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【保健師】仕事内容・役割保健師の役割とは?働く場所や活動内容ごとの違いを解説

公開日:2015年12月24日
更新日:2024年12月18日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

保健師という仕事は、さまざまな領域で地域住民の健康を支えることが主な職務です。しかし、多岐にわたる活動内容や働いている場所などについてよく知らないという方も多いでしょう。

本記事では行政保健師や産業保健師など、働く場所に応じた保健師の役割の違いを解説し、その具体的な取り組みにも焦点を当てます。

目次

保健師の役割とは?

保健師の役割とは?

保健師は、地域社会の健康課題に取り組む専門職として、住民の健康維持や生活の質を向上させることを目的に活動しています。保健師の仕事は「保健師助産師看護師法」によって規定されていますが、その主な役割は、地域住民の健康相談に応じたり生活指導を実施したりすることです。

つまり保健師は、自らの活動により住民の健康を増進させ、病気を予防するように働きかける役割を担っています。また少子高齢化やメンタルヘルス問題や生活習慣病など、現代社会の健康課題にも対応し、コミュニティ全体の健康促進に向けて尽力するのが保健師の役割です。さらに詳しく保健師全般について知りたい場合は、下記の記事もあわせてお読みください。

保健師とは?種類や仕事内容、メリットを解説!看護師とはどう違う?

働く場所から見る保健師の役割

働く場所から見る保健師の役割

保健師になるためには看護師免許と保健師免許の両方が必要ですが、その役割は働く場所によって異なり、それぞれ異なる名称で呼ばれます。たとえば、行政機関で働く保健師は「行政保健師」、企業で働く保健師は「産業保健師」など各分野でそれぞれの役割を担った保健師が活躍しているのです。ここでは、就業場所によって異なる保健師の役割を具体的に紹介します。

住民や国民の健康支援をする行政保健師

行政保健師は、地域の自治体や保健所などに所属し、住民が健康的な生活を送れるようサポートする役割を担っています。行政保健師の業務内容は、健康診断・予防接種の実施・健康相談・健康教育・生活習慣病の予防など非常に幅広いのが特徴です。

たとえば、妊産婦や乳幼児が対象となる母子保健指導では、離乳食の講習会や健康相談・子育て支援などを実施しています。また、高齢者や障害者をはじめとする健康に課題を抱える人々の家庭を訪問して、健康指導やスケジュール管理をすることも重要な役割です。

行政保健師の仕事内容について、さらに詳しく知りたい場合は、以下の記事もあわせてお読みください。

企業勤めの産業保健師とどう違う?行政保健師の仕事・役割

従業員サポートをする産業保健師

民間企業に所属して、従業員の健康管理や健康促進・健康的な職場環境づくりに尽力するのが産業保健師の役割です。企業内での健康診断の企画・実施や健康に関する知識の提供、過重労働防止のための相談・指導、メンタルヘルス対策など企業内で従業員の健康問題に幅広く対応します。

また、従業員の健康に配慮して予防医療を施すばかりでなく、職場での怪我や病気の治療に携わることも珍しくありません。産業保健師の詳細な仕事内容については、下記の記事からもご確認いただけます。

産業保健師とは?役割や主な業務内容、年収の相場について解説

生徒・児童を見守る学校保健師

学校保健師は小中学校・高校・短大・大学・専門学校などの教育機関において、児童・生徒・学生の健康管理や衛生環境の維持、病気の予防などに取り組む役割を担います。

具体的には、学校に通う人や職員が怪我や病気をした際に応急処置をしたり、健康管理や健康増進に関連する助言をしたりすることが主な業務です。また、児童・生徒・学生のメンタルヘルスに関する相談に応じる場合もあり、身体的・精神的な健康を総合的にサポートします。

上記の役割を見ると、いわゆる保健の先生(養護教諭)と似たような役割ですが、養護教諭と学校保健師の役割は厳密には異なるため注意が必要です。それも含めて、学校保健師と養護教諭についてさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてください。

保健室の先生(養護教諭)になるには?気になる給料や仕事内容も解説

患者を助ける病院保健師

保健師資格を持つ人が医療機関で保健師として働く場合、病院保健師と呼ばれます。病院保健師の業務は、病院に通院・入院している患者やその家族の健康を総合的にサポートすることです

具体的には、病気を予防するために患者の生活習慣を改善するよう指導したり、リハビリのサポートをおこなったりします。他にも、医師や看護師がケアをおこなう前の基礎健診の対応もします。

