【保健師】業界情報保健師と看護師の需要の違い。今保健師が求められているってホント?
公開日:2015年02月02日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
保健師と看護師では求人の量が違うことはご存じのとおりです。
看護師は売り手市場、保健師は買い手市場で、保健師として働くことは、看護師に比べて難しいといえるでしょう。
しかし、看護師は需要があり、保健師の需要がないかというと、そうではありません。
今、保健師は世間に求められている職業といえます。それはなぜでしょうか?
保健師の需要が高まっている理由には、現在日本が抱える問題が大きく関わっています。では、詳しくお話ししていきましょう。
働く人のメンタルヘルスケア
これを支えるのも保健師の仕事
日本では、うつ病は、約15人に1人の人が一生のうちに一度はかかる病気といわれています。
厚生労働省が発表した「平成24年労働者健康状況調査」では、過去1年間にメンタルヘルスの不調により
連続1か月以上休業または退職した人の割合は8.1%となっています。
このような状況を踏まえ、メンタルヘルスケアに取り組む事業所は増えており、
平成19年は33.6%だったのが、23年には43.6%、24年には47.2%となりました。
また、300人以上の規模の事業所では、実に90%以上がメンタルヘルスケアに取り組んでいるという結果になっています。
つまり、「メンタルヘルスケア」の面から、保健師の需要は今後も高まっていくといえるでしょう。
日本の高齢化は今後も進む一方
保健師の活躍は期待されています
高齢化が進む日本。内閣府の発表によると、平成25年10月1日現在の日本の人口は1億2,730人と3年連続減少しているのに対し、
65歳以上の高齢者人口は、過去最高の3,190万人となっています。65歳~74歳は総人口の12.8%、75歳以上は12.3%となっています。
高齢化に伴い、「いかに健康に老後を過ごすか」は高齢者やその家族にとって切実な願いとなっています。
また、介護問題に関しても大きな悩みとなっています。
そんな高齢者や家族の相談にのってくれる存在となる保健師の需要は、今後も増えていくことでしょう。
医療制度改革により「予防医学」が注目
保健師が必要とされています
日本の医療制度改革により、2008年から「特定健康調査」や「特定保健指導」が実地されるようになったことは、ご存じでしょうか。
対象となるのは40歳以上75歳未満の被保険者・被扶養者で、生活習慣病を素早く見つけ、早い段階から治療、または予防する
ことの大切さを訴えていくことが目的です。まさに「予防医学」に国が目を向けていることの現れです。
予防医学は、保健師が目指す分野。
健康診断をサポートしたり、健康を維持するためのセミナーを行ったり、保健指導を行ったりする保健師は、地域や
会社で今後も必要とされていくことでしょう。
日本が抱える問題
これを解決するために求められる保健師の力
「メンタルヘルスの問題」「高齢化の問題」「生活習慣病の問題」、
この3つを解決するために、保健師の力が必要とされていることは、ご理解いただけたでしょうか。
もちろん保健師だけがこの問題を解決するわけではなく、医師や管理栄養士、衛生管理者やカウンセラーなど、
さまざまな人の力が必要となってきます。
保健師だけの需要が一気に高まるわけではありませんから、すぐに保健師の就職が簡単になるわけではないでしょう。
ただ、今後さらに保健師の力が、社会に必要とされていくことは間違いありません。
今は看護師だけれど、保健師の資格をとろうか考えている人はチャレンジする価値があると思います。
すでに保健師の資格を保有しているが、現在は看護師として働いているという人も、保健師として就職することを検討するのもひとつの道です。
就職の難しさだけで、保健師の需要は少ないと諦めず、保健師を目指してみてはいかがでしょうか。
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