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保健師の志望動機はどう書く?例文をご紹介

保健師の志望動機はどう書く?例文をご紹介

保健師の就職・転職先はさまざまで、自治体や民間企業など応募先にあわせて志望動機をうまく書きわける必要があります。しかし、志望動機の基本的な書き方がわからない場合「何から書きはじめたらいいのだろう」と悩むこともあるでしょう。

今回は保健師の方が転職時に知っておきたい志望動機の書き方や実際に活用できる例文、面接で伝える際のポイントを紹介します。転職活動をスムーズに進める際にぜひお役立てください。

目次

保健師の就職・転職では志望動機が重要

保健師の就職・転職では志望動機が重要

保健師の方が就職や転職をおこなう際はこれまでの経験やスキルだけでなく「なぜその企業や組織で働きたいのか」といったことを表現する志望動機が重要です。

ここでは、保健師が就職・転職活動をおこなう際に志望動機が重要といわれる理由や志望動機が十分でない場合のリスクを紹介します。

志望動機が重要視される理由

就職や転職活動において志望動機が重要視される理由として、自社でミスマッチなく働いてくれる人材かを見極めることがあげられます

どれだけ豊富な経験を持っていたとしても、自社のビジョンや求める人材にマッチしていなければ、応募者はミスマッチを感じ、早期退職の可能性があります。

企業側目線でも、自社とマッチしていない人材を採用すると配属やキャリアアップなどさまざまな段階でトラブルが起こる可能性もあります。志望動機は採用担当者が「なぜこの企業を選んだか」を判断できるため、合否の参考材料として役立ちます。

志望動機が不足していると起こるリスク

保健師の方が就職や転職で志望動機がうまく書けていない場合、下記のリスクが考えられます。

  • 採用担当者に熱意が伝わらない
  • 企業が求める人材であるか判断できない

志望動機は「この企業だからこそ私は働きたい」といった意思を伝えることが重要です。他の企業にもあてはまるような内容ばかりで応募先を選んだ具体的な理由が記載されていなければ、採用担当者に対して自分の熱意を伝えられません。

また、採用担当者は応募者の志望動機を確認することで、企業のビジョンや理念を理解したうえで応募しているかを判断します。志望動機が抽象的であったり不十分であったりすると「採用するにふさわしい人物」だと判断されにくくなるでしょう。

自己PRと志望動機の違い

志望動機としばしば混同されるものに自己PRがあります。志望動機は「企業のどのようなポイントに魅力を感じて志望するのか」「入社後に実現したいことは何か」を記載するものです

一方で自己PRは自分の長所を主張し「どのように業務に役立てるか」を表現するものです。自己PRも志望動機も企業にとって役立つ人材であることをアピールする点では共通していますが、自己PRの方がより自分の長所のアピールに重点を置いたものといえます。

保健師の志望動機を作成する際のポイント

保健師の志望動機を作成する際のポイント

ここからは保健師の方が志望動機を作成する際に知っておきたい、5つのポイントを紹介します。

保健師の業務内容を理解する

就職・転職を問わず、志望動機の作成は保健師の業務内容を理解したうえで作り込みましょう。保健師の仕事内容はさまざまで、応募先の企業によって少しずつ異なります。そのため保健師としての仕事の概要を踏まえたうえで、各企業で求められる業務内容に即した志望動機を組み立てましょう。

応募先企業が求める人材を把握する

志望動機を作成する前に、応募先の企業が求めている人材を把握しましょう。求人や募集要項、公式ホームページに求める人材や人物像を記載してあるケースがほとんどです。

たとえば「主体的に取り組める人材」と記載がある場合は、自分の主体性を示す具体的なエピソードを交えながら、志望動機に組み込んでいく必要があります。

もしも応募先企業が求める人材の把握が難しい場合は、転職エージェントに相談しアドバイスを受けるのも一つの手です。

地域のニーズや課題を把握する

自治体や地域に根ざした企業に就職を目指す場合、その地域が抱える課題や人数を把握することも大切です。保健師は人の健康に寄り添う存在であることから、地域の人々を支えるための業務に携わることもあるでしょう。

たとえば、地域が高齢化という課題を掲げている場合は、高齢者に寄り添って支援をするという点を志望動機に組み込むとよいでしょう。地域の課題と応募先企業が求める人材やビジョン等を掛け合わせて志望動機を作成しましょう。

自分の経験やスキルと応募企業のニーズを結び付ける

志望動機では「企業にどのように貢献できるか」を第一に考えますが、そこには自分の経験やスキルを含む必要があります。企業のニーズと自分の強みを掛け合わせることで、「うちの会社で〇〇に貢献してもらえるだろう」という具体的なイメージを持ってもらえます

