サポートを受ける

お電話でのご登録・ご相談も承っております。

フリーコール 0120-842-862

月~金曜(祝・祭日を除く) 9:00~18:00

  1. 保健師 求人・転職TOP
  2. 保健師のお役立ち情報
  3. 【保健師】仕事内容・役割
  4. いざという時に!災害時の保健師の役割を考える

【保健師】仕事内容・役割いざという時に!災害時の保健師の役割を考える

2015年11月02日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

2011年3月11日の東日本大震災以降も、数々の災害に見舞われている日本。地震、台風をはじめ、最近は火山による災害なども増えています。

災害時は警察や消防をはじめ、さまざまな人たちの活動が必要となります。保健師の活動もそのうちのひとつです。
基本的には地元の保健師が中心となって活動しますが、場合によっては外部からの支援が必要になるほど保健師が不足することもあります。

災害が身近でない地域に住む保健師でも、今後災害時に活動する機会はでてくるかもしれません。そこで災害時の保健師の役割について考えていきたいと思います。

保健師の求人・転職特集はこちら

東日本大震災の教訓
被災地のレポートからみる保健師の役割

東日本大震災は広範囲にわたり被害がでたため、応援という形で保健師が派遣されることも多くありました。
特に壊滅的な被害をうけた東北方面では、保健師のさまざまな活動が必要となりました。
保健師の活動は中長期にわたるため、震災直後と1ヶ月後では支援の内容が違います。時系列でどんな活動が行われたのか、ご紹介します。

<被災直後>
・緊急を要する救護
・避難所の設置、サポート
・避難者数の把握

<被災後3日目~7日目>
・避難所の巡回
・各避難所の健康管理
・市町村に対し避難所の実態の報告、支援依頼

<1週間後~1ヶ月後>
・医療チーム、診療チームのスケジュール作成、把握
・各避難所の一元管理
・派遣保健師の要請と受け入れ体制強化

上記のような事柄が保健師の役割としてあげられます。
具体的には「避難所の救護活動」「在宅者の健康支援調査」「仮設住宅の支援活動」をはじめ、体のサポートだけではなく心のサポートも重要になります。
特に時間がたつごとに体よりも心のサポートが重要視され、そのサポートは長期にわたることもあります。

※東松島市「東日本大震災から学ぶ保健師活動のあり方」参照
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000231cm-att/2r98520000023cg8.pdf

災害時の保健マニュアル
愛知県の例をご紹介

今や災害はどこにでも起こりうるものとして、保健マニュアルなどを作ることも必要です。
マニュアルは地域ごとや部署ごとにも違うと思いますが、保健師としては「どんなものがあるのか」把握しておくことも大切かもしれません。

愛知県が過去サイト上で「災害時保健活動マニュアル」を公開していましたので、ご紹介しておきます。
<スタッフ保健師(現地に出向く保健師)の役割>
・住民の健康管理
・情報収集
・リーダー保健師への報告、相談
・所内カンファレンスへの参画
・巡回健康相談等必要物品の点検

<リーダー保健師(現場をコーディネートする保健師)の役割>
・派遣、応援保健師等への現地オリエンテーション
・避難所ごとの健康課題の把握と解決
・避難所保健活動スタッフの調整
・専門チーム関係機関との現地連携体制づくり
など

※愛知県健康福祉部医療福祉計画課「災害時保健活動マニュアル」参照

災害時の保健活動は、とにかく救護者を支援することから始まりますが、時間がたつごとに各部署と連携しながらの作業が必要となります。
目の前のことに追われるのではなく、全体を見渡せるリーダーのもと、各保健師が役割を果たすことが必要になるのです。

保健師の役割
災害時だからこそ気をつけたいこと

災害時はだれもが非常事態に陥っているわけですから、マニュアルどおりに動くことは難しいでしょう。
また保健師自身も被災者の一員である場合も考えられます。

今の状況をとにかく改善したいというボランティア精神をもち活動することも大切ですが、非常事態であるからこそ、冷静な目で対応をすることも必要です。

災害はいつ訪れるかわかりませんし、保健師としていつ災害時に活動しなくてはいけないかもわかりません。いざというときに保健師の役割を果たせるよう、災害時の活動について一度考えておかれてはいかがでしょうか。
災害が起きないのが一番ですが、万が一の場合こちらで紹介した内容が、その手助けになれば幸いです。

