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【保健師】業界情報保健師は将来なくなる?需要が高く将来性があるといえる理由を解説

公開日:2024年07月25日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。

AI技術が発展している昨今「今ある仕事がAIに代替されるのではないか」と、不安に思っている方も珍しくありません。現在保健師として従事している方や保健師を目指している方のなかには「将来保健師の仕事がなくなるかもしれない」と心配している方も多いでしょう。

今回は、将来AIによって保健師の仕事はなくなるのか、これからの時代にどのような需要があるのかについて解説します。

目次

保健師が将来なくなるといわれるのはなぜ?

保健師が将来なくなるといわれるのはなぜ?

近年のデジタルテクノロジーの発展やAI技術の高度化により、保健師の仕事が将来なくなるという意見もあります。実際に、健康診断のデータから生活習慣病をはじめとした健康リスクを評価・分析し、医師や保健師の判断をサポートするAIが誕生しており、ともすれば保健師が不要になるのではと感じることがあるかもしれません。

しかし厚生労働省が発表する「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、平成24年〜令和4年まで保健師の人数は、増加の一途をたどっています。このような背景から、保健師の仕事が将来なくなるわけではなく、むしろ需要が増えていくものと予想されます

保健師が担当する仕事の一部は、AIや遠隔技術によっておこなえるのも事実です。しかし、保健師の仕事は個別対応や倫理的な判断を求められるケースが多いため、基本的に先進技術によって代替される類のものではありません。仕事がAIによって効率化されることはあっても、完全に代替するのは困難な職種といえるでしょう。

参照:厚生労働省「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

保健師が今後も必要とされる理由

保健師が今後も必要とされる理由

ここでは、保健師の仕事が今後も必要とされる理由について解説します。AIや遠隔医療技術の登場により、保健師のキャリアへ進むのをためらう方もいるかもしれませんが、保健師の仕事がなくなることはありません。

保健師業務へのニーズの増加

人口動態と医療の必要性により、保健師業務へのニーズはこれからも増えると予想されます。具体的なニーズは各分野や地域性によりますが、とくに以下の3点が大きな要素です。

予防医療への注目

予防医療とは、病気や怪我を予防するために実施する医療行為の総称です。病気になってから治療を受けるのではなく、そもそも病気にかからないようになんらかの対策をおこなうことを指します。

2008年から「特定健康調査」や「特定保健指導」が実施されました。本制度は40歳以上75歳未満の保険者や被扶養者の方を対象に、生活習慣病の原因を素早く見つけ、早期治療または予防することを目的として導入されたものです。

医療制度の改定がおこなわれている背景からも、生活習慣病を予防することは国内でも重要視されています

保健師の役割は予防医療を担うことであり、実務においては、医師や看護師と連携しつつも、より主体的に対象者と関わる場合が少なくありません。予防医療への注目の高まりに伴い、今後も保健師の需要が高まる状況が続くことが予測できます。

高齢者への支援

内閣府が公表している「令和6年版高齢社会白書」によると、2025年には75歳以上の後期高齢者人口が約2,154万人に達するといわれており、また65歳から74歳の前期高齢者人口も約1,498万人に達すると予測されています。つまり国民のおよそ3.3人に1人が65歳以上、5.9人に1人が75歳以上となるのです。

さらに2070年には、約2.6人に1人が65歳以上、約4人に1人が75歳以上となることが予測されているため、これからさらに高齢者への支援が必要です。そのなかで、介護・看護・保健・医療に従事する人材が不足すると予想されます

とくに地方所属の保健師の数は不足する傾向にあり、また医療従事者の高齢化問題も顕在化する可能性があります。そのため、持続可能な社会に向けて若い保健師の活躍が望まれているのです。

参照:内閣府「令和6年版高齢社会白書(全文)第1章 高齢化の状況」

公衆衛生の見直し

2020年以降の新型コロナウイルス感染症の影響もあり、公衆衛生に対する意識が社会全体で変わりつつあります。病気の予防にかかわる活動だけでなく、衛生環境に関する指導やアドバイスも保健師の仕事です。コロナ以前よりも公衆衛生に対して高い意識付けが企業や個人でもおこなわれているため、専門的な知見のある保健師の仕事はこれから増えると予想されます。

メンタルヘルスケアの必要性

近年は働き方改革や週休3日制の導入により労働環境が改善されつつあるものの、過度なストレスや職場環境の悪化からうつ病にかかるケースもまだまだ多く存在します。

事前にうつ病の発生を防ぐにはメンタルヘルスケアの実施が必要とされており、対策案として2015年12月からは「ストレスチェック制度」が導入されました。ストレスチェック制度を実施できるのは、医師・保健師・看護師・精神保健福祉士のいずれかです

参照:厚生労働省「ストレスチェック制度に関する法令」

保健師としての勤務先の豊富さ

保健師という仕事には、勤務先によって行政保健師・産業保健師・学校保健師・病院保健師など多様な種類があります。どの職場を選ぶのかによって必要な知識やスキルは異なりますが、働く場所に困ることはないでしょう。上記の職場は地方・都市にかかわらず多数存在するため、どこにいても一定のニーズが望めます。

前述したように保健師の数が年々増えていることは事実ですが、実際の現場では保健師の増員が切実に求められているそうです。とくに地方を中心に保健師の数が足りていない地域は多いため、これから保健師の仕事がなくなることはないでしょう。