自分の経験やスキルについては、志望動機を作成する前に一度洗い出しておくのがおすすめです。

自分以外の人に志望動機をチェックしてもらう

これまで紹介したポイントを押さえて志望動機を作成した後は、他の人に志望動機をチェックしてもらうのがおすすめです。

どれだけ企業の情報をチェックして志望動機を作りあげたとしても、自分の伝えたいことがうまく伝わらなかったり企業が求める人材とずれていたりする可能性もあります。友人や家族、転職エージェントなど他の人に頼ることも大切です

保健師の志望動機等に関する質問と回答例文

保健師の志望動機等に関する質問と回答例文

よく聞かれる質問に対して、どのような内容を書くべきなのか、回答例文をご紹介します。マニュアルどおりに答えるのではなく、例文を基に自分なりの答えを見つけましょう。

志望理由をお聞かせください

回答例文

学生時代に、カウンセラーの先生にお世話になった経験があります。自分の悩みを親身に聞き、寄り添ってくれた保健師の先生が、その後の人生においても大きな支えになりました。私もそのように社員の皆さまを支え、サポートをしたく保健師の仕事に就きたいと感じています。また、海外留学経験もあるため、異国に一人で暮らすことの不安もわかるつもりです。そこで、海外赴任の方も多くいらっしゃる貴社で、国内外問わず社員の皆さまが健康に働けるためのサポートをしていく仕事に就きたいと考えました。

解説

志望理由は、どのような職場に就職を目指す場合も必ず聞かれることです。「志望した理由」というのは誰にでもあることだと思います。「なぜこの企業(もしくは学校や病院、行政など)に勤めたいのか」ということを意識して伝えましょう。

ただし、「メンタルヘルス不調の発症が増えている若い層をサポートしたいと考えていたため、平均年齢の若い貴社に就職したい」というような内容を書く場合には注意をしてください。面接の際に「年齢層の高い役員層の担当になった場合どうしますか」といった質問をされる可能性があるからです。そのような質問を受けたときであっても、前向きな気持ちで受け答えができるよう、あらかじめ答え方を考えておきましょう。

なぜ保健師になろうと思ったのですか?

回答例文

私は生まれたときからこの地域で暮らしています。子供のころから、地域の方々に見守られて育ちました。そのような毎日の中で、腰痛に悩む高齢者や、自分で歩けなくなってしまった方などを多く見てきました。そのような方の荷物を持ってあげたり、車いすを押したりするうちに、「もっと根本的な問題の解決を目指したい」と感じるようになりました。そこで、予防医療に携わって健康寿命を延ばし、QOLを高めていく活動をしたいと考えて、保健師の資格を取りました。

解説

保健師という働き方は、それほどメジャーなものではありません。そのため、「保健師を志したきっかけ」を、誰でも必ず持っているでしょう。

「身近に保健師の方がいて、その方に憧れていた」「学校で保健師の仕事を知り、興味を持った」「保健師の方に助けてもらったことがある」など、「どうして保健師を知り、興味を持ったのか」ということを説明しましょう

なお、嘘のエピソードを答えてしまうと、面接の際の質問への受け答えや他の書類に記載した内容との矛盾が出てしまう可能性もあるため、本当のことを話すようにしてください。

聞かれる可能性の高い質問ですから、何度も内容を見直して、丁寧に作り込むようにしましょう。

前職を辞めた理由は何ですか?

回答例文

契約期間満了での退職です。夫の転勤予定があったため、派遣社員として1年契約で働いていました。

解説

派遣社員や契約社員の場合、契約期間満了での退職は珍しいことではありません。とくにおかしな理由ではないため、マイナスイメージにとられることはないでしょう。しかし「なぜ派遣で働いていたのか」という点や、「なぜ派遣から正社員になろうと思ったのか」ということについては、面接で追加の質問がされる可能性があります

また、家族の転勤などが理由であった場合は、「うちに就職してもまた転勤で辞められてしまうのでは」と危惧されるおそれがあります。あらかじめ「今後の転勤はありません」などと書いておくようにしましょう。

ただし、実際には転勤するかもしれないのに、「転勤はありません」と書くのはおすすめできません。後々問題になる可能性がありますから、嘘はつかずに自分の状況や気持ちを正直に記載することが大切です。