医師や他の看護師と連携しながら、患者の健康を支える重要な仕事を担うのが病院保健師です。

保健師の具体的な役割!行政保健師の場合

保健師の具体的な役割!行政保健師の場合

保健師の中でも、保健所や保健センターその他の行政機関で、公務員として業務に従事しているのが行政保健師です。行政保健師は、地域社会の健康を支える役割を担っており、法律に基づきほかの保健師よりも多岐にわたる活動をしています。

ここでは幅広い仕事に従事する行政保健師に焦点を当てて、それぞれの活動ごとにその具体的な役割を見ていきましょう。

母子保健活動

行政保健師がおこなう母子保健活動は、「母子保健法」に基づく活動であり、妊産婦や乳幼児の健康管理や育児支援を目的としています。母子保健活動の具体的な内容は、妊娠中の定期的な健康相談や乳幼児検診・予防接種、母親学級の開催などを通じて母子の健康増進を図ることです。

また、育児不安を抱える親へのサポートや相談事業もおこなっており、母子の健康と福祉にとって大きな役割を果たしています。

保健師の母子保健活動とは?具体的な内容や母子保健法も解説

障害のある人に対する保健活動

「障害者基本法」や「障害者総合支援法」に基づき、障害を抱える人々やその家族に対するサポートを提供するのも、行政保健師の大切な活動内容です。行政保健師は、障害を持つ人とその家族に、リハビリ計画の策定や医療・福祉サービスの利用支援などの日常生活を支えるための具体的支援を提供します。

また、地域におけるイベントは勉強会を開催し、障害者への理解やネットワーク構築を図ることも重要な役割です。このような活動を通じて地域全体の健康課題を把握し、支援の優先順位を明確にする役割も行政保健師に期待されています。

災害保健活動

災害保健活動は、地震や豪雨などの自然災害が発生した際に、被災地の住民の健康と安全を守るためにおこなう重要な活動です。もしも災害が発生したら、被災地では「災害対策基本法」などに基づき、行政保健師が迅速に健康に関する幅広いサポートを提供します

避難所における衛生管理や感染症予防を実施し、被災者の健康状態を把握することが、保健師に課せられた主な業務です。また、精神的ストレスに苦しむ人のケアや、持病がある人の薬剤管理・乳幼児や高齢者への支援もおこないます。

保健師による災害保健活動とは?役割や支援内容を徹底解説

健康危機管理活動

健康危機管理活動とは、感染症の流行や食品・医薬品の安全問題・飲料水汚染など、地域住民の健康を害する事態に対処する極めて重要な活動です。地域における健康危機管理活動は「感染症法」や「予防接種法」、「地域保健法」、「食品衛生法」など、数多くの法律に基づいています

たとえば、感染症が発生した際には行政保健師が疫学調査や感染症拡大防止策を速やかに実施し、地域住民の健康を守ることが重要です。また、食品や飲料水の安全検査をおこない、安心して健康な暮らしを送れる土台を支える役割も担います。

保健師のやりがいと魅力

保健師のやりがいと魅力

保健師の仕事には、人々の健康を支える専門職として感じる責任と、その責任に応じたやりがいがあります。また、相談や指導を通じて地域住民の健康意識が高まっていく様子を実感できることは、保健師にとって大きな魅力といえるでしょう。

感染症の患者が減少したり、健康診断の数値が改善したりと、明確な数値で仕事の成果を感じられる喜びも味わえます。

保健師の専門知識は、人々の健康管理だけでなく、自分自身や家族との生活にも活用可能です。誰かの役に立ちたいという思いや、専門性を追求したいという考えを持つ方にとって、保健師は非常に魅力的な職業といえるでしょう。

保健師の仕事や転職に興味がある方は、以下の記事も参考にしてください。

保健師の仕事のやりがいと人気の秘密とは?

まとめ|地域住民の健康支援や病気の予防を担うのが保健師の役割

保健師は、地域社会の健康を支える専門職として、行政・民間企業・各種学校・医療機関など幅広い場所で活躍しています。とくに行政保健師は、母子保健や障害者支援・災害保健活動・健康危機管理などの多岐にわたる活動を法的根拠に基づきおこなう重要な仕事です。

保健師の業務は、専門知識を活用して人々の健康的な生活を支える重要な役割があり、社会的意義とやりがいにあふれています。

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