【保健師】業界情報産業保健師の服装は白衣?勤務先別の違いや選ぶ際のポイントを解説
公開日:2016年01月05日
更新日:2025年03月24日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
「保健師として働く際の服装はどのように選べばいいの?」
「産業保健師は白衣を着るの?一般的な服装が知りたい!」
「勤務先の職場に適した服装を選ぶためのポイントは?」
このような悩みを持つ人のために、保健師転職のアポプラス保健師のライターチームが疑問を解決する記事を執筆しました。
保健師は、「白衣を着て働いている」とイメージする方がいるかもしれません。しかし、白衣を着用している産業保健師は多くありません。保健師の就職先はさまざまで、勤務先や業務内容によって服装も異なるためです。
本記事では、保健師の勤務先ごとの服装や、服装選びのポイントなどを紹介します。保健師や、保健師を目指す方で服装について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- ・産業保健師の服装は白衣?
- ・保健師の服装は勤務先でどう変わる?
- ・保健師の服装は職場のルールや雰囲気に合わせる
- ・保健師の服装選びのポイント5選
- ・まとめ|産業保健師の服装は白衣に限らず勤務先によって異なる
産業保健師の服装は白衣?

白衣を着用している産業保健師は多くありません。産業保健師の就職先は多岐にわたり、勤務先や業務内容によって服装も異なるためです。企業内の医務室で働く保健師は、白衣を着用している場合もありますが、他の勤務先では白衣を着用しない職場が多いようです。
そもそも白衣とは何か
白衣とは、主に医師が着用する白色で長袖の医療ウェアです。医療ウェアの中では、もっともフォーマルな印象を持っています。白衣といえば、膝丈がイメージされやすいですが、着丈は多様で、腰丈の物もあります。主に医師が着用していますが、薬剤師や保健師などのコメディカルスタッフが着用することも珍しくありません。
医師が白衣を着るようになったのは、19世紀半ばからといわれています。西洋では、当初医師は黒いコートを着用していました。黒は礼服に用いられる色であり、神聖な医療現場にも適していると考えられていたためです。
その後、19世紀半ばあたりからは、医療現場で衛生管理の重要性が認識されはじめ、医師が白衣を着用するようになったといわれています。現代の白衣には、防汚性や、抗菌性などの機能が備わっています。さらに、白い色は相手に「清潔感」「信頼感」「威厳」などのイメージを与えることにもつながるのです。
また、白衣の他に、医療現場で用いられるユニフォームには「スクラブ」と呼ばれるウェアもあります。スクラブは、Vネックで半袖の医療用ウェアを指し、色はさまざまです。動きやすく、白衣と比べるとカジュアルな印象を与えます。
保健師の服装は勤務先でどう変わる?

保健師の勤務先は、一般企業や医療施設・行政機関・学校などさまざまです。勤務先や業務内容によって、保健師の服装は異なります。ここからは、勤務先ごとの服装を紹介します。
企業で働く産業保健師
一般企業に勤める産業保健師の服装は、職場によって異なるため、職場のルールや雰囲気に合わせることが大切です。産業保健師の勤務先は、企業内の医務室、事務所、工場などさまざまです。勤務先や業務内容によって、以下のような服装で働いています。
- 白衣
- スクラブ
- 作業着
- 企業のユニフォーム
- 私服
企業内の医務室に勤める保健師は、白衣やスクラブを着用している職場もあります。一方、工場や電機業界などで働く保健師は、作業着を着用している職場もあります。
また白衣や作業着、ユニフォームなどの決まりがなく、私服で勤務する保健師も少なくありません。私服の場合は、勤務先の雰囲気に合わせることが大切です。私服の場合、オフィスカジュアルを基本としている職場が多いようです。
一方で、カジュアルな服装が歓迎される職場もあります。職場のルールや雰囲気に合った服装を心がけましょう。
医療施設などの病院保健師
病院やクリニックなどに勤める保健師は、白衣やスクラブを着用するケースが一般的です。病院保健師の仕事には、以下のような業務があります。
- 健診センターでの検査補助や採血、健康管理アドバイス
- 小児科での予防接種補助
- 精神科での生活指導
- 感染症対策室の運営
このように病院保健師は、主に検査や予防接種の補助・採血などの医療行為をおこなう職場で働きます。そのため、清潔感や動きやすさの観点から、白衣やスクラブを着用する保健師が多いようです。
保健所などの行政保健師
行政機関で働く行政保健師の服装は、まずは勤務先のルールを守ることを意識してください。
そのうえで、以下の点を心がけるとよいでしょう。
- 動きやすい服装
- 派手ではない服装
- 過度な露出がない服装
健康教室などで体を動かす業務が多い保健師は、ポロシャツやジャージを着用することも少なくありません。また、シャツとカーディガンにパンツなどを着用している保健師が多いようです。
あらたまった行事がある日はスーツを着用するなど、業務の内容に合った服装を選択するようにしてください。
学校に勤める保健師
学校の保健室で働く学校保健師の服装には、いくつかの選択肢があります。学校で働く保健師の服装は決まっていない場合も多く、以下のような服装の中から選ぶのが一般的です。
- 白衣
- スクラブ
- ジャージ
- 私服
- エプロン
白衣やスクラブ、エプロンは、学校内では目立つためわかってもらいやすい点がメリットです。ただし小学校低学年の生徒には、白衣が近寄りがたい印象を与えることがあるため、エプロンの方が親しみやすいと感じる保健師もいます。学校に勤める保健師は、職場の環境や働きやすさを考慮して服装を選ぶことが大切です。
保健師の服装は職場のルールや雰囲気に合わせる