また、正社員として勤めていた会社を辞めた場合は、ネガティブな印象にならない回答を用意しておく必要があります。異なる職種を目指す場合は、どうしてもその職種を目指したかった理由などを交えてアピールするのがおすすめです。

あなたの成功エピソードを教えてください

回答例文

前職では、企業に勤める社員のメタボ対策とロコモ対策を積極的におこないました。運動を習慣付けるプログラムや社員食堂のメニュー改善、生活習慣のアドバイスなどによって、社員のメタボ率を2年間で7%減少させました。また、病気による休暇を取る社員も13%減少しました。はっきり数字として結果が残せたことで、保健師としての仕事に大きなやりがいと誇りを感じました。

解説

保健師の経験がある方であれば、将来の働きを期待させるようなエピソードを書くのがいいでしょう。また、新卒や第二新卒など若い世代の場合は、サークル活動や学生時代の課外活動などについてのエピソードでも構いません。

ただし、「○○大会で優勝しました」というだけでは、自分がどのような努力をして結果に結び付いたのかがわかりません。成功エピソードを伝えるときは、経過と結果をあわせて記載するようにしましょう

あなたの長所は何ですか?

回答例文

何事にもコツコツ真面目に取り組むことです。これまでも、保健師としての仕事はもちろん、書類の確認や作成といった事務作業も率先しておこなってきました。

解説

とくに、行政で働く保健師の場合、保健師としての仕事の他に、窓口業務や書類の処理などの仕事もおこなう必要があります。そのため、事務作業が苦にならず、真面目に取り組んでいけるとアピールするのはプラス評価になるでしょう。

また、「ポジティブ思考でいつも前向きである」「面倒見がよいと言われる」といったことも、保健師としての素養があると感じてもらえる回答です。

とはいえ、長所に関しては、あまりに非常識な回答や嘘でなければ、どのように答えても大きな問題はありません。大切なのは「簡潔かつわかりやすく、整理された形式で必要な情報を漏れなく記載する」ということです。不必要な文章を書いたり、疑問を残すような記載をしたりせず、読み手にとって要点が伝わる文章にしましょう。

保健師の志望動機に悩んだら転職エージェントへ相談しよう

保健師の志望動機に悩んだら転職エージェントへ相談しよう

志望動機の作成に悩んだ場合は家族や友人だけでなく、転職エージェントの利用もおすすめです。ここでは転職エージェントを利用することで得られる3つのメリットを紹介します。

転職エージェントが持つ豊富な知識を取り入れられる

転職エージェントに相談すると志望動機を作成する際に、豊富な知識をもとにアドバイスを受けられます。たとえば、企業に評価される言い回しや自身の強みの表現方法などを教わりながら志望動機を作成できるため、説得力のある文章を作成できるでしょう。

自分では気付かない理由を発見できる

転職エージェントに相談することで、自分では気づかなかった志望理由や強みに気付くこともできます。自分の考えや気持ちは自分が一番わかっていると思っていても、人に話すことで新しい解釈にたどりつくこともあるものです。

転職エージェントに「なぜこの企業を選んだのか」を伝える中で、自分で思っていた理由以外のものが見つかる可能性もあるでしょう。志望動機に含められる情報が多くなると、より深みのある文章を作成するきっかけにもなりえます

文章のチェックとともに面接対策をしてもらえる

転職エージェントを活用すると志望動機の作成だけでなく、面接対策まで一貫して対応してもらえます。就職も転職も面接対策を事前にしておかなければ、本番での対応に困ってしまったり自分の伝えたいことをうまく伝えられなかったりと後悔してしまう可能性があります。

しかし、転職エージェントで事前に面接対策をし、質問への回答を用意しておくことで当日は自信を持って面接に挑めるでしょう。

保健師の志望動機等を面接で伝える際のポイント

保健師の志望動機等を面接で伝える際のポイント

保健師として就職や転職を目指す際、採用面接は避けて通ることのできないものです。書類審査が通過したあとには、志望動機として書いた文章を、面接官に言葉にして伝えていく必要があります。

面接官にアピールしていくためには、面接当日にしっかり受け答えをするということはもちろんですが、そのための事前準備をしっかりおこなっておくことも重要です。

そこで、面接を突破するために準備しておきたいポイントをまとめました。

応募する企業や施設について調べる

保健師といえども、一般企業への就職を希望する場合は一人の求職者です。自分の保健師としての仕事への取組み方についてだけでなく、応募する企業についての情報も集めておきましょう。面接で聞かれたときに答えられるように、どのような事業をおこなっている企業なのか、事業規模や従業員数、支社の有無や場所、成り立ち・沿革など、基本情報について押さえておく必要があります。