<保健師の役割について~バックナンバー~>
保健師はみんなおしゃべり上手?意外な保健師の役割

意外に知られていない保健師の仕事として「おしゃべりすること」があげられます。
健康相談などの1対1のおしゃべりの場から、健康セミナーなど多くの方の前でお話しする機会など、さまざまです。
たくさんある保健師の仕事の中から「おしゃべり」にスポットをあてて、どんな役割があるのかをお話しします。

ドキドキ!大勢の前でのおしゃべり
テーマ決めからおしゃべりの内容まで企画・実行するのも保健師の役割です

看護師から保健師になって直面する今までにない仕事のひとつに、「健康」をテーマに多くの人の前でお話しするセミナーがあります。

テーマを決めたり、具体的にどんな内容を話すか決めたりするのも保健師自身の仕事になります。
テーマ決めは対象者によって、異なります。
高齢者の方が対象であれば「元気で長生きするために気をつけたい3つのこと」かもしれませんし、ビジネスパーソンを対象にするのであれば「仕事でストレスをためない5つの秘訣」になるかもしれません。
保健師自身が、対象者の悩みや気になることをリサーチし、興味をもって聞いてもらえる内容をお話しするとよいでしょう。
このように大勢の前でお話しすることも、保健師の役割のひとつなのです。

1対1の健康相談は親身になって
相手の話をじっくり聞いて気持ちを楽にしてあげることも保健師の役割です

保健師が行う「健康相談」。
これは保健師の仕事としてイメージされている方も多いかもしれません。
ひと口に健康相談といっても、対面でお話しすることもあれば、電話で相談に応じるということもあります。
個別の相談になることが多いですから、どんなお悩みをお伺いすることになるかわかりません。
保健師のプロとして、悩みに応えてあげられるよう勉強しておくことも大切になります。
ただ「悩みを解決しよう!」と意気込む必要はなく、特に高齢者やメンタル的な悩みを抱えている人なら「話を聞いてあげる」だけでもよいと思います。
対面でお話しするときは相手の目をみて、じっくり話を聞く。
電話であれば表情が見えない分、相手の声にしっかりと耳を傾ける。
そうすれば相手にとっても有意義な時間を過ごしていただけるでしょう。
このような1対1の健康相談も、保健師の役割です。

少人数の保健相談会
同じような悩みを抱える人たちが集まる、ざっくばらんな話し合いの場に

大人数を対象にするセミナー、1対1の健康相談のほかにも、「保健師さんを囲む会」といったような少人数を対象にした、健康相談会を開くこともあります。
たとえば小さなお子さんを抱えたお母さんなど、同じ悩みを抱えた人同士が集まり、専門家である保健師さんに話を聞く場です。
ちょっとした心配ごとを抱えながら初めての育児をがんばるお母さんたち。
友だちもいなくて、話をする相手もいない。
また友だちはいるけれどお互いが初心者で専門家の話を聞きたい。
そんな人たちにとって、とても有意義な場となるのが、このような相談会なのです。
ときには参加者同士の会話に花が咲くような、こうした地域に根ざした相談会も、保健師の役割です。

おしゃべりは、大事な保健師の役割だった!
さまざまな場所で活躍する保健師が磨いておきたい「会話力」

このように保健師にとって「おしゃべり」というのも、重要な役割です。
それまで看護師として患者さんと個別に向き合ってきた新米保健師の方にとっては、少し苦手な分野になるかもしれません。
しかし「おしゃべり」、つまり会話力は数をこなしたり、勉強したりすることで磨かれていきます。
保健師を対象とした、「健康セミナーの開き方」といった講演会なども数多く開かれていますので、参考にされるとよいでしょう。
保健師の活動の場は、保健所、保健センター、企業、病院、福祉施設、訪問看護ステーションなどさまざまです。
どの場所で活動するにしても、ここでお話ししたような「おしゃべり」の場は存在します。
保健師の役割のひとつとして、知っておくと良いかもしれませんね。

保健師専門の転職サポート!30年の実績!

転職サポートに登録(無料)

お役立ち情報TOPへ