【保健師】業界情報予防医学に関する資格11選!難易度から選び方までを紹介
公開日:2026年03月03日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師編集部です。
近年、高齢化社会が進行し、生活習慣病への関心が高まっている中で、病気を防ぐための対策をおこなう予防医学が注目を集めており、予防医学にかかわる職種のニーズも高まっています。
予防医学にかかわる職種や資格にはどのようなものがあるか知らない人も多いでしょう。予防医学に携わる職種としては、保健師はもちろん、看護師や管理栄養士などがあります。
本記事では、予防医学をおこなえる職種や役立つ資格、取得する資格を選ぶ際のポイントを紹介します。予防医学にかかわる仕事をしたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
- ・予防医学とは?
- ・予防医学の資格や仕事はなにがある?
- ・予防医学で役立つ資格
- ・キャリアアップに必要な資格を選ぶポイント
- ・予防医学の資格についてよくある質問
- ・まとめ|予防医学に携わる職種と資格を把握しよう
予防医学とは?
予防医学とは、病気を治療するのではなく、健康なうちから病気にかからないように予防する考え方のことです。心身の健康増進に加え、病気を早期に発見し治療すること、すでに発症した病気の再発を防ぐことも予防医学の範囲に含まれます。
保健師をはじめとした予防医学に携わる職種には、健康診断や健康教育を通して疾病を予防すること、個人や地域社会の健康上のリスクを評価し適切な対策をおこなうこと、疾病を早期に発見し治療をおこなうことなどが求められます。
中でも保健師は、保健所や一般企業、学校などで個人の健康相談に乗ったり、生活習慣の改善のためのアドバイスやサポートをおこなったりします。相談を通して、地域社会や企業全体の健康を推進することが保健師の役割です。
予防医学の資格や仕事はなにがある?
ここでは、予防医学にかかわる仕事の資格や難易度、資格取得方法などを解説します。難易度は5段階でランクづけしています。
保健師(難易度4)
保健師は、「保健指導に従事することを業とする者」のことを指します。保健師は、地域の保健所などで働く「行政保健師」、企業で社員の健康管理をおこなう「産業保健師」、「学校保健師」、「病院保健師」にわけられます。常駐と客先常駐としての働き方が一般的です。
保健師として働くためには、看護師国家試験と保健師国家試験の両方に合格し免許を取得することが必要です。そのため、保健師になり予防医学に携わりたいと考えている人は、看護師と保健師両方の資格を取得できる大学や専門学校に通わなければなりません。保健師国家試験の合格率は9割前後のため、専門の学校に通い受験資格を得られれば合格は近いといえるでしょう。
医師(難易度5)
予防医学において医師は、巡回健診や附属診療所の健診会場での診察業務、人間ドックの当日結果説明などを担います。
医師免許を取得するためには、医科大学や大学医学部など医学を履修する課程で6年間学んだあと、医師国家試験に合格する必要があります。合格して免許を取得したあとは、研修医として研修期間を終えると、医師としての就職が可能です。
看護師(難易度4)
看護師は、巡回健診や附属診療所の健診会場にて健診業務を担う形で予防医学に携わります。
看護師になるためには、大学や短期大学、看護師養成所などの専門教育機関に通い、3年以上学ぶ必要があります。その後、国家試験受験資格を取得し、国家試験に合格すると看護師として勤務が可能です。
臨床検査技師(難易度3.5)
臨床検査技師は、巡回健診や附属診療所の健診会場等で生理学的検査をおこないます。
臨床検査技師になるためには、臨床検査技師養成課程のある4年制大学や、3年制の短大または専門学校にて決められた課程を修了し、受験資格を得て国家試験に合格する必要があります。
放射線技師(難易度3.5)
放射線技師も巡回健診や附属診療所の健診会場等で、診療放射線技師としての業務を担います。
放射線技師になるためには、厚生労働省の国家試験に合格する必要があります。国家試験の受験資格を得るためには、4年制大学もしくは3年制の短大で放射線科を卒業、3年制の放射線技師養成学校の修了が必須です。
歯科衛生士(難易度3)
歯科衛生士は、企業向けの産業保健を推進するために、歯科保健指導や付随する事務作業を担い、予防医学に携わります。
歯科衛生士になるためには、3年制以上の歯科衛生士養成機関に通って知識や技術を習得し、卒業して国家試験の受験資格を得る必要があります。
管理栄養士(難易度3)
予防医学において、管理栄養士は企業向けの保健指導や産業保健の推進などを担います。また、附属診療所にて人間ドックの健康相談や保健指導などにも携わります。
