【保健師】仕事内容・役割育児をサポートする立場の保健師が...親に辟易される保健師の実情とは?
2016年02月25日
こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
行政で働く保健師のみなさんは「新生児訪問」のアポイントをとるため、また気がかりな赤ちゃんをサポートするため、などの理由で電話を誰にかける場面があるかと思います。
「お母さんの不安を取り除きたい」「赤ちゃんが健やかに育ってほしい」、そのような気持ちで行っていても、受け取る側が辟易している・・という場合もあるようです。
どんなことに気をつければいいのか?
どういった場面で辟易としている親がいるのか?
お話ししたいと思います。
発達の遅れが心配?
デリケートな問題は特に注意が必要
親が辟易する電話で多いのが、「断っているのに何度もかけてくる電話」のようです。
特に「発達の遅れ」を心配する電話の場合、正直うんざりという親御さんもいらっしゃいますので、保健師のほうも注意が必要です。
保健師の立場からすれば、「発達の遅れがある場合、早期の対策が必要」という観点から、心配します。
一方、親御さんのほうの受け取り方はさまざまです。
・まったく心配していなかったのに、そんなことをいわれて不安になった。
・自分も多少は心配しているが、かかりつけ医などにも相談しているからほっておいてほしい。
・必要なときには手をさしのべてほしいけれど、今は不要だと思っているから電話は必要ない。
などです。落ち着いて聞いてみれば「なるほど、そうかもしれない」と思えることもあるのではないでしょうか。
また「発達の遅れ」を心配していることは言い出しづらく、遠まわしに言ったほうがよいと思っていても、親御さんの立場からすれば「言いたいことがあるなら、ハッキリ言ってほしい」と思われることもあります。
ある程度、相手に合わせて対応する。
とりあえず「必要がない」といわれた場合は、「では何かありましたら、いつでもご連絡ください」と連絡先だけを伝えて、こちらからのアプローチは控えるなどの配慮も必要なのではないでしょうか。
出産後のお母さんはデリケート
新生児訪問のアポイントにも注意が必要
新生児訪問は保健師にとっての義務ですから、アポイントをとるために電話するのは必要不可欠なことです。
「新生児訪問制度」があることを知っている方の場合、特に問題はないようですが、知らない方の場合は「いきなり何?」と身構えてしまうこともあるようです。
そんなときは「新生児訪問の制度があること」「みなさんのお宅に訪問していること」「30分程度で終わります」などを伝え、安心感を持っていただくことも大事です。
忙しい保健師さんの中には「○月○日○時にお伺いしますが、よろしいですか?」と日にちを一方的に指定してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、場合によっては、このことが相手に威圧感を与えてしまうこともあります。
1. 新生児訪問をしたいこと(新生児訪問制度の内容説明)
2. 訪問の理由や30分程度で終わることを伝える
3. 相手の希望日と時間を聞く
4. そのうえで日時のご提案をする
といった流れで電話をかけるようにすると、スムーズに進むことが多いようです。
出産後のお母さんは、心身ともに疲れていることも考えられます。
なるべくお母さんの気持ちに寄り添う態度を示し、電話の時点で安心感を与え心を開いてもらえるようにするのも、保健師の腕の見せ所かもしれません。
保健師からの電話を親御さんに受け入れてもらうために
保健師としての責任感が強い方ほど、相手の気持ちより「すべきこと」を優先してしまう場合があります。
冷静に考えれば、確かに「新生児訪問」をすることも「発達の遅れ」を心配することも相手のためです。
ただし相手に拒否する気持ちがあるなら、そこを踏み込んでよいかどうかは悩みどころです。
まずは相手(親御さん)の気持ちを優先し物事を進める、そのための第一歩として電話がある、そのことを意識していただくとよいのではないでしょうか。
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