保健師がAIに仕事を奪われない理由

保健師がAIに仕事を奪われない理由

生成AIをはじめとしたAI技術の発達により、近い将来さまざまな職種が代替されると予想されています。保健師もそのなかに含まれるといわれることもありますが、実際の業務内容を考えれば、保健師の仕事がAIに代替されることはないといえるでしょう。

なぜ保健師の仕事がAIに奪われないのか、理由は以下の通りです。

共感を伴う個別対応が必要

保健師の仕事は、健康状態を診断・分析するだけでなく、個人の健康相談に対するアドバイスや、健康増進を推進するためのサポートも担います。個々の状況や感情に寄り添った助言をおこなわなければならないため、AIで代替するのは難しいのです

また、生成AIが矛盾を含む内容や事実とは異なる情報を作り出してしまう「ハルシネーション」が起こることもあります。

倫理的な判断が求められる

人々の健康に直結する保健師の業務は、合理的な判断はもちろん、倫理的な判断も求められます。たとえば保健指導の対象者が指導内容を拒否した場合、健康をサポートする自身の役割と、対象者の意向をどこまで尊重するかのジレンマに向き合いながら対応することとなります。「すべき」という合理的な指導よりも、なぜ「したくない」のかに目を向け、倫理的な観点から指導内容やサポートの範囲を定めることになるでしょう。

保健師の仕事においても、個人の置かれた状況を重んじて適切なアドバイスやサポートをおこなわなければならないため、AIによって代替するのは難しいといえます。

参照:岡本玲子、羅琤、蔭山正子、規家美咲、多田碧樹「公衆衛生看護における倫理的課題―保健師が遭遇する実態と主観的困難度―」

未知の問題への対応が求められる

たえず変化を続ける社会のなかで新たな健康問題が生じたとき、過去のデータに依存するAIよりも人間の方が適切な判断ができる場合があります。AIは事前に学習させたデータに基づいて物事を判断しますが、データにない未知の問題に関しては回答できません。

例えば、2019年時点で新型コロナウイルス感染症が世界的に流行するなど誰も予想できませんでした。仮に高性能な生成AIがこのとき存在していたとしても、事前データがないため適切な回答はできないでしょう。

未知の健康問題が発生した際にはスピード感が求められるため、AIにデータを学習させてアドバイスを求めるよりも、現場の人間がすぐに対処した方が早期解決につながるのです

保健師として長く働くコツ

保健師として長く働くコツ

ここからは、保健師として長く働くコツについて解説します。一口に保健師といっても、行政保健師・産業保健師・学校保健師・病院保健師など、所属する場所やタイプによって業務内容が異なります。これから保健師としてキャリアを積むのであれば、以下の点を意識しましょう。

学習とスキルアップ

保健師として長く働き続けるには、継続的な教育や専門知識の習得、実践スキルの積み重ねが必要です。医療の世界は常に進歩を続けており、継続的な学習によって情報をアップデートし続ける姿勢が欠かせません

また、知識だけでなく日常業務を通じて実践的なスキルを向上させなければならないため、医師や看護師だけでなく、保健師の場合でも継続的なスキルアップが求められます。デジタルヘルス技術や電子システムなど高度なITツールも普及が進んでいるため、業務効率の向上を目的としたITリテラシーも必要です。

自己学習や研鑽が苦手という場合は、セミナーやオンラインコースなど便利なシステムも積極的に利用するとよいでしょう。

専門分野の選択

保健師の仕事の幅は広いため、職場によって保健師の仕事は大きく変わります。例えば、行政保健師の場合は公務員として従事し、生活習慣病の予防活動、健康増進のサポート、健診の実施、感染症の対応が主な仕事です。

産業保健師の場合は企業に所属し、社員の健康管理や適正な労働環境の管理をおこないます。学校保健師は、学校の生徒および教職員の健康管理を担当し、健康教育や健康増進のための周知活動をおこないます。また、学校内で怪我や病気をした生徒や教職員の応急処置を担当するのも保健師です。

病院保健師は病院やクリニックなど医療機関で働く保健師で、主に保健指導室に所属しながら患者の健康指導や保健指導をおこないます。

このように選択する職場によって担当する分野が異なるため、自身のやりたいことに応じて進みたい方向をきめましょう

長期的なキャリアプランの策定

保健師のキャリアプランは基本的に1つの分野に所属し、少しずつステップアップをしていくことから始まります。通常の会社員や公務員と同じく、キャリアを積むことで昇給が可能となり、仕事の幅も広がります

また、一定のキャリアを構築すれば、転職によって新たなキャリアを構築したり、大学院進学によって専門性を磨いたりすることも可能です。

コミュニケーションを大切にする

保健師は個別対応や倫理観が求められる仕事であるため、対人のコミュニケーション能力が求められます。患者に対するコミュニケーションはもちろん、同僚に対する職場内での意思疎通も大切です。自身のモチベーションの向上のためにも、コミュニケーションは大切にしましょう。

まとめ|保健師の仕事がなくなることはない

AIによって代替される仕事は数多く存在しますが、保健師は倫理観やコミュニケーション能力が必要な仕事である以上、なくなることはないでしょう。むしろ、高齢化の進行や予防医療への注目などさまざまな観点から、保健師のニーズは今後も増えることが予想されます。

現在保健師への転職や新たなキャリアの構築を検討している方は、アポプラス保健師をご活用ください。保健師分野に特化したコンサルタントが求人探しから選考対策まで一貫してサポートいたします。初めての転職で不安を感じている方は、お気軽にご相談ください。

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