APOPLUS 保健師・看護師 Powered by アポプラスステーション株式会社

サポートを受ける

お電話でのご登録・ご相談も承っております。

フリーコール 0120-332-290

月~金曜(祝・祭日を除く) 9:00~20:00

  1. 保健師 求人・転職TOP
  2. 保健師の働き方
  3. Talk about 保健師
  4. 産業保健師インタビュー

産業保健師インタビュー

産業保健での主体は 企業の根幹資源である「社員」。
対象者を全人的に捉え「健康」に関わっていくことが重要です。

産業保健師 村山 亜矢子 様
勤務先: 株式会社 日立国際電気健康管理センタ

看護大学卒業後、国立系列病院で看護師業務に3年従事した後、大手通信企業の健康管理センターにて産業保健師として勤務。都内市役所健康課では、保健師として女性の健康推進事業、生活習慣病予防事業に従事。その後東京大学大学院医学系研究科へ入学、修士課程を修了したのち産業保健師として大手通信機器メーカー入社。臨床、行政、産業保健と幅広い経験と知識を持ち現職でも活躍中。

現在の業務内容

複数の大手企業、行政で保健師経験を積み、現在は日立グループの電気機器メーカー、株式会社日立国際電気の健康管理センタに所属しています。担当の対象者数は日立国際電気グループ全社員約4,800名となっています。

業務内容は大きく分けて3つあります。まず1つ目がメンタルヘルス不調者への対応で、対象の社員と産業医が面談を行う際の周辺フォローやその後の経過観察を担当しています。

2つ目は健診事後対応、保健指導業務です。主担当は別の保健師ですが、特定保健指導などの面談を通じて、社員の健康意識の向上に努めています。

3つ目は企画系、ちょうど今「健康ステコミ」という社をあげた健康経営への取り組みを行っており、保健師も参画しています。当社はこの企画業務の比率が以前の勤務先より多く、連携する関連各所への提案説明、調整などが経験の蓄積に役立っていると感じています。

産業保健師として大切なこと

メンタルヘルス不調者への対応では、社員の不安軽減を第一に考えています。当社の産業医である精神科医の勤務形態は非常勤医師3名が月5回出社というサイクルで、フォローされている社員からすると医師不在時の不安感が非常に強いものとなってしまうのです。そこで産業医と産業保健師の業務分担をしっかり行い、産業医は社員の状態をもとにした就業制限などのジャッジ、私たち産業保健師はそれ以外の経過観察や精神面の支援というように職務間の協業にて社員を常にサポートできる体制をとっています。

また産業保健分野で活躍中の方々はちょうど子育て世代にあたるかと思いますが、私も2人の子どもがおり効率的に業務をこなすスケジューリング能力も必要となってきます。まず月単位の業務を洗い出し優先順位づけを行います。それを週単位に落としていき定時までの時間から逆算して仕事をしていくという方法を取っています。もちろんメリハリもつけ今日は定時で退社するけれど明日は少し残業しよう、など週内で調整をつけたりもしています。

情報収集能力も必要ですね。定時後や土日に実施される外部セミナーへは月4~5回参加し、産業保健分野でホットなテーマ、興味があって業務で必要なテーマなどを常に吸収できるよう心がけています。当社はセミナー参加や情報収集に対し非常に理解があり、親会社から受講の勧奨があったものや親会社主催のセミナー、産業衛生学会などの学術集会は勤務時間内の参加も可能で産業保健師として非常に嬉しいところですね。

今、全体的にマンパワー不足でして組織の体制、構造としても私が思う理想的な産業保健の姿にはまだなっていない状態です。ただ今後それを進めていくにあたり、現状を大きく変化させるのではなく今社内にある資源を活用し、皆が一丸となって健康経営に向かっていけるような仕組みづくりができたらと考えています。

私たちがフォローするのは就業者ですが、その方の健康を考える際、仕事のことだけを調整すれば良いのではなく全人的に観察しなければなりません。最終的に介入できるのは結局仕事の面だけにはなってしまいますが、そのひとつの点だけから捉えるのではなくそれ以外の私生活や、仕事の問題にしても業務の量なのか質なのか、また職場の人間関係なのかというように全体的に捉え「いち」人間としてその方の健康に関わっていくことが重要です。

産業保健を目指す方々へ

私は卒業当時から産業保健を志しており、臨床は3年と決めていましたので皆さんとは異なるかもしれませんが、病院に勤めていた頃を振り返ってその頃からやっておけば良かったなと思うのは予防医療での「正常値」の把握です。病院でいうところの正常値の感覚と、健康に就業する方の正常値、つまり予防医学と疾病医学とでは全然違うんですね。この差をしっかり認識しておくことが大事だと思います。

