれば手軽に使える無料のアプリなどもありますから、それを利用し取り入れることは可能かもしれません。
比較的すぐに取り入れられるのは「健康のための睡眠の大切さ」を伝えるセミナーでしょうか。
現在もさまざまなセミナーを企画している産業保健師の方も多いと思いますが、その中のひとつとして検討されてはいかがでしょうか。
企業で働く人の健康を守るのが産業保健師の仕事。
ぜひ周りの企業の取り組みを参考にしながら、お仕事に取り組んでいただければと思います。