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産業保健師インタビュー

従業員さん個人が健康に意識を向けてくれたり、
会社全体が少しでもその方向に動いてくれた時が
私の仕事の喜びとなっています。

産業保健師 小川 さやか 様

国立大学医学部看護学専攻卒業後、総合病院心臓疾患集中治療室(CICU)に5年間勤務。その後アポプラスステーションを通じ学生時代から志していた産業保健の道へと転職。現在電気機器メーカーに産業保健師として勤務し、従業員の健康管理に従事。

未経験からの転職活動

― 産業保健を目指したきっかけを教えてください。

大学時代に地域看護という大きい括りのうち、「健康教育学」という研究室に属していて、ゆくゆくは産業保健に進めたらいいなと思いがベースにありました。
新卒で入職した総合病院は7年かけて一人前にする、という方針なのですが、5年経った時点で一区切りついた頃だったのでそのタイミングで産業保健へ進む決断をしました。それから転職活動を始め現在の会社に入社、産業保健のキャリアをスタートさせることが出来ました。

― 未経験から産業保健を目指すのは、非常にハードルが高いですよね。企業様との実際の面接の際、答えるのが難しかった質問などはありますか?

転職活動を始め、いちばん最初に受けた小規模の産業保健を扱っているクリニックでは、「産業保健の基本」を知っているかどうかの知識の部分を聞かれました。一応自分でも勉強していったのですが初めての面接だった事で緊張してしまい、せっかく準備して行った事がすらすら出てこなかったのが苦い思い出です。

― 最初の転職で苦労した点は何ですか?

やっぱり最初は、企業側がどういう人材を求めているのか全くわからなかったので、病院の経験が活かせるのかどうかがわからず、私自身もどういう点を面接でアピールすれば良いのかがわからなかったです。

― 働く場所が違うので、その場所でどういう仕事をするのかも想像がつきにくいですよね。

実際の産業保健師の仕事内容

― 現在の業務内容を教えてください。

現在の勤務先では全般的に産業保健に関わらせてもらえています。安全衛生委員会の開催から職場巡視、あと健康診断の事後措置やメンタル・フィジカル両面の面談などを行っています。あとやる気次第で意見を取り入れていただける有難い環境でして、自身の担当している社員さんたちに必要だなと思う施策があればこちらからどんどん提案し、採用してもらったりしています。
体制は自身の担当する会社が勤務先本体かその関係会社かによって異なります。私は主に関係会社担当で、全国の各拠点で勤務している保健師何名かとエリア分けをし従業員の方々の健康管理を担当しています。東京都内は従業員数が多く、その全体の8割を私が担当し、他2割を他の保健師さん達に担当してもらっています。
健康施策の実施はエリアごとに企画し進行しています。

― 今までどんな施策を実行されてきたんですか?

新入社員に対してのセルフケアマネジメント研修や、ストレスチェックの結果を活かすための管理職向けフォロー研修などですね。ストレスチェックはその後の活用の仕方が難しい部分もありますので、その結果をもらったら管理職の方々がどう対応していけば良いのかという内容です。
健康イベントは、ダイエットのイベントを実施しました。担当している関係会社で高度肥満、いわゆるBMI30の方々に向けた、健康診断前に集中的に一緒にダイエットをがんばりませんか?というイベントです。簡単な運動方法をレクチャーしたり、食事内容や体重も報告してもらい、栄養面でのサポートやフィードバックをして皆さんと一緒にダイエットを進めていきました。

― 保健師には栄養面の知識も必要なんですね。その知識は保健師になってから勉強した結果、栄養指導も出来ようになったのか、病院時代からの知識で出来たものなのか、どちらでしょうか?

私の場合は、元々料理にとてもはまっている時期があったので、料理教室で得てきた知識を今活かせていると思います。産業保健へ進みたいと思う方は元々そういう予防医学や健康という分野に興味がある方が多いですね。

後輩保健師の育成や他部署との連携

― 面談スキルについては皆さんどうやって高めているのでしょうか?

