【保健師】仕事内容・役割保健師に年齢制限はある?求められるスキル・条件と転職のポイントをチェック
公開日:2024年08月28日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
看護師から保健師にキャリアチェンジをしたいと考えている方も多いでしょう。しかし、年齢を重ねていったときに、転職して保健師として働けるのか不安に感じている方も多くいます。
本記事では、保健師の年齢制限について紹介するとともに、看護師のキャリアを積んでから保健師資格を取得するメリット、大変だと言われる理由、勉強方法、働き方のイメージなどを紹介します。保健師としての働き方に興味をもち、転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
- ・保健師に年齢制限はない!
- ・保健師は年齢制限なし。看護師のキャリアを積んでから資格を取得するメリット
- ・年齢制限がなくても看護師のキャリアを積んでからの保健師資格取得は大変と言われる理由
- ・看護師としてキャリアを積んだ人が保健師資格を目指す際の勉強のポイント
- ・保健師として年齢制限なく活躍するためのポイント
- ・まとめ|保健師資格の取得に年齢制限はない
保健師に年齢制限はない!

保健師になるための年齢制限は、基本的にはありません。ただし、いくつか注意しなければならないポイントがあります。まず、保健師国家試験の受験資格を得るためには、看護師の資格を取得しなければなりません。養成課程への入学に年齢制限は設けられていませんが、看護師と保健師の資格取得から目指す場合は、4年ほどかかることを覚えておきましょう。
基本的に年齢制限のない保健師ですが、市区町村や都道府県の保健師の採用試験を受けて公務員として働く場合には、採用試験に年齢制限が設けられているケースもあります。年齢制限は自治体によって異なりますが、多くの場合30代〜40代前半までが一般的です。
また、年齢制限はなくても、保健師や看護師としての臨床経験や基本的なPCスキルが求められる場合が多い傾向にあります。
保健師は年齢制限なし。看護師のキャリアを積んでから資格を取得するメリット

保健師には年齢制限がないため、看護師のキャリアを積んでからでも資格を取得することは可能です。現在は予防医療への関心の高まりに伴い保健師の需要が高まっているため、今からでも安定して長く働ける職場が見つけられるでしょう。
また、新卒で保健師として就職する人と比べこれまでの人生経験や看護師としての経験が豊富であるため、保健師としての活動にも活かせるといったメリットもあります。
手に職をつけて長く働ける
保健師資格は、専門性が高い職業であるため、一度資格を取得すると、他の職業に比べて長期間にわたり安定した仕事を続けやすいといえます。看護師資格取得を前提にした国家資格であり、地域保健や公衆衛生の分野で高度な知識とスキルを持つことが求められます。
また、就職先の幅も広がり、地域の保健所や市町村の保健センター、学校、企業の健康管理室など多岐にわたります。自分のライフステージやライフスタイルに合わせて働く場所を選択できるようになり、長く働き続けることが可能です。
少子高齢化が進む日本では、地域での健康管理や予防医療の重要性がますます高まっています。そのため、保健師の需要も増加傾向にあり、資格を取得しておくことは将来的にも有利に働くといえます。健康管理や予防医療の需要の高さが、年齢を重ねてからも長く働ける要因の一つとなり得ます。
育児経験を活かして働ける
保健師は、地域の母子保健や育児支援、学校保健など、子育てや家庭に関わる業務を担当することが多い傾向にあるため、自身の育児経験があれば、子育て中の家庭や子どもの健康に関するニーズをより深く理解でき、実践的なアドバイスやサポートがおこなえるでしょう。
また、育児経験があれば、育児に悩む親たちの気持ちに寄り添い、共感しやすくなります。気持ちを理解することで、相談者に対して信頼感を与え、より効果的な支援を提供できるようになります。
また共感だけではなく、自身の育児経験を活かして、現実的なアドバイスができる点は、保健師としての強みとなるでしょう。例えば、母子保健活動や乳幼児健診での相談対応などで、育児経験を持つ保健師のアドバイスは、実践的で役立つと考えられます。
社会経験を活かして働ける
すでに看護師として働いている方は、患者のケアなど医療現場での経験が豊富なため、実践的な経験を保健師としての仕事にも活かせると考えられます。看護師として培った臨床スキルや知識を、より幅広い公衆衛生活動に活用できるでしょう。
看護師として働く中で得たコミュニケーション能力や患者との信頼関係を築く力は、保健師として働くうえでも大変重要です。保健師は、地域住民や特定の集団に対して健康教育や相談支援をおこないますが、看護師としての経験が住民からの信頼を得やすくし、効果的なサポートをおこなう基盤となります。
年齢制限がなくても看護師のキャリアを積んでからの保健師資格取得は大変と言われる理由

