【保健師】業界情報保健師の活動指針ってどんな内容?わかりやすく解説いたします
公開日:2015年03月18日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
「保健師の活動指針」とは、平成25年に厚生労働省健康局長が通知した「地域における保健師の保健活動に関する指針」のことを指します。
以前の活動指針は、局長通知・課長通知・保健指導官事務連絡の3部構成となっており、地方公共団体で十分認知されているとは言い難いものでした。
そのため地域の実情に合わせた基本方針を定めることが必要であると考えられ、新たに策定されたのです。
ここでは、「保健師の活動指針」の内容についてわかりやすく解説していきます。
保健師の活動指針は5項目から10項目へ
組織や部署に関わらず留意すべき10項目とは?
地域における保健師の保健活動に関する指針
- (1)
地域診断に基づくPDCAサイクルの実施
- (2)
個別課題から地域課題への視点及び活動の展開
- (3)
予防的介入の重視
- (4)
地区活動に立脚した活動の強化
- (5)
地区担当制の推進
- (6)
地域特性に応じた健康なまちづくりの推進
- (7)
部署横断的な保健活動の連携及び協働
- (8)
地域のケアシステムの構築
- (9)
各種保健医療福祉計画の策定及び実施
- (10)
人材育成
以降のコーナーでは、この中でも特に重要となる、「地域診断に基づくPDCAサイクルの実施」「地区担当制の推進」「部署横断的な保健活動の連携及び協働」について、より詳しくご説明します。
地域診断に基づくPDCAサイクルの実施とは?
PDCAの意味
「PDCA」とは、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)を意味します。
これは、保健活動のみならず、事業活動において業務を円滑に進める手法の一つとして、広く周知されています。
地域の保健活動においては、P「地域の健康課題を明らかにし、施策を企画・立案する」→D「訪問指導・健康相談・健康教育などの実施」→C「実施により改善された点、改善されなかった点、問題点などを洗い出す」→A「問題点をどう改善し次に活かすかの検討」という流れとなります。
地区担当制の推進とは?
メリットはどこにある?
保健衛生部門では、管内をいくつかの地区に分け、担当保健師を配置することを推進しています。
これは、地区ごとの問題を明確にし、担当者が責任をもって対応することでPDCAを回しやすくし、より早く改善が行えるとの判断によるものです。
一人の人がいくつもの地区を担当することで、十分に関わることが難しかったという過去の問題を改善するために立てられた指針です。
部署横断的な保健活動の連携とは?
統括的な役割を担う保健師の必要性
保健活動は保健師のみが担うのではなく、保健・医療・福祉・介護など、さまざまな部署と横のつながりをもちながら行う必要があります。
しかし、その連携を円滑に進められていないことが現状の課題となっていました。
そのため、「部署横断的な保健活動の連携及び協働」には、統括保健師をおくことが必要だと新しい指針では定めているのです。
統括保健師に求められているのは、各部署が連携して活動できるよう調整し、業務を遂行することです。
保健師の活動指針とは
地域で働く保健師がよりよい活動を進めるためのバイブル
時代とともに、地域住民のニーズが高度化したり多様化したりすることで、新たな課題が増えている保健活動。
この流れに合わせた業務を遂行するために作られたのが、「地域における保健師の保健活動に関する指針」です。
この指針に基づき、各保健所や保健センターは、各地域の課題にあわせた対応を求められています。
地域で行政保健師として働く人は、この活動指針をしっかりと把握しておくことが重要。みんなが同じ指針に基づき活動することで、業務は円滑に進みます。
指針を元に、地域に応じた「適切な健康指導」を行うことで、地域住民のニーズに応えることができるでしょう。
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