弊社は面談マニュアルのような決まりきったドキュメントはないのですが、その分新人保健師さんたちが非常に意欲的でご自身の面談スキルを高めようと努力してくれています。
元々新人保健師さんが持っている知識を元に私達にアドバイスを求めてくれるので、私達から「こういう事も言ってあげたら?」というフィードバックをし、少しずつ面談スキルを高めてもらえるようサポートしています。

― 小川さんはホワイト500(健康経営優良法人)取得に動かれたとお聞きしました。

勤務先本体が健康経営銘柄を取得していたので、関係会社もホワイト500を取りましょうという動きがありまして。私は関係会社担当なのですが、メインで動かれた人事の方が非常に仕事の出来る方でバリバリ進めてくださっていたので、その方へ取得の為に必要なデータなどの情報提供をしていきました。
取得については健康経営のために、弊社ではこういう施策を実施していますというアピールをしていくのが主となりますので、人事の方や関係部署の方々のお力がとても大きかったです。

― 日常的に人事の方から、従業員の方の健康についての相談や共有がある感じなのでしょうか?

そうですね、人事の方だけでなく担当エリアの店舗の店長さんからもメッセージをいただいたりします。
私が現在担当している関係会社では私が入社する1年前くらいから健康管理に取り組み始めたばかりで、体制もまだこれからという状態でしたし、従業員の方々も産業保健とか健康管理室って何をするところ?という感じでした。4月の入社後、私が担当となった23区内の約40店舗を5月6月で全店周り、着任のご挨拶がてら健康管理室というものがあるんです、何かあった際には相談してください、と直接顔を合わせての関係作りをしていきました。やっぱり一度でも顔を合わせておくと、少しは相談しやすくなるかと思いまして。
先輩からは最初「行ってもらえると嬉しいな」と軽くお話があって全店周ったのですが、後々「こんなに行ってもらえるとは思わなかった」と驚かれました。笑

― 産業医の先生との仕事の割り振りはどう決めていますか?

産業医しかできない部分は先生が担当され、保健師でも対応できる範囲のものは先生はこちらに任せてくださるんです。やる気があるのならどんどん任せていきたいというご意向の先生なので、とてもいい関係性で業務にあたれています。
産業医の先生との関係に悩む保健師さんもいらっしゃるかと思いますが、指示されたことをやるのに加え、こういう取り組みも実施してみたいんです、という提案もしてみるのはどうでしょう?
先のダイエット企画も私から先生へ提案して実現した企画のひとつなんです。こういうBMIの方がこれだけいるというデータでの根拠を示し、こういう目的でいつまでにこういう事を達成したい、という提案書を作ってお見せすると先生も納得してくださり実施に至ったので。先生が理解してくださるようなデータの見せ方も必要かと思います。

― 産業保健の業務の中で「?」と思うことはありますか?

最初入った頃は、すごくたくさんメールを打たないといけないんだな、と思いました。笑
実際業務にあたっている中では臨床時代想像していたものとそうギャップはありませんね。
PC操作は大学時代、タイピングのテストがあったのでブラインドタッチについての苦労はないです。その授業が保健師の仕事にいちばん役に立ってるよね、と大学時代の友達と話していました。笑
健康診断の結果管理はシステムで行っていましてそれをグラフなどのデータに加工しています。エクセルは少々苦手な所があるのでセミナーに行き、業務の効率を上げられるよう勉強を続けてます。セミナーに参加すると自分が知らない機能がまだまだたくさんある事を知られるので、今後作業の時間短縮に活かしてみようと思っています。

臨床と産業保健の違いですが、期間と主体というふたつの面で大きな違いがあります。
期間で言うと、臨床時代私がICUにいた関係もあって、患者さんは2~3日ですぐ一般病棟に移動されてしまうので短期間しか関われないんですね。産業保健では社員さんとは退社されるまで何年もの長期で関わる事になります。
主体では、ICUは医療者主体で患者さんの思いは二の次になってしまいます。それに対し産業保健は企業の中での従業員の皆さんが主体であり第一優先が仕事で、それに伴い企業の利益や時間管理などが連動し、それがあったうえでの健康管理となりますので、その点が臨床と違う部分ですね。
皆さん長く勤められるとその間に体調も変わってくるでしょうし、病気になる事もある。
そういう変化がある中でいつでも相談できる対象として私達保健師がそばにいて、従業員の皆さんの安心感につながれば良いなと考えています。

― 企業に入ってからビジネスマナーで苦労したことはありますか?

