【保健師】業界情報「まちの保健室」って聞いたことありますか?もしかしたらあなたの地域にもあるかもしれません。
2016年03月22日
こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
「まちの保健室」とは"全国各地の看護協会が、学校にある保健室のように「いつでも、誰でもが気軽に立ち寄って心や体の相談ができる」というキャッチフレーズで、様々な機関と提携して行っている事業"のことをいいます。
事業の一環として、日本看護協会や全国の都道府県看護協会などが展開を進めています。
具体的に「まちの保健室」ではどのようなことが行われているのか、ご紹介します。
「まちの保健室」神戸編
健康支援やもの忘れ看護相談など
神戸市看護大学では、平成27年度は以下のような取り組みを行いました。
- 健康支援
糖尿病に関しての講義や、足脳マッサージ、心肺蘇生法の体験学習など - もの忘れ看護相談
もの忘れや認知症などに不安を感じている方への個別相談会 - こころと身体の健康相談
こころの悩みを抱えている方やその家族を対象にした相談会 - 子育て支援
子育て中の親御さんや家族を対象に行う育児相談
「まちの保健室」東京編
健康相談や介護相談など
先ほどご紹介したのは大学での取り組みでしたが、こちらは東京都看護協会が主催する「まちの保健室」の取り組みです。 平成27年度に取り組まれた内容をご紹介します。
- 血圧測定、体脂肪測定などの健康チェック
- 健康相談や介護相談
- 防災グッズの展示
「まちの保健室」宮城編
イオンモール石巻にて開催
「まちの保健室」の活動内容に定義はありません。
宮城県石巻市ではショッピングセンターにて、「東日本大震災により被災した県民の方々」を対象に行われました。
- 健康に関する個別相談
- 健康チェック(血圧測定・血管年齢測定・体脂肪測定・肌年齢測定)
- 集団指導
- 介護相談
外国人向け「国際まちの保健室」も!
兵庫県立大学では、外国人向けの「まちの保健室」を月に1回無料で開催しているようです。
看護師、保健師、県立大学の教員、看護学部の学生らが行います。
- 健康チェック
- 健康相談
- 運動指導
看護の日イベントでも「1日まちの保健室」を開催
看護の日は5月12日です。
近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、制定されました。
日本看護協会主催の「看護の日イベント」は全国各地で行われていますが、その中で「1日まちの保健室」も開かれます。
地域によってさまざまですが、都道府県協会や駅、銀行の一角などを利用して行われています。
- 血液サラサラ度測定
- 骨密度測定
- 妊産婦やお年寄りになる体験コーナー
2016年2月12日には「全国"まちの保健室"フォーラム2016」が開催!
まちの保健室の取り組みは、各都道府県の看護協会や看護系大学など、さまざまな団体が行っています。
このフォーラムは、各地の現状や課題を共有し、全国の保健室が連携し、課題の解決法やこれからの新たな展開の方向性を探ることを目的として開催されました。
株式会社ケアーズ白十字訪問看護ステーション代表取締役/暮らしの保健室室長である秋山正子氏による講演や、慶應義塾大学 環境情報学部兼政策・メディア研究科准教授の秋山美紀氏による講演なども行われました。
全国"まちの保健室"フォーラム2016 PDF
現在は、「病院へ行くほどではないけれど、ちょっと気になる」「家での介護生活についてアドバイスしてほしい」など、ちょっとした悩みや不安を気軽に相談できる場所として広がりをみせています。
しかしその一方で、「専門職の雇用の場」「地域住民同士のコミュニケーションの場」「ネットワークづくりの場」としても機能しています。
「まちの保健室」は今後さらに地域住民にとって役立つ場として発展していくことが望まれます。
保健師のみなさんが関わる機会も多いかと思いますので、お住まいの地域にある「まちの保健室」についても、一度調べてみられてはいかがでしょうか。
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