【保健師】業界情報看護師の「夜勤なし」って年収はどれくらい違う?メリットも解説
公開日:2024年09月19日
こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
看護師の仕事は夜勤があるイメージが強く、実際に資格を取得した際に「夜勤も頑張ろう」と考えていた方は多いでしょう。しかし、夜勤ありで働く中で、生活リズムをうまく保てなかったり、休日に疲れが取れず体調不良が続いてしまったりと悩む方も多く見られます。その場合は夜勤がない職場を選ぶ必要もあるでしょう。
今回は、看護師が夜勤なしで働く場合の就業先や年収、そして健康面でのメリットを紹介します。これから看護師として働く方、また転職を考えている方はぜひご覧ください。
目次
夜勤あり看護師の働き方とは
ここでは、夜勤ありで働く看護師の働き方について整理します。
看護師の夜勤シフトとは
看護師の夜勤シフトはさまざまですが、三交代制をとっている病院が多く見られます。三交代の時間帯は下記に近いものが多いでしょう。
- 日勤:8:00~16:45など
- 準夜勤:16:00~24:45など
- 深夜勤:24:00~8:45など
(1時間程度の休憩をはさむ)
夜勤といっても、夕方から働くもの、また深夜に働くものなどさまざまな時間帯があります。さらにシフトによってはそれらを組み合わせて働くこともあります。
夜勤あり看護師の年収相場
夜勤ありの看護師の年収相場は、所属する病院によって差があるものの、500万円程度といわれています。病院の規模や役職、経験年数によって年収は前後するため、具体的な金額は求人の確認がおすすめです。
しかし、夜勤があると別途手当がつくため、夜勤なしで働く場合と比較して年収は高い傾向にあります。看護師の年収が高いといわれるのは、夜勤ありでの年収を鑑みてのことだといえます。
夜勤あり看護師の健康面
夜勤ありで看護師が働く際に気になるのが健康面です。本来であれば、昼間に働き夜は休息を取るというのが一般的な働き方ではあるものの、夜勤があるとその週は生活リズムが逆転してしまうため、慣れるまで時間がかかったり体調が悪くなってしまったりする可能性もあります。
看護師という常に緊張感を持って働く仕事をする中で、さらに昼夜逆転で睡眠が十分に取れない場合、健康面でさまざまなトラブルが生じると考えられます。
夜勤あり看護師のメリット
健康面での懸念点がある夜勤ありでの働き方ですが、下記のメリットもあります。
- お店の混雑を避けられる
- 自分の時間を確保しやすい
- 夜勤の業務量は少ない
夜勤シフトに入っている場合、人が少ない時間帯に飲食店を利用できるため、混雑を避けて食事を楽しめるメリットがあります。また、昼間に自分の時間を確保できるため、家事や趣味などに時間を使えるでしょう。
そして、夜勤の業務量は日勤や外来と比較して少ない傾向があることから、業務に関しては夜勤の方が楽と感じる方もいるようです。
夜勤あり看護師のデメリット
一方で、事前に把握しておきたい夜勤ありでの働き方におけるデメリットは下記の通りです。
- 家族との時間が取りづらい
- 睡眠の質が下がる可能性がある
- 患者さんとコミュニケーションが取りづらい
夜勤の場合、家族が帰ってきてから仕事に出かけるため、なかなか話す機会がなかったり、行事に参加したりすることが難しい可能性があります。また、慣れるまでは十分に睡眠が取れず、睡眠不足から体調不良になる可能性もあります。
そして、看護師として働く中で、夜勤の場合、患者さんが寝ているところを巡回するため、コミュニケーションが取りづらくなる点もデメリットです。
看護師が夜勤なしで働く場合の年収について
ここからは看護師が夜勤なしで働く場合の年収の相場を紹介します。夜勤なしで働く場合、病院やクリニックだけでなく、保育園や介護施設などさまざまな選択肢が増え年収も幅が広がります。
夜勤なし看護師の年収相場
夜勤なしの看護師における年収相場は、450万円程度といわれています。ただし、先ほどもお伝えした通り、就業先によって給与は大きく異なるため、あくまで参考値としてください。
夜勤なし看護師の給与が低くなる理由
夜勤なしの看護師の給与が低くなる原因としては、深夜手当がつかなくなることがあげられます。一般的に夜勤で働く場合は、深夜手当として通常勤務の25%増しの賃金が発生しています。そのため、日勤のみと比較して給与が高い傾向があるのです。
夜勤なし看護師でも高年収が期待できる職場とは
夜勤なしで勤務すると給与が低くなることが懸念点としてあげられます。しかし、下記の職場では夜勤がなくとも比較的高い年収が期待できるといわれています。
- 美容クリニック
- 専門科目を扱う個人クリニック
- レディースクリニック
- 病院のオペ室など
ただし、上記で紹介した中でも給与は大きく異なるため、実際の求人を確認してみましょう。
夜勤なし看護師の働き方が向いている人
夜勤なしで働くと給与面でギャップを感じますが、下記に当てはまる人には適しているといえるでしょう。
- 小さな子どもがいる人
- 体への負担を減らして働きたい人
- 患者さんと密にコミュニケーションを取りたい人
日勤のみであれば、子どもが小さくとも育児に携わりやすい傾向があります。また、深夜に働くことがなくなるため体への負担も減らせるでしょう。そして、日勤のみの場合は、患者さんとコミュニケーションを取る機会が多くなるため、人と関わる機会を増やしたいと考える場合は日勤のみが適しています。
夜勤なし看護師として働くメリット
