【保健師】求人・転職情報保健師の面接はこれで安心!よくある質問と回答例を解説
公開日:2025年06月25日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
「保健師の面接を控えているけど、どのような質問をされるか不安......」
「自治体と病院では面接の内容が違うって本当?」
「保健師として転職するなら、どういった準備をすればいいの?」
このような悩みを持つ人のために、アポプラス保健師のライターチームが疑問を解決する記事を執筆しました。
就職や転職を考えている保健師の方は、採用面接について不安を感じることも多いでしょう。
本記事では、保健師の面接に必要な対策やよく聞かれる質問と回答例、企業・自治体・病院の面接の傾向を紹介しています。保健師を目指している方や、キャリアアップを検討している保健師の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- ・保健師の面接の流れとは?
- ・保健師の面接に必要な対策
- ・保健師の面接でよく聞かれる質問と回答例
- ・企業・自治体ごとの面接傾向
- ・面接対策に不安がある方は転職エージェントにおまかせ
- ・まとめ|よくある質問と回答を把握して保健師の面接に挑もう
保健師の面接の流れとは?

ここでは、保健師の基本的な面接の流れや、応募先による違いを紹介します。
面接の基本的な流れ
面接当日は、予定時間の10〜15分程度前に会場に到着するように、ゆとりを持って行動しましょう。到着後は、予定時間の5分前を目安に受付で面接に来た旨を伝え、案内に従って面接室へ向かいます。
面接室では、面接官にすすめられたタイミングで椅子に座りましょう。雰囲気を和ませるための雑談から始まるパターンと、すぐに質問に入るパターンがあります。そして、終了したら、お礼を伝え退室します。
一般的な面接回数と所要時間
保健師の採用面接の回数や所要時間は、企業や自治体によって異なります。
一般的に、面接の回数は1〜3回程度です。所要時間の目安は、30分〜1時間程度ですが、30分未満で終了する場合もあります。
病院・自治体・企業での面接の違い
応募先によって、面接の傾向には違いがあります。病院の面接は、多くの場合1回のみ行われます。また、面接とあわせて院内の見学を実施するケースも珍しくありません。
一般企業の面接は、病院と比べてフォーマルな傾向があります。企業によって1回〜3回実施され、複数回実施する場合は、面接官がそれぞれ異なります。たとえば、1次面接は現場や人事の担当者、2次面接は責任者や管理職、3次面接は社長や役員が行う流れです。
自治体の面接は1回〜2回実施され、集団で行われる場合もあります。
保健師の面接に必要な対策

保健師の面接では、専門知識や実務経験だけではなく、自己理解の深さや志望動機なども重視されます。そのため、自己分析をしっかりと行い、事前に自分の強みを具体的に志望動機に落とし込むようにしましょう。
また保健師は、他業種の職員など幅広い人たちと信頼関係を築く必要があるため、コミュニケーション能力やチームワーク力も重要な評価ポイントです。面接時の態度も評価につながるため、落ち着いたふるまいや不快感を与えない言葉遣いを意識し、相手に安心感を与えられるようにしてください。
以下ではより具体的に、面接対策において押さえるべきポイントを紹介していきます。
自己分析を徹底する
自分自身を理解することで、面接での質問に的確な回答ができます。
自己分析では、以下のような内容を整理しておきましょう。
- 長所と短所
- 価値観
- 保健師に興味を持った経緯
- 学生時代の経験
- 職務を通じて培った経験やスキル
- チームで成果を出した経験
- キャリアビジョン
自己分析の結果を、志望動機やスキル・経験などの回答に盛り込み、業務でどのように長所を活かせるかを伝えるようにしてください。
また、具体的なエピソードや多職種連携の意欲を盛り込むと、価値観や人柄が伝わり信頼感や説得力も増します。これにより、採用後のイメージを具体的に思い浮かべてもらいやすくなります。
面接の練習方法(模擬面接・動画撮影など)
面接の練習は、よく聞かれる質問への回答を準備し、動画撮影や模擬面接を行うと効果的です。動画を撮影すると、姿勢や表情・話し方・声のトーンを客観的にチェックできるため、改善点を把握できます。
繰り返し行うことで改善を重ね、面接の際にスムーズに伝えられるようにしましょう。
模擬面接は、自分では気が付かない内容のフィードバックを受けられることが大きな利点です。友人と交互に実施したり、学校のキャリアセンターや就活エージェントなどを活用する方法があります。
練習を繰り返すことで、緊張を和らげ、理想の面接イメージを持って本番に臨みましょう。
服装・身だしなみのポイント
面接当日は、清潔感のある服装や身だしなみを心がけることが大切です。派手な色や奇抜なデザインを避け、黒やグレーの無地のスーツなどを選ぶのが望ましいでしょう。靴も、落ち着いた色を選びます。
また、前髪は目にかからない程度に整え、寝ぐせや爪の手入れも忘れずに行いましょう。女性の場合、長い髪は束ね、派手なメイクやヒールが高すぎる靴は控えます。清潔感があり、好印象を与える服装を心がけましょう。
面接当日の心構えと注意点
面接当日は、時間に余裕を持って行動しましょう。そのためにも、前日までに持ち物の準備や、面接会場の場所と経路を確認しておきます。
実際に面接を受けている際の状況もイメージして、事前に心の準備をしておくようにしてください。質問を聞き取れなかった場合は、落ち着いて面接官に内容を確認しましょう。想定外の質問を受けた際も、焦って答えるのではなく、冷静に回答することが大切です。
保健師の面接でよく聞かれる質問と回答例