学校保健師の求人に応募するときも同様です。その学校の種別(公立か私立か)、規模や理念などについても調べておきましょう。そのためには、企業・学校のウェブサイトやパンフレットなどを熟読しておくのがおすすめです。

また、地域包括センターへの就職を希望している場合は、時間を見つけて実際に訪れてみることも参考になります。実際の様子を見ることで、採用されて働くことになった後のイメージをつかみやすくなりますし、同僚の様子やケアをしていくことになる患者の様子も見られます。

一方、公務員の保健師を目指す場合は、該当の市区町村についてのデータを集めることになります。市区町村内にある保健施設の種類や場所、自治体の保健に関する取組みについて確認しておきましょう。他に、保健師の仕事に関する時事問題などについても、ニュースなどでチェックしておくことをおすすめします。

服装や身だしなみを確認

面接当日の服装や身だしなみは、面接官の第一印象を左右します。どのような格好をしていくべきなのかをご説明します。

服装について

全体に清潔感のある明るい印象になるよう心掛けましょう。女性の場合、派手なメイクやネイル、ヘアスタイルは避け、ナチュラルメイクと落ち着いたトーンの髪色を意識してください。髪が長い方は、ひとつにまとめるとすっきりした印象になります。

服装は黒やグレー、紺などのスーツが基本です。足元は、高すぎないヒールのパンプスに自然な色合いのストッキングがおすすめです。

態度や話し方の確認

保健師のおもな業務は、病気予防の指導やアドバイスをしたり、相談を受けたりすることです。そのため、「人あたりがいいかどうか」は、面接官も意識してチェックするポイントだと考えられます。

面接官の話をしっかり聞く姿勢が見られなかったり、自分の主張ばかりで会話のキャッチボールがうまくできなかったりという方は、保健指導に向いていないと判断されてしまうでしょう。そうならないためには、相手を安心させるような落ち着いた態度で、しっかりと受け答えをする必要があります

相手が聞き取りやすい適度な声の大きさや高さ、話す速度、話しているときの姿勢・表情、視線の位置などは、すべてチェックポイントとなります。好印象を抱いてもらえるよう、鏡の前でチェックをしたり、親しい人に見てもらったりして問題がないか確認しておきしょう。また、予想外の質問をされたときも、慌てず穏やかな笑顔で答えられるように心掛けておくことも大切です。

保健師面接の不安を取るコツは事前準備を万端にすること

保健師面接の不安を取るコツは事前準備を万端にすること

転職活動をしている方の中には、「じっくり時間をかけて用意できる履歴書や職務経歴書はいいけれど、面接は苦手」と感じている方もいるかもしれません。保健師の面接に対する不安を軽減するためにも、事前準備は万端にしておくようにしましょう。

必要な準備が整っていないと、できていないことばかりに意識が向いてしまい、不安が大きくなってしまうためです。たとえば、事前に志望動機を自分の言葉で明確に整理しておくことで、落ち着いた受け答えができるようになります。就職面接では、落ち着いて会話を楽しむくらいの方がうまくいくでしょう。

多くの方が、面接前に緊張したり、不安になったりするものです。その不安を解消するために、志望動機に限らず、企業研究・身だしなみ・持ち物のチェック・質疑応答の練習などは当然しておくべきです。しっかり準備を済ませて、「当日を楽しむ」つもりでリラックスして臨むことが、成功への近道なのではないでしょうか。

面接に必要な準備を早めに終わらせて、前日はストレッチをしたり、ゆっくりお風呂に入ったりして緊張をほぐしましょう。事前準備を万全にして、「この人なら安心して社員(市民・生徒・患者)を任せられる」と感じてもらえる受け答えを目指すようにしてください

まとめ|保健師の志望動機は応募先に合わせて作成しよう

保健師の志望動機を書く際には、事前に応募先の理念や求められる人材について調べたうえで、自分の強みや経験を絡めて志望理由を示すことがポイントです。応募先に合わせた適切な志望動機を作成できれば、その後の面接にも落ち着いて臨むことができるでしょう。

一方で、自身の力のみで志望動機を作成するのは想像以上に難しいものです。適切な書き方がわからなかったり、「これで合っているのか」と不安になったりする場合は、転職エージェントを利用することも視野に入れてみましょう。

アポプラス保健師は、保健師の転職に特化した経験豊富なコンサルタントが、一人ひとりの特性や応募先に合わせて転職活動のサポートをします。志望動機の作成や面接に少しでも不安がある方は、お気軽にご相談ください。

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