管理栄養士になるためには、4年制の管理栄養士養成施設で栄養士資格を取得し、その後管理栄養士国家試験に合格しなければなりません。もしくは、2~4年制の養成施設で栄養士資格を取得し、実務経験を1~3年以上積んだうえで、管理栄養士国家試験に合格する必要があります。
予防医学で役立つ資格
ここでは、予防医学に役立つ資格を4つ紹介するとともに、各資格の概要を解説します。資格を取得すれば予防医学に関する知識や技術を身につけていることの証明となり、保健師としてのキャリアアップに繋がります。
ヘルスコーチ
ヘルスコーチとは、一人ひとりにあわせた健康プログラムを提供し、健康に対する目標を達成するためにサポートをおこなう資格です。ヘルスコーチは病気になる前に予防することの大切さを伝え、健康や人生の質を向上させるために役立ち、予防医学に携われる資格といえます。
ヘルスコーチになるためには、ヘルスコーチ資格が取得できる講座を受講し、認定試験に合格する必要があります。国家資格ではなく民間資格のため、医療従事者や健康にかかわる仕事の経験がなくとも取得できる点が特徴です。
予防医学指導師
予防医学指導士とは、予防医学や代替医療を通じて、健康を維持・増進するために必要な知識を学んでいき、広く予防医学の知識を普及させていく仕事を担う資格です。社会貢献度の高い資格で、自分自身や家族の健康増進にも役立つうえに、医療や美容、健康にかかわる仕事でも、予防医学のスペシャリストとして活躍できます。
健康管理士
健康管理士とは、健康管理のスペシャリストとして、健康社会を実現するためにさまざまな分野で活躍できる資格です。生活習慣病が増加するとともに医療費が増大している現代社会において、予防医学や健康管理の知識や意識の共有は欠かせません。現在、健康管理士は企業や団体、医療・福祉、学校教育など、多彩な現場で活躍しています。
実践健康経営指導士
実践健康経営指導士とは、予防医療のスペシャリストとして、働く人を元気で健康にするための業務を担う資格です。とくに企業で活躍している人が多く、契約企業のクライアントに対して健康コンサルティングをおこない、健康経営の提案や推進をするのが主な仕事です。医療や健康に関する仕事経験がない人でも講座を受講して認定試験に合格すると資格を取得できます。
健康経営アドバイザー
健康経営アドバイザーとは、企業が従業員の健康維持・増進に取り組む「健康経営」を推進するための助言や支援を行う資格です。従業員の健康を経営資源の一つとして捉え、生産性向上や職場活性化につなげる取り組みをサポートします。
健康経営アドバイザーは、企業の健康課題を把握し、効果的な健康施策を立案・提案する役割を担います。衛生管理者や産業医と協力しながら、従業員が働きやすい環境を整えることで、組織全体のパフォーマンス向上にも貢献できます。
資格を取得するには、日本商工会議所などが実施する「健康経営アドバイザー養成講座(登録商標:健康経営®)」を受講し、修了試験に合格する必要があります。国家資格ではなく民間資格のため、企業の人事担当者や保健師、管理栄養士などの専門職のほか、一般の会社員でも取得可能です。
キャリアアップに必要な資格を選ぶポイント
ここでは、保健師としてさらにキャリアアップしていくために必要な資格を選択する際のポイントを紹介します。
働きながら無理なく取得できるか
予防医学に役立つ資格を取得するのであれば、働きながらでも無理なく取得できる資格であるかを確認しましょう。
資格によっては勉強時間が長くなり、仕事の合間に勉強を進めていると、資格取得までに数年かかってしまうケースもあります。予防医学に携わる他の職種に転職をしたり、保健師としてキャリアアップを目指したりするために資格を取得する場合、仕事をしながらの勉強となるケースがほとんどのため、必要な勉強時間数を調べたうえで取得する資格を選びましょう。
受験資格を満たしているか
資格取得に向けて勉強を開始する前に、まずは受験資格を満たしているかチェックしましょう。資格によっては、特定の学校に通い受験資格を得る必要があります。また、実務経験が必要な資格もあります。現在、自分が医療や健康に関するどのような資格を保有しているかを確認するとともに、気になっている資格の取得条件を必ず確認することが大切です。
興味を持って取り組めるか
資格取得に向けた勉強を効率よく進めるためには、自分が興味を持って取り組める分野であるかも重要な要素です。
資格を取得するためには、基本的に試験に合格するための知識を身に付けなければなりません。そのため、自分が興味を持って勉強できる分野を選びましょう。また、興味のある分野であれば、資格取得後も仕事を楽しんで進められるといえます。
予防医学の資格についてよくある質問
ここでは、予防医学の資格に関するよくある質問に回答していきます。
Q1. 予防医学に関する資格にはどんな種類がありますか?