保健師の勤務先は多岐にわたるため、服装は、職場のルールや雰囲気に合わせることが大切です。職場のルールがある場合は、ルールに従った服を着用しましょう。ルールが曖昧な場合や、決められていない場合は、職場の雰囲気に合わせます。
オフィスカジュアルが基本の職場では、スーツほどフォーマルな服装は必要ありませんが、ビジネスの場に違和感のない服を選ぶことが大切です。たとえば、シャツやブラウスにジャケットかカーディガンをはおり、スカートまたはパンツを合わせます。色は、白やベージュ、パステルカラーが無難です。
ジーンズやTシャツ、スニーカーなどは控えた方がよいでしょう。一方で、カジュアルな服装の職場もあります。その場合は、フォーマルなスーツやジャケットを着用する必要はありません。どの程度のカジュアルな服装が許容されるかは、勤務先によって異なります。職場の先輩を参考にして、ルールや雰囲気に合った服を選びましょう。
保健師の服装選びのポイント5選

ここからは、保健師が服装を選ぶ際のポイントを解説します。
対応する相手を具体的にイメージする
保健師が服装を選ぶ際は、対応する相手を具体的にイメージすることがポイントです。白衣を着ると、相手に安心感を与える場合がありますが、逆にマイナスの印象を持たれる場合もあるのです。たとえば医療現場において、白衣を見ただけで不安を感じてしまい、血圧が上昇してしまう患者さんがいたという事例も確認されています。
また保健師が自宅に訪問する際に白衣を着用していると、圧迫感を与えてしまう可能性があるため、私服の方が安心感を持ってもらえるケースもあります。カジュアルな服も、親近感を覚えてもらえる場合と、不信感を与えてしまう場合があるため注意が必要です。同じ服装でも、相手や場所が変われば、異なる印象を与えます。
対応する相手や目的、どのような印象を持ってもらいたいかを考慮して、服を選ぶことが大切です。
清潔感を意識する
どの職場でも、清潔感は重要です。清潔感を出すためには、まず、自分に合ったサイズの服を選ぶことが大切です。サイズが合っていない服は、ルーズな印象を与えます。大きすぎたり、小さすぎたりしないサイズを選びましょう。
また、服にしわ・汚れ・毛玉・埃が目立つと、だらしない印象を残してしまいます。クリーニングや手入れをして、きれいな状態を保ちましょう。服の選び方や日々の手入れを意識し、清潔感のある服装を心がけることが大切です。
仕事に集中しやすい物を選ぶ
動きやすく、仕事に集中できる服を選ぶこともポイントです。胸元が大きく開いた服や、丈が短いスカートなどの露出が多い服は、相手に好ましくない印象を与えるだけでなく、仕事への集中を妨げる可能性があります。
また、飾りや装飾が派手な服装も、業務に集中できない可能性があります。過度な露出や派手な装飾を避け、動きやすい服を選びましょう。
業務内容を考慮する
保健師の業務は多岐にわたりますが、業務内容を考慮して服装を選ぶことも重要です。たとえば、医療行為をおこなう保健師は、衛生管理の面や動きやすさから、白衣やスクラブが向いているケースがあります。
一方、工場で働く保健師は、作業着やユニフォームが安全に動きやすいでしょう。窓口業務やデスクでの作業が多い保健師は、オフィスカジュアルが合います。健康教室を開催し、会場の設置やレクチャーで体を動かす保健師は、ポロシャツやジャージが動きやすいでしょう。
また、自宅に訪問する保健師は、安心感があり親しみやすい私服が向いているケースがあります。このように、業務内容によって合う服装が異なるため、勤務先やその日のスケジュールを考慮して服装を選ぶこともポイントの1つです。
まとめ|産業保健師の服装は白衣に限らず勤務先によって異なる
保健師は「白衣を着て働いている」イメージを持っている方もいます。しかし、一般企業で働く産業保健師は、白衣を着る人は多くありません。保健師の就職先は多岐にわたり、勤務先によって服装も異なるのです。
具体的には、白衣・スクラブ・作業着・ユニフォーム・私服などさまざまな服装で働いています。保健師の服装は、勤務先のルールを守ることが重要です。ルールが大まかな場合や、決められていない場合は、職場の雰囲気に合わせましょう。
また服を選ぶポイントは、対応する相手や業務内容を考慮し、状況に合った服を選ぶことです。そして、どのような場面でも、清潔感は大切です。勤務先の一員としての自覚を持ち、職場や業務内容に合った服装を意識して、好印象を持ってもらえるような服装で働きましょう。
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