ここでは、保健師の面接でよく聞かれる質問について解説します。回答例を参考にしながら、自分の経験やスキルを盛り込んだ回答を準備しましょう。ノートやパソコンなどにまとめ、練習を繰り返すことが大切です。
志望動機に関する質問
面接官は、志望動機に関する質問を通じて、採用後に長く活躍できるかどうかを見極めているのです。NG例としては、実際の経験に基づかない回答があげられます。
たとえば「母が病気の際に保健師にサポートしてもらいました」といった回答は、実際の体験談であれば説得力が増します。しかし、嘘をついてしまうと、他の質問に矛盾が生じ、信頼を失う恐れがあります。
「なぜ保健師になりたいのですか?」と尋ねられた場合、以下のように具体例を交えることがポイントです。
【回答例】
看護師として患者さまと関わる中で、病気を未然に防ぐ「予防」の重要性を強く実感しました。その経験から、病気の予防や健康支援に長期的な観点から関わることのできる保健師の仕事に魅力を感じ、志望しました。
また「なぜこの企業(病院・自治体)を選んだのですか?」と尋ねられた際の準備も必要です。組織の理念・文化・業務内容を理解したうえで、自身のスキルや性格を業務にどう活かせるかを志望動機でアピールすることが重要です。
本記事では、保健師の方が転職時に知っておきたい志望動機の書き方や実際に活用できる例文、面接で伝える際のポイントを紹介します。
経験・スキルに関する質問
特に中途採用の場合、職務経歴に関する質問はよくあります。回答のポイントは、職種や業務内容、経験年数、スキルなどについて要点をまとめて正確に伝えることです。また、数字を盛り込んで具体的に説明すると、より説得力が増します。
たとえば「看護師・保健師としての経験を教えてください」と聞かれた際のNG例は、「特に重要な役割を担当したことはありません」などの積極性がない回答です。
以下のように、具体的な数字を用いた回答が理想的です。
【回答例】
これまで約10年間、総合病院で看護師として勤務しておりました。最初の5年間は一般病棟で基礎的な看護業務を幅広く経験し、その後は集中治療室に配属され、重症患者さまへの看護を担当しておりました。
また7年目からは主任として後輩看護師の育成にもかかわり、個々の成長を支援する中で、傾聴力や伝える力の重要性を実感しました。こうした経験は、保健師として住民や社員の方々の声に寄り添い、信頼関係を築きながら健康支援を行う場面でも活かせると考えております。
また「チーム医療・地域連携での役割をどう考えていますか?」と聞かれた場合、NG例は「保健師の業務に専念するため、連携は考えていません」などと答えることです。どの職場でも、協調性やコミュニケーション能力が求められるため、好印象を持たれません。
保健師としての専門的な知識を活かし、地域住民の生活をサポートする役割が重要であることを伝えましょう。
適性・人物に関する質問
適性や人柄に関する質問として「保健師としてどのように貢献したいですか?」と尋ねられる場合があります。回答のポイントは、志望動機やスキル、業務内容との関連性を強調することです。具体的な回答を意識し、長期的に活躍できる印象を与えましょう。「社員の健康に貢献したいです」といった具体性のない回答は面接官に響かないため、下記のような具体的な回答が理想です。
【回答例】
これまでの健康相談やメンタルヘルス対策の経験を活かし、支援する方々が心身ともに健康で、長く安心して働ける環境づくりに貢献したいと考えています。そのために、一人ひとりの声に丁寧に耳を傾けながら、予防的な支援や継続的な健康づくりの環境構築に取り組んでいきたいです。
また、「ストレス管理方法を教えてください」と聞かれるケースもあります。結論としてストレス管理法を伝え、さらに仕事に関するストレスへの対応方法や体験談も踏まえて答えることがポイントです。
ケーススタディ・実務想定の質問
「住民から健康相談を受けた際の対応を教えてください」と質問される場合があります。NG例は「専門家への相談をすすめます」などの、自分が主体的に相談に乗る気が見えない回答です。
ポイントは、以下のように安心感を与えられるよう丁寧に話を聞き、相談者が主体的に問題を解決できる関わり方の重要性を伝えることです。
【回答例】
まずは相談者の不安に寄り添い、安心して話していただけるよう丁寧に傾聴することを心がけています。そのうえで、相談者ご自身が前向きに行動できるように、具体的かつ実行しやすいアドバイスを意識しています。
専門的な対応が求められると判断した場合には、適切な専門機関を紹介し、必要に応じて日程の調整や相談の橋渡しも行っています。
また「感染症対策の計画を立てる際のポイントを教えてください」などと、実務を想定した質問を受ける場合もあります。基本的な対策を押さえ、具体的な計画の立て方を回答できるよう準備しておきましょう。
逆質問のポイント
面接の最後に「面接官へ質問はありますか?」と聞かれる場合があります。この質問は、応募者の関心の高さを測るために用いられます。
好印象を与える逆質問の例は、「保健師の業務以外にも担当する業務はありますか?」などの、採用後の関連業務や成長機会に関する質問があげられます。
また「前職では、プロジェクトの責任者を担当しましたが、御社でもそのような役割を目指すことは可能ですか?」といった質問は、自己PRにもつながります。
逆に、次のような質問は関心が低いと受け取られる恐れがあるため、おすすめできません。
- 「特にありません」と答える
- 給与や休日などの待遇面ばかりを尋ねる
- 求人票やホームページに記載されている内容を尋ねる
このような内容は避け、積極的な質問を通して、意欲をアピールしましょう。
企業・自治体ごとの面接傾向

