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【保健師】業界情報健康経営で行動変容を促すために有効なアプローチ

2023年12月21日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

産業保健師として日々多くの方に健康指導を行い、企業の人事とやり取りをしていく中で「こちらはこんなに伝えているのに相手が動かない(変わらない)」と頭を悩ませることはありませんか?そんな時にどういう接し方をすると、相手の気持ちが変わり行動が変化するのか「行動変容を促すアプローチ」について紹介していきます。

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行動変容アプローチ1:阻害要因は何かを深掘りして聞く

個人でも企業でも、何か新しいことを取り入れようとする時に「メリット(先行者利益)」を考えて相手に訴える人は多いと思います。しかし、「健康=良いこと」と頭でわかっていながら行動に反映されない場合は、「良いこととわかっていても動けない」何かがあり、相手自身も明確に理解していないケースもあります。

また、相手の家庭環境や仕事の業務量だけでなく、職場での人間関係など家族にも上司、同僚にも気軽に相談できない悩みを抱えているとき、それらのストレス解消として健康被害につながる行動をしているケースも考えられます。

こうしたケースに共通して考えられるアプローチが、「相手の話を5W1Hで聴く」ことです。相手の実情について「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように」という言葉を使いながら、話に耳を傾ける。そして、話の途中で自分が知っていることがあってもすぐに伝えず、話を聴きながら包括的に情報を整理し、抱えている悩みや課題について事実として認めること(承認)が重要です。

もちろんプライベートなこともあるので踏み込んで聞ける範囲には限りがあります。その時は「ここだけの話(あなたの周囲と関りが少ない第三者である・聴いた内容は口外しない)」という旨を伝え、話しを促すのも1つの手ではないでしょうか。相手の話を最後まで聞くことに専念することで、「この人は自分の話を聞いてくれる人だ」と思ってもらえる。そうすると、「この人は自分の悩みに対して真摯に話を聞いてくれた。だから、私もこの人のアドバイスをやってみよう」と今度はこちらの話(健康管理についての指導内容など)を聞いてくれるようになり、結果として健康管理への行動量が増え、行動変容につながっていくと考えられます。

行動変容アプローチ2:「やらない」ことで起こる事態を想像する

産業保健師として健康経営を実践していく中で、人事や経営者とのやり取りで悩む方もいると思います。健康経営を円滑にかつ精度を高めて推進する際に中心になるのが、「健康づくり担当者」です。担当者の配置人数・役職は規模によって異なりますが、健康経営の取り組み項目に対して健康づくり担当者は施策を考え実行していきます。食生活の改善や運動習慣など分かりやすいコンテンツもあれば、健康情報の活用教育、適切な働き方の実現、特定の従業員(女性・高齢者)に向けた働き方と健康の両立指導など、すぐに効果が出にくいものにも時間をかけて取り組んでいく必要があります。

こうした健康経営の活動を円滑にかつ高精度に行い続けるには、「経営者・担当者・全従業員の意識」が必要不可欠です。先述した取り組み以外にも、世間では「ウェルビーイング経営」「パーパス経営」「人的資本経営」など、さまざまな経営手法が取り上げられています。

その中で「健康経営をやる意味は何なのか?なぜ健康経営をやるのか?」など必要性を問うだけでなく、「健康経営(の取り組み)をやらない」という選択肢について、経営者を始め健康づくり担当者だけでなく、その企業で働く全従業員にも理由を考えてもらうこともまた重要です。

2023年度の健康経営優良法人認定企業は、大規模法人部門で2,676法人、中小規模法人部門で14,012法人。認定社数が増える一方で、段階的に求められるようになってきたのが「質」です。今まではただやればよかったものが、今度は「数字(結果)」が求められてきます。結果を出すためには、産業保健師がしっかり従業員の健康度の分析を行い、健康づくり担当者と連携して従業員の生の声を拾いながら、綿密な保健計画を立てて実行していかなければならないと考えます。

自分の健康を重要視せず、従業員の健康に配慮せず、企業経営の中心である人に投資をしないことでどんな事態が起こるのか。これらを考えてみると見えてこなかった必要性を感じ、行動が変わるきっかけが生まれるかもしれません。

【まとめ】健康経営で行動変容を促すために有効なアプローチ

物事を推し進める上で「やることのメリット」が注目されやすいですが、意外と見落としがちなのが「やらないことのデメリット」です。多忙な現代社会ですぐに結果が出ないことに労力をかけることほど苦しいものはありませんが、あえてその是非を問うことも時には必要ではないかと考えます。

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