苦労したとは自分では思っていないのですが、もしかしたら周りからは思われてたかもしれないです。入ってすぐに「できる女子のビジネスマナー」というちょっとかわいい感じのビジネス本をおもむろに渡されたことがありまして。笑
臨床の現場ではビジネスマナーを知る機会もなかなか無いですし、メールや電話を取る機会もそうなく、そこに最初は多少の不安感も感じていましたので、もしそういうビジネスマナーの研修があったら受ける方が多いんじゃないかと思います。
新卒から弊社に入社された保健師の先輩は、一般の新入社員の方々と一緒に電話の取り方や研修を受けたそうでうらやましかったですね。

― セミナー参加はどういうテーマのものに行っていますか?

自分でネット検索したものや、保健師対象のメルマガから送られてくる中で気になるもの、アポプラスからのセミナー案内があったものに参加しています。最近は先輩たちが「こういうセミナーがあるよ」と教えてくれたり、他社の保健師さんと情報交換したりして色々なテーマのものを探しています。
気になるトピックは、今自分が担当している業務に関連するものや最近話題の女性の健康管理、働き方改革テーマ、あと自分はこのあたりの知識が足りないな、と思ったりするところになりますね。

― メンタル不調者の方への接し方について

病院の勤務の時、仲の良かった友達が突然メンタル不調になったりするのを見ていたので、特別なことではなく誰でもなりうる事なんだなと思っていました。偏見なしにフラットに見ていますし、面談時も同様に人事とも産業医とも異なる中立的な立場での対応となっています。
産業医は基本常勤で週4回出社されるので、何かあったときにすぐ先生がジャッジしてくださる従業員にとって良い環境だと思います

― もし一緒に働くならどういうタイプの方がいいですか?

協調性が求められるので、その点を備えている方がいいですね。
看護師時代はシフト勤務で一緒に働くメンバーが毎日違っていたのですが、保健師はひとつの部屋で毎日約8時間、週5日顔を合わせます。他社の保健師の方から「人間関係の相性が・・・」という話をよく聞くんですね。そういう中で協調性のある保健師さんはそこをうまく対応できているな、すごいなと思いますので、上手に気を使える能力があると仕事も円滑に進むのではないでしょうか。
あと自分から積極的に色々やろうとしてくれて、「何か手伝えることはありませんか?」と聞いてくれる人は先輩的な目線からすると応援してあげたいな、と思います。
あと得意な分野があると強いですね。今の後輩の中にも情報提供資料の作成がとても上手な人がいて、一緒に仕事をするうえでとても力になってくれています。

― 産業保健にかけるモチベーションはどこから来るのでしょう?

予防医学への興味が元々あるんでしょうね。
臨床で働いていた時、さっきまで働いていたのに急に心臓が痛くなって運ばれてきたサラリーマンの方なども数多く見てきたので、そうなる前にどうにか出来れば良いのにな、という思いも強く持っていたので、それが原動力になっているのかもしれません。
未経験からの転職であっても、産業保健で本当にやりたい事があれば応募書類にその事を書きたい、伝えたいという思いになりますし、最初はつたない文章になってしまうかもしれませんがちゃんと書けるはずです。
面接の時でも産業医の先生は「産業保健について何か知っていますか?」という質問を毎回必ずされるそうで、そこでしっかりご自身なりの知識と言葉で答えられるかどうかが熱意を判断するひとつになっているようです。

― 保健師さんの横のつながりはどう広げていますか?

若手の産業保健師勉強会で他社の保健師さんと仲良くなったり、自分から保健師の知り合いに声をかけ食事会を開催したりしてつながりを深めています。自分のSNSで「産業保健師」と書いておくと、「私も産業保健師なんです!」ってメッセージをくださる方もいて、一緒に食事に行ったりして仲良くなる事もあります。

産業保健のこれから

ここ数年で健康に対し、世の中の意識がかなり変わったと感じています。新聞で健康経営に関わる記事を目にする事も増えましたし、国もその方向に力を入れていますしね。
セミナーに参加すると講師の先生が「追い風ブームに乗れ!」と仰ったり。笑
これから更に健康への意識が上がり、取り組みも増え、産業保健師の活躍の場が増えていくのではと思っています。
私自身、産業保健師の仕事が本当に楽しく、従業員さん個人が健康に意識を向けてくれたり、会社全体が少しでもその方向に動いてくれた時、とてもやり甲斐を感じますし、それが仕事の喜びとなっています。

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