病棟と産業保健との大きな違いは、「誰が主体か」ということです。病院で勤務しているとき患者さんは治療するためだけにそこにいて、医療者側のペースですべて作業を進めることができました。一方、産業保健での主体はあくまでも「社員」。できるだけその方の仕事の支障にならないよう、またその方の人生観を優先して進めていかなければならないのです。

また「調和」を取れるか、というのも重要な点になります。産業保健では社員の皆が健康で就業を継続するという目的がありますが、そうは言っても企業である限り最優先すべきは利益。その利益優先の行動指針の中、無理強いにならないような健康維持、増進の提案を自分から考え、業務の妨げにならない調和中心の提案・行動をしていくことが必要です。

そして今もし「どういう人と仕事がしたい?」と聞かれたら、「自分から能動的に動ける方」と答えます。疾病への対応と違い産業保健の仕事には明確な正解というものがありません。今まで経験したことのない分野にも挑戦でき何事にも一人称、「自分」が主体となってどう動かなければいけないかを常に意識して行動できる方が望ましいですね。

密着、産業保健師 村山さんの一日

  1. 08:30出社

    PCを立ち上げるとまずメールチェック、その日のスケジュール確認から業務をスタートします。

  2. 09:00保健師面談調整

    メンタル不調で継続followをしている社員の中には、体調不良により急な面談を希望される方もいます。また、調子が悪そうな社員がいる職場では、その社員の上長や同僚からの相談の希望も。できるだけ迅速に対応できるよう面談時間の確保のため、業務を調整します。

  3. 09:30安全衛生委員会(月1回)

    事業所の安全・衛生に関する状況や取り組みを把握するため、安全衛生委員会に同席します。保健師は安全衛生委員会メンバーではありませんが、議事に関して気づいた点があれば産業医を通じて産業保健の専門家としてのコメント、アドバイスをすることもあります。

  4. 10:30保健師面談(上長、本人)、記録

    今日は勤怠状況が不安定な部下について、職場上長からの相談対応。上長から話を聞いた後、多くの場合、すぐに本人との面談を設定します。勤怠不良の原因が体調によるものならば緊急性を判断し、症状に適した専門医の受診を勧奨します。メンタル不調の場合は精神科・心療内科受診に抵抗がある社員も多いので、緊急性がなければまずは後日の産業医面談を調整します。面談の記録は、自分の不在時に他の保健師でも対応できるよう、すぐに共有フォルダに入力するようにしています。

  5. 11:45昼食

    社員食堂で職場の皆さんと昼食です。全員、育児世代のため、働くママ談議に花を咲かせます。仕事の合間に心からほっとできる時間です。

  6. 12:30昼礼

    職場に育児短時間勤務のメンバーが数名いるため、朝礼ではなく昼礼を開催しています。その日の業務、連絡事項の共有を行い、必要があれば作業分担について話し合うこともあります。

  7. 13:00産業医面談調整

    月に5日の精神科産業医のスケジュール管理業務を行います。ケースの緊急性、所属、問題の特徴により担当する産業医を検討し、面談日程を調整します。面談対象者とその上長への日程連絡および調整、人事総務担当者との報告日程調整、直近の勤怠情報収集なども併せて実施するため、産業医面談の周辺業務には意外と時間をとられます。

  8. 14:00健康施策会議打ち合わせ資料作成

    今年度のストレスチェックの集団分析結果に目を通し、健康ステコミ用の集計と資料作成を行います。主にメンタルヘルス部分を担当しているので、非常勤の精神科産業医とメールや電話で連絡をとりながら、資料の方向性を都度確認しながら作業を進めます。

  9. 16:00健康管理センタだより作成

    3~4か月に1回の頻度で、健康に関する情報提供紙を発行しています。夏は熱中症、冬はインフルエンザ、春は健康診断に向けた運動の勧めなど、季節にあった健康情報をテーマにしています。事業所内での掲示の他、メール添付、社内イントラに掲載して、社員の健康意識の向上に努めています。

  10. 17:00退社

    退社前に再度メールチェック、対応。残業しない日は、夕食の買い物後、保育園のお迎えに直行します。働き方改革の取り組みのおかげで、ワークライフバランスも良好。仕事も家庭も充実した毎日です。

アポプラスステーションの登録メリット

25年の実績、業界実績トップ 保健師専門コンサルタント あなたの希望に合った保健師求人をご紹介します。