先に述べたように、保健師の資格取得に年齢制限はなく、遅くから取得を目指す場合でもこれまでの経験を活かして長く働ける職場を見つけられるといったメリットがあります。
一方で、久しぶりの勉強が難しかったり、雇用形態が限られたりしてしまうという理由で、年齢を重ねてから資格取得を目指すのは大変だと言われることもあります。その理由を詳しく把握して、自分に資格取得が向いているのかを判断しましょう。
勉強が難しい
勉強が難しいと感じることは、保健師としてのキャリアを積んでからから保健師資格を取得する際のデメリットとなる可能性があります。人によっては勉強自体が久しぶりであるため、学びなおしがスムーズに進まないこともあるでしょう。学生時代のような学習環境に再び適応するのに時間がかかる場合もあり、保健師資格を取得する際のデメリットと感じることもあります。
また、家庭や仕事の責任が増えているケースも多く、勉強時間を確保するのが難しい可能性もあります。とくに、子育てやフルタイムの仕事と両立しながら資格取得を目指す場合、学業に十分な時間を割けないことがデメリットと感じられるかもしれません。
しかし、看護師としての実務経験がある場合、すでに持っている知識やスキルが役立ちます。勉強内容が直接的に現場の経験と結びついているため、新しい知識の理解がスムーズに進むケースもあるでしょう。
上司が年下になる
保健師の資格を取得して新たにキャリアをスタートさせる場合、上司が年下になる可能性も大きく、心理的なプレッシャーを感じる人もいるでしょう。上司と年齢差があることで、価値観や仕事の進め方に違いが生じ、コミュニケーションや仕事の進行において摩擦を感じることがあるかもしれません。
しかし、年下の上司と働く経験は、柔軟な考え方や新しい視点を取り入れる機会ともいえます。価値観を受け入れて仕事を進めることで、より広い視野で仕事に取り組めるようになるでしょう。
雇用形態の選択肢が狭まる
保健師資格の取得には年齢制限がありませんが、一部の公的機関や企業では、新規採用において年齢制限を設けている場合があります。そのため、年齢を重ねてから保健師資格を取得しても応募できる求人が限られてしまう場合があります。
また、一部の職場では、保健師としての経験が求められるケースも多く、経験が浅い場合、正社員や契約社員としての採用が難しくなることがあります。そのため、派遣といった雇用形態が主な選択肢となる可能性もあります。派遣社員として働く場合でも、メリットとして様々な企業で経験を積めるということがあげられます。
看護師としてキャリアを積んだ人が保健師資格を目指す際の勉強のポイント