ここからは夜勤なしで、看護師として働くメリットを4つ紹介します。給与面では夜勤ありの働き方と比較してギャップを感じるものの、生活の質の面でメリットを享受できるでしょう。
生活リズムが安定する
日勤のみになると朝から夕方までの勤務に限定されるため、生活リズムが安定します。準夜勤や深夜勤が発生する場合、週によって生活リズムが異なり体調不良になったり家族とのすれ違いが発生しやすくなったりします。
しかし、日勤で勤務時間が固定されることにより生活リズムが安定し、体調面での改善も見られるでしょう。ただし、就業先によっては残業が発生する可能性もあるため、その点は事前に確認することがおすすめです。
大切な人と過ごす時間を調整しやすい
日勤のみになると、プライベートとの両立がしやすくなります。たとえば、夜勤がある場合、友人や家族との予定もスケジュール調整が難しい傾向にあります。
しかし、日勤のみになると平日の夕方や土日などに予定を入れやすくなるためプライベートと仕事の両立がしやすくなります。
精神的な負担が少ない
夜勤の業務は患者さんが就寝中のため、見守りをおこなったりデスクワークをおこなったりすることがほとんどです。しかし、急患が入ると柔軟な対応が求められたり、人手が少ない中で、深刻な病状の患者さんを受け入れたりするため、プレッシャーが重くのしかかります。
しかし、日勤であれば十分な人員や体制が確保されているため、精神的な負担を減らして働けるでしょう。
専門分野に集中できる
日勤のみで働く場合、就業先は保育園や福祉施設、自治体など範囲が広がります。そのため自分が特化したい専門分野に集中してスキルアップができるでしょう。
たとえば、認知症の患者さんにフォーカスしてサポートをおこないたい場合、福祉施設の看護師として働くとよりやりがいを持って働けます。もちろん、夜勤のある就業先でも専門分野に特化する事は可能ですが、ゆとりを持ちながら専門分野に集中したい場合は、日勤のみの働き方がおすすめです。
夜勤なし看護師として働く際に意識すること
ここからは、夜勤のない病院やクリニックで働く際に注意したい4つのポイントを紹介します。
職場の雰囲気や働きやすさも確認する
これまで夜勤ありで働いていた方の場合「とにかく日勤のみで働きたい」と考え、他の条件を軽んじてしまう可能性があります。求人をチェックする際は、日勤のみの条件だけでなく、職場の雰囲気や働きやすさ、福利厚生などもチェックしましょう。
日勤のみで働ける病院やクリニックの選択肢は多くあります。また、保育園や介護施設などで働くという選択肢もあるでしょう。しかし、どの応募先も事前に職場の雰囲気や福利厚生をチェックしておかなければ、入社後にミスマッチを感じ、早期退職してしまう可能性もあります。
求人を入念にチェックし、できる限り職場見学もおこなうようにするなど、長く無理なく働ける職場選びをおこないましょう。
夜勤ありと給与面でのギャップがある
これまで夜勤ありの働き方をしていた場合、日勤のみになると給与面において月収で数万円〜十数万円の大きな差が生まれます。
夜勤は体への負担が大きいものの、収入面で日勤を大きく上回ります。そのため、初めて日勤のみで給与を受け取った際は「この金額なら生活レベルを見直さなければいけない」と悩むこともあるでしょう。
日勤のみになると体への負担を大きく軽減できるといったメリットがある一方、収入面で大きく影響がでてくることが考えられるため、生活に関わる影響に耐えることができる月収や年収を明確にしておくことが大切です。
また、選択肢がない場合は、副収入源の確保や固定費の見直しを検討しておくことも必要となります。
給与をあげるならキャリアアップを目指して働く
日勤のみで給与をあげたいと考えるなら、資格取得やキャリアアップを視野に入れましょう。たとえば、認知症看護認定看護師や緩和ケア認定看護師、小児プライマリケア認定看護師などがあげられます。
これまで配属された病棟での経験や、自分の担当した業務内容を鑑みて、資格取得を目指すのもよいでしょう。
また、看護師の場合は医療福祉業界で保健師やケアマネジャーなどを目指すことも可能です。病院やクリニックだけでなく、他の就業先の選択肢も視野に入れてみましょう。
長期的なキャリアプランを考える
看護師は資格を持っているとさまざまな病院やクリニックで働けるため、キャリアプランを構築しやすい傾向があります。しかし、どのような働き方で、最終的にどのようなキャリアを構築したいかと目標を定めなければ、必要な経験が足りなかったり転職回数を必要以上に重ねてしまったりする可能性もあります。
看護師として働く中で、自身が携わりたい患者さんの属性や自分の強みを鑑みたうえで、最終的に応募する病院や企業を決定しましょう。
なお、キャリアプランについて具体的にイメージできなかったり、自分はどのような業務が好きなのかがわからなかったりする場合は、転職エージェントに相談するのも有効な方法です。自身の考えを話し、第三者の視点で自分の強みを見つけてもらえたり、新しい働き方の選択肢が見えてきたりするかもしれません。
まとめ|看護師は夜勤なしでも働ける
看護師として働く中で夜勤が辛いと感じ日勤のみの仕事を探す方も多く見られます。しかし、日勤のみになるとメリットがある反面、給与面で不満を抱えることも考えられます。日勤のみで看護師として働くのであれば、年収はもちろんスキルアップや長期のキャリアプランを考えたうえで、転職に踏み出す必要があるでしょう。
もしもキャリアプランについて、不安を抱える場合は、転職エージェントに相談し、アドバイスを受けながら考えるのもおすすめです。
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