代表的なものに「健康経営アドバイザー」「健康運動指導士」「メンタルヘルスマネジメント検定」などがあります。予防医学分野の資格は、生活習慣病の予防、職場の健康づくり、メンタルヘルス支援など領域が広いのが特徴です。
保健師はすでに公衆衛生の基礎を持っているため、企業や地域で活動の幅を広げる目的でこれらの資格を取得するケースが多いです。特に健康経営や産業保健に関心がある方には、資格取得がキャリアアップの後押しになります。
Q2:保健師が予防医学の資格を取るメリットは何ですか?
専門性を深めつつ、企業や自治体など保健師の活躍フィールドを広げられる点が大きなメリットです。保健師資格だけでも健康指導や行政業務は可能ですが、「予防医学系資格」をプラスすることで、健康経営やメンタルヘルス対策といった専門分野の信頼性が高まります。
たとえば企業内で「健康経営アドバイザー」として活動することで、経営層への提案やデータ分析にも関われるようになります。キャリア形成の視点では、保健指導・産業保健の両軸でスキルを活かせる点が強みです。Q3: どの資格が保健師の仕事と相性が良いですか?
「健康経営アドバイザー」「特定保健指導関連資格」「栄養・運動関連資格」が特に相性が良いです。健康経営アドバイザーは、保健師が企業の健康方針に関わる際に役立ちます。特定保健指導実践者資格を持つことで、生活習慣病予防事業の幅が広がります。加えて、健康運動指導士や管理栄養士などの資格を併せ持つことで、食事・運動の両面から生活改善を提案できるようになります。活動先の目的(自治体・企業・学校など)に応じて最適な資格を選ぶことがポイントです。
Q4:予防医学の資格は医療職以外でも取得できますか?
多くの資格は民間資格のため、医療職以外でも受講・取得が可能です。たとえば健康経営アドバイザーやメンタルヘルスマネジメント検定は、一般企業の人事労務担当者も受けやすい資格です。保健師にとっては、他職種との共通認識を深めるツールとしても有効です。異業種との連携を重視する予防医学の現場では、医療資格以外の人材が増えており、資格を通じて共通言語を持つことが実務上大きな価値につながります。
Q5.:予防医学の資格を取るためにおすすめの勉強方法は?
オンライン講座や通信講座を活用し、実務経験と結びつけながら学ぶのが効率的です。多くの予防医学系資格は、基礎理論を学んだ上で実践ワークや症例理解を行う構成になっています。 保健師の場合、職場での健康相談や産業保健活動を題材に学ぶと理解が定着しやすくなります。日本商工会議所や健康推進関連団体が提供する講座は信頼性が高く、働きながらでも無理のないスケジュールで受講が可能です。
Q6:今後、予防医学系資格の需要は高まりますか?
健康経営や生活習慣病対策の推進により、今後も需要は確実に高まります。少子高齢化と慢性疾患の増加を背景に、予防を重視した医療や職場環境づくりの重要性が高まっています。政府や企業も健康経営の取り組みを強化しており、予防医学の知識をもつ人材へのニーズは拡大傾向です。保健師がこの流れに合わせてスキルを広げることで、地域・職域の双方で活躍できる可能性が広がります。
まとめ|予防医学に携わる職種と資格を把握しよう
予防医学に携わる職種には、保健師以外にも医師や看護師、管理栄養士などさまざまなものがあり、それぞれ求められる役割が異なります。予防医学に関連する資格を取得しておけば、保健師としてスキルアップできるだけでなく、予防医学の業界内で転職をする際にも役立つでしょう。
所有している資格によって担える業務の範囲も異なるため、自分にあった就職先を見つけたいのであれば、専門家からのアドバイスをもらうことをおすすめします。条件にあった求人情報と出会い、転職を成功させるためにも保健師に特化した転職サポートを受けましょう。
アポプラス保健師は、25年以上医療専門の転職を支援しています。経験や実績豊富な転職エージェントで、業界トップクラスの実績を誇っているのが特徴です。専門コンサルタントが予防医学に携わりたいと考えている保健師の就職や転職をしっかりとサポートするとともに、一般の求人サイトでは公開されていない非公開求人の紹介もおこないます。予防医学に関連する業界への転職を検討している人は、ぜひアポプラス保健師にご相談ください。
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