ここでは、看護師としてキャリアを積んだ人が保健師資格の取得を目指す際の勉強方法のポイントを紹介します。
すでに看護師免許を持っている人が保健師免許を取得する場合は、1年制の保健師養成学校を卒業し、保健師国家試験の受験資格を得たのち、試験に合格するのが最短のルートとなります。
年齢を重ねてから保健師資格を取得する際には、効率的かつ効果的な勉強の進め方が重要です。家族の協力を得た上でしっかりと計画を立て、焦らずに取り組むことで、目標達成への道を確実に進む手助けとなるでしょう。
短時間で集中して勉強を繰り返す
社会人の方は、仕事や家庭など生活が多忙であり、時間を捻出することが難しい場合も多いため、効率的に学習を進めるには短時間で集中して勉強を繰り返すことが大切です。短い時間で集中して学習することで、効率よく記憶に定着させられます。
例えば、30分から1時間と期限を設定し、その後短い休憩を挟む方法が効果的です。また、短い時間で繰り返し学習し、定期的に復習することで、知識の定着を図りましょう。通勤時間を活用して復習するのもおすすめです。
全体スケジュールで時間管理をおこなう
多忙な生活を送っている方にとって、効率的な時間管理は学習の成功に直結するため、全体スケジュールで時間管理をおこなうことが大切です。仕事や家庭に割く時間の合間をぬって勉強を進めるためには、どのタスクがもっとも重要であるかを明確にし、優先順位をつけることが必要です。全体スケジュールを作成すると、どの時間に何をするべきかを把握しやすくなるでしょう。
また、1日の中でどの時間帯に学習するかを計画しておくと、効率的に時間を使えるようになります。限られた時間を有効的に活用し、学習に集中できる時間を確保しましょう。スケジュールを立てて時間管理を始めたら、定期的にスケジュールを見直し、自分の進捗状況を確認することが大切です。計画通りに進んでいるかどうかをチェックし、必要に応じて調整をおこないながら勉強を進めていきます。
家族の協力を得て勉強時間を確保する
年齢を重ねてから保健師資格の取得を目指す場合、家族の協力を得て勉強時間を確保することも重要です。家庭内のサポートがあれば、家事や育児の負担を軽減でき、勉強に集中するための精神的余裕をもてるようになります。ストレスの少ない環境下で勉強ができれば効率もアップするでしょう。
また、家族からの励ましや応援も、勉強を続けるうえでの大きなモチベーションになります。家族のサポートがあれば、困難に直面しても継続しやすくなるでしょう。
保健師として年齢制限なく活躍するためのポイント

保健師は年齢に関係なく活躍できる職業です。年齢を重ねてから保健師資格を取得して、新たなキャリアを形成したいと考えている方は、正規雇用以外の雇用形態も検討するなど、どのような働き方があるのか事前にイメージしておきましょう。
雇用形態は正規雇用以外も検討する
保健師として働きたい方は、雇用形態の選択肢を広げることも視野に入れておきましょう。正規雇用に比べて、非正規雇用は求人数が多く、経験が少なくても応募できる求人も多いため、まずは短期間で経験を積むことができます。正規雇用以外の働き方で経験を積むことで、その後の正規雇用のチャンスが広がるともいえます。
また、非正規雇用やパートタイム、契約社員などの雇用形態は、働く時間や場所を柔軟に設定できる傾向です。そのため、家庭や個人の事情に合わせて働きやすくなるといえます。
学校保健師なら「お母さん」「お父さん」のような温かみが強みに
年齢を重ねた保健師は、学生たちにとっては親と同じ世代であり、保護者にとっては同世代になりやすく、親しみやすさを感じさせます。学生たちに「お母さん」「お父さん」のような温かみのある対応ができると、学生や保護者が話しやすく、信頼関係を築きやすくなるでしょう。
温かみのある対応は、とくに学生たちが心のケアや相談をする際に安心感を提供します。学生たちが心身ともに安心して学べる環境を整えるために、「お母さん」「お父さん」のような温かみは大切です。
また、自身の育児経験があれば、子どもたちやその保護者とのコミュニケーションにおいて深い理解を示せるでしょう。この経験は、子どもたちの心のケアや保護者へのアドバイスに役立つといえます。
まとめ|保健師資格の取得に年齢制限はない
保健師資格の取得に年齢制限はありません。そのため、看護師として何年も働き続けたあとに、30代や40代で保健師資格を取得してキャリアチェンジする方もいます。保健師の求人は基本的に年齢制限がありませんが、公務員の場合は採用試験に年齢制限が設けられているケースもあります。
また、年齢制限は明示されていなくとも、保健師としての経験が必要なケースも多く、年齢を重ねると未経験で挑戦できる求人は、20代のころより減ると考えられます。
その中で、看護師としてキャリアを積んだ保健師の就職先の選択肢として、学校保健師があります。学校保健師は児童や生徒とのコミュニケーションが重要となるため、育児や小児科看護師の経験がある方はこれまでの経験を活かせるでしょう。
アポプラス保健師は、25年以上にわたり医療業界の転職をサポートしています。経験や実績豊富な専門のコンサルタントが担当となり一人ひとりの転職を支援するため、看護師から保健師への転職を検討している方は、お気軽にご相談ください。
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