【保健師】仕事内容・役割ビジネスマンの心と体のオアシス、産業保健師の役割について
2014年11月25日
こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
産業保健師、中でも企業で働く場合の役割は「その企業で働く人の心と体の健康を維持すること」です。
保健所や保健センターで働く行政保健師と違い、働く先は企業なので、保健師と言えども求められることは「企業の利益」。
企業で働くビジネスパーソンに対し、健康診断をしてもらったり、健康相談を行うことで、心身ともに健康な状態で働けるようサポートします。
では具体的に、産業保健師としてどんな役割を担っているのか、ご紹介しましょう。
ビジネスパーソンの体のケア!
定期的な健診のサポートとデータ管理も保健師の役割です
企業は、働く人の健康状態を管理する義務があると法律で定められています。
そのため、定期的に健康診断を行う必要があります。
この健康診断をサポートするのが保健師の役割です。
健康診断の項目はさまざまで、
身長・体重・血圧の測定から、医師による問診、尿検査、血液検査などがあります。
保健師は看護師の免許ももっていますので、看護師の技術が発揮される場面でもあります。
健康診断の中には、保健指導や栄養指導が含まれる場合もあり、保健師の技術が発揮される場面となります。
そのほか企業によっては、人間ドッグや検診を行うところもあります。
また健診の結果をパソコン内でデータ化するなどの作業も保健師が行うことがありますので、
エクセルやパワーポイントなどのパソコンスキルをもつことも、産業保健師の役割として求められることになります。
ビジネスパーソンの心のケアが今問題に!
悩みを抱える人と、悩みを解決したい企業側のかけ橋になりましょう
ビジネスパーソンの体のケアと同時に、最近保健師に求められることとして"メンタルヘルスケア"があります。
ここ10年ほどの間にビジネスコミュニケーションで悩む人が増えているからです。
あるアンケート調査によると、
「思っていることをうまく伝えられない」
「職場の人間関係がうまくいっていない」
「人と話すことに苦手意識がある」などが、上位の悩みごとになっているようです。
最初は小さなストレスだったものが徐々に大きくなり、うつ病などを発症する人も増えています。
こうなる前に、相談にのることも産業保健師の大切な役割です。
また企業側にとっても「ビジネスパーソンのメンタルヘルスケアをどうするか」は重要な問題で、
職場内の体制づくりやサポートをどうするかなどの解決策を、保健師に求めています。
企業側と企業で働く人のかけ橋となることも、保健師の役割として求められているのです。
復職サポートも業務のひとつ
産業保健師はビジネスパーソンの心のよりどころになれ!
ビジネスパーソンのメンタルヘルスケアは、産業保健師の大事な役割だとお話ししました。
しかし、厚生労働省の調べによると、うつ病により休職している人の総数は20万人以上にのぼります。
保健師がいる企業にも休職者がいた場合、その復職サポートを行うことも保健師の役割として求められることがあります。
復職サポートの一般的な例としては、休職者との面接によるオリジナルプログラムの作成。
病状を理解し、ストレスの対処法を身につけてもらったり、業務スキルの回復につとめてもらったりします。
産業保健師の役割として重視される「心のケア」
ヘルスカウンセラーや産業カウンセラーなど、さらにスキルアップする人も!
このように産業保健師は、ビジネスパーソンの心と体のオアシスになることが求められています。
看護師とはまったく違った世界、また行政保健師の仕事内容とも違った世界です。
心と体の保健指導が、産業保健師の役割ですから、ヘルスカウンセラーや精神対話士などの資格をもっていると役立ちます。
産業保健師として働く中で必要性を感じ、産業カウンセラーの資格をとった、保健師の方もいます。
産業保健師を目指す人は、産業保健師の大切な役割を十分理解し、狭き門である産業保健師になるために資格をとりながら、
転職活動を行うことも、前向きな選択となるでしょう。
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