保健師は、勤務先により業務内容が異なり、面接にもそれぞれの傾向があります。
自治体の面接傾向
自治体で働く保健師は、公務員として地域住民の健康や公衆衛生に携わります。公務員試験の内容は自治体によって異なりますが、教養試験・専門試験・小論文・適性検査・面接などが実施されます。保健師としての資質だけでなく、公務員としての適性も評価されます。
実際に、自治体の面接で聞かれる質問は、以下のようなものがあります。
- 自己PR
- 自己PRに関連する具体的な体験談
- 実習の経験談
- 前職の退職理由
- 孤立の恐れがある人への働きかけ方
- 応募した自治体を志望する理由
- 公務員として重要だと思うこと
事前に自治体の特徴や課題、施策を確認しておき、地域にどのように貢献したいかを伝えることが大切です。
病院・医療機関の面接傾向
病院やクリニックなどで働く保健師は、健康診断・健康相談・予防接種の補助など、予防医療に関する業務を行います。採用は実務経験を重視するところもあり、面接では、患者対応やチームワークに関する内容を聞かれる傾向があります。
これまでの経験や習得したスキルを、採用後どのように活かして貢献できるかを具体的にアピールすることがポイントです。そのためには、病院の理念・診療科目・業務内容・どのような保健師像を求めているかなどを理解しておく必要があります。
応募先の業務内容がこれまでの経験と異なる場合は、関連資格取得や必要なスキルを習得していることを伝えましょう。応募先への熱意や、適応力をアピールできます。
企業(健康管理部門)の面接傾向
企業で働く保健師は、社員の健康管理やメンタルヘルス対策に加えて、安全衛生委員会への参加などさまざまな業務に携わります。そのため、メンタルヘルスケアや労働安全衛生法などの知識も求められます。
面接では、採用後のビジョンや、経験・スキルをどのように活かして企業に貢献できるかを伝えることが大切です。企業との適合性の高さをアピールするためにも、事前に理念や事業内容、企業文化を調べておきましょう。
面接対策に不安がある方は転職エージェントにおまかせ

面接対策に自信がない方は、転職エージェントを活用すると安心です。アポプラス保健師は、保健師の転職・就職をサポートする転職エージェントです。
求人紹介をはじめ、無料で応募書類の添削や面接対策などを受けられます。「キャリアサポート 無料登録フォーム」からアポプラス保健師のサービスに登録して、自信を持って面接に臨めるように準備をしていきましょう。
まとめ|よくある質問と回答を把握して保健師の面接に挑もう
保健師の採用面接の対策は、徹底した自己分析を基に、よく聞かれる質問について回答を準備して繰り返し練習をすることが大切です。また、当日は清潔感のある服装や身だしなみを意識し、時間に余裕を持って行動しましょう。
保健師の採用面接は、企業や自治体、病院ごとに特徴や傾向が異なります。面接対策に不安がある方は、保健師の転職・就職をサポートするアポプラス保健師へ、お気軽にご相談ください。
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