【保健師】業界情報実は最近までなかった?保健師の歴史について学ぼう!
公開日:2015年02月27日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
現在、保健師の資格については「保健師助産師看護師法」で定められています。
つまり、「保健師」と「助産師」と「看護師」は同じカテゴリーに入っています。
つまり、保健師という職業を知るためには、「助産師」や「看護師」についても知る必要があるでしょう。
ではなぜ、「保健師」と「助産師」と「看護師」は同じカテゴリーに入るのでしょうか。それは、この法律が制定されるまでの歴史と関係しています。
この法律が生まれるまでの背景や、生まれたきっかけをみながら、保健師の歴史について、学んでいきましょう。
保健師助産師看護師法
制定されたのは60年以上前の1948年(昭和23年)
保健師助産師看護師法が制定されたのは、1948年ですが、その中で最も古い歴史をもつのは、助産師。
1890年(明治23年)に産婆規則が制定され、活動が始まりました。
次いで1915年(大正4年)に看護婦規則が制定され、看護師の活動が始まります。
最後に始まったのが保健師で、1941年(昭和16年)に、ようやく保健婦規則が制定されました。
つまり、助産師の前身となる産婆が生まれてから、50年以上たって保健師(当時は保健婦)が誕生したのです。
保健師助産師看護師法が作られた目的
医療と公衆衛生の普及向上
それぞれ、独立した仕事として捉えられていた「保健師」と「助産師」と「看護師」。
しかし、どの職業にも"看護"の意味合いがあり、"看護"の知識が不可欠と考えられるようになったことで、
この法律が生まれたと考えてよいでしょう。
保健師助産師看護師法の第一章総則の中で、法律の目的は
「保健師、助産師及び看護師の資質を向上し、もつて医療及び公衆衛生の普及向上を図ることを目的とする。」とされています。さらに、看護師の資格をもっている人のみが、「保健師」「助産師」の資格をとることができると定められています。
看護師の知識をもったうえで、「お産の手助け」や「健康維持」を行える人が必要だということです。
1941年の保健婦規則
今の保健師とどう違うのか?
当時、保健婦になるには、18歳以上の女子であること。一定期間の修行ののち地方長官の試験を受けるか、
指定された学校講習所を卒業することが、地方長官の免許を受ける要件となっていました。
現在の保健師は特に年齢での制限は定められていませんが、最短コースで高校卒業の4年後になりますので、
22歳以上となります。
一定期間の修行というのは必要ありませんが、保健師学校で学ぶうえで、「研修」や「実習」が行われますので、
それに相当すると考えてよいかもしれません。
保健師の歴史
始まりは1941年の保健婦だった
保健師は、助産師・看護師に比べて新しいとはいえ、保健婦規則ができてから、約70年もの年月がたつことになります。
70年の間に、保健師が求められる役割も大きく変わっています。
1948年当時は、医療や公衆衛生の場で主に、保健師は活動してきました。
年月とともに、保健所や保健センターで働く「行政保健師」が生まれたり、企業や大学で働く「産業保健師」が生まれたり
するようになりました。
行政保健師は、地域の住民という大きなくくりの中で、赤ちゃんから高齢者に至るまで、さまざまな人々の
健康管理をまかされています。
産業保健師は、健康管理や健康維持だけではなく、昨今は心のケア、つまりメンタルヘルスケアが大きな比重を
占めるようになってきています。
社会の情勢により、保健師に求められるものが変わっていくため、
保健師として働く人には日々勉強・・・といった状況です。
たいへんな仕事であると同時に、人々や社会に、頼りにされている職業でもあります。
歴史の重みを感じながら、保健師として毎日をイキイキと過ごしていただければと思います。
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