【保健師】求人・転職情報【人気の理由】産業保健師が大企業で働くメリット3選!採用されるポイントも解説
公開日:2015年09月01日
更新日:2025年03月24日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
「大企業の産業保健師として働きたいけど、求人って実際どうなの?」
「人気の企業で産業保健師として採用されるにはどうしたらいい?」
「大企業と中小企業、どちらの職場環境が自分に合っているのか知りたい!」
このような悩みを持つ人のために、保健師転職のアポプラス保健師のライターチームが疑問を解決する記事を執筆しました。
保健師の資格を取ったら、産業保健師として大企業に入社し、従業員の健康管理に携わりたいと考えている方もいるでしょう。大企業のほうが社会保険や福利厚生の面で充実している点も、入社を希望する理由の一つかもしれません。
実は近年、大企業からの産業保健師の人気が高まってきています。健康に対する社会的な意識が高くなってきているため、保健師を置きたいと考える大企業が増えているのです。本記事では、保健師が地方自治体などではなく大企業で働くメリットや、大企業に採用されるためのポイントについて解説します。
目次
- ・大企業から産業保健師が人気な2つの理由
- ・産業保健師が大企業で働くメリット3選
- ・大企業で働く産業保健師の主な仕事内容
- ・大企業に産業保健師が採用される5つのポイント
- ・大企業以外の人気企業のメリットと探し方
- ・転職エージェントサービスを活用する
- ・まとめ|健康経営を考える人気の大企業は産業保健師の雇用をはじめている
大企業から産業保健師が人気な2つの理由

近年、産業保健師の人気が高まってきています。保健師の就職先として一般的な地方自治体などと比べると全体数としてはまだ多くありませんが、今後はこれまで以上に増加する可能性があるでしょう。需要の高まりには、次のような理由が考えられます。
健康経営の重要性が増しているため
企業が産業保健師の設置を検討する大きな理由は、「健康経営」を実践したいと考えている点にあります。健康経営とは、企業の業績を向上させるために従業員の健康管理についても戦略的に考えていく経営方針です。従業員が健康で活力に満ちていれば、企業の生産性も増加し、業績はよくなっていくでしょう。
健康経営の考え方は、今後ますます重要になっていくはずです。経済産業省では、優れた健康経営を実践していると認められた上場企業に対し「健康経営銘柄」として投資家に紹介する取り組みもおこなっています。
従業員数が多いほど需要が増加するため
従業員数が多い企業では、産業医の設置が義務付けられています。従業員数が50人以上の企業では、必ず産業医を1人置かなければならず、従業員数が3,001人以上の大企業では産業医を2人置かなければいけません。
一方、産業保健師の設置義務はありません。しかし、従業員への健康指導や保健指導をおこない産業医をサポートするためにも、従業員数が多い企業ほど産業保健師の需要が増加すると考えられます。
産業保健師が大企業で働くメリット3選

大企業からの需要が増している産業保健師ですが、産業保健師にとっても大企業で働くことにはいろいろなメリットがあります。地方自治体などに勤めた場合とは違う、大企業で働くからこそのメリットについて紹介します。
年収が高い傾向にある
産業保健師の給与体系は、就職先の企業の規定に準じます。給与水準は企業ごとに異なりますが、一般的に大企業ほど年収が高い傾向です。そのため、中小企業の産業保健師に比べ、大企業の産業保健師のほうが年収が高いことが期待できます。
また、産業保健師の場合には、企業の業績がよくなればさらに年収もあがる可能性がある点もメリットです。一方、地方自治体などで働く保健師は公務員のため年収は勤続年数などによって決められており、業績による直接の変動はありません。
福利厚生などの手当が充実している
大企業ならではのメリットとして、福利厚生が充実している点があげられます。保養所を持っている可能性もあり、会社が所有するものでなくても従業員であれば使える設備やサービスが用意されている場合もあります。
そのほかに、住宅手当や家族手当などの手当があったり、有給休暇をしっかり取れたりなど、さまざまな面で大企業のほうが待遇がよい傾向です。企業によりますが、残業や休日出勤もあまりありません。
複数人の体制が組める
大企業のほうが産業保健師の雇用人数が多いと考えられます。中小企業は、産業保健師1人ですべての業務にあたるケースが多いですが、従業員数が増えると産業保健師が2人以上いて、一緒に従業員の健康管理をおこなうようになるでしょう。
産業保健師が複数人いれば、余裕のある管理体制が組めます。困ったことが起きた場合にも、気軽に相談可能です。さらに、緊急で休みが必要になった際には、ほかの産業保健師に対応してもらうこともできます。
大企業で働く産業保健師の主な仕事内容

産業保健師の役割とは、従業員への健康指導や産業医のサポートなどです。大企業の産業保健師の場合、具体的には次のような仕事があります。
- 定期健康診断の準備から実施、結果のフィードバックまで
- 従業員の健康のための保健指導・管理・相談
- メンタルヘルスへの対策
- 業務中に発生した従業員の怪我や病気の処置
- 産業医のサポート
- 復職者に対するサポート
- 職場環境の改善
- 健康イベントやセミナーなどの開催
中小企業と基本的な業務内容は同じですが、大企業では常勤の産業保健師として働くケースが多く、チーム体制が整っている点が特徴です。
産業保健師の役割や仕事内容について知りたい方は、下記コラムも参考にしてください。
産業保健師とは、おもに民間企業に勤務する保健師です。従業員の健康改善・維持・促進のための活動をおこない、健康で安全な職場づくりのために活躍します。近年、注目が集まっている産業保健師の役割や具体的な仕事内容について、詳しくご紹介します。
大企業に産業保健師が採用される5つのポイント

産業保健師にとって、大企業への就職は憧れともいえるでしょう。そのため、人気の大企業が求人を出しても応募が殺到してしまい、実際に採用されるのは難しいかもしれません。
しかしせっかく転職を考えるのであれば、中途半端な状態で諦めずに、目標とする大企業の産業保健師を目指したいと考える人もいるでしょう。ここでは、産業保健師として大企業に採用されるためのポイントを紹介します。
求人情報の探し方を押さえる
大企業の産業保健師の求人は、ハローワークにはあまり出ません。採用人数は1人、多くても2人ほどで、なおかつ信頼できる人物を求めているため、知人や母校からの紹介のように紹介で採用するケースが多い傾向です。
紹介してもらえる相手がとくにいない場合には、産業保健師や看護職などの求人を専門に扱っている転職エージェントをチェックしてみることをおすすめします。採用されるためにも、求人情報の探し方自体を少し工夫してみてください。
詳しい求人情報の探し方については、下記のコラムを参考にしてみてください。
【保存版】産業保健師の5つの求人の探し方!人気の仕事はこう選べ!
実績や得意分野が活かせる企業を選ぶ
自身のこれまでの実績が活かせる企業であれば、採用試験の際にもアピールができます。また企業の事業内容が自分の得意分野であるほうが、就職後に仕事を進めていくうえでもよい結果につながりやすくなるためおすすめです。
建設業界やIT業界など、さまざまな業界が産業保健師の採用をおこなっています。企業の事業内容に詳しいほうが、職場の環境改善を検討する際にも考えやすいでしょう。従業員の健康指導の際も、仕事内容を把握できているほうがスムーズにアドバイスできるため、企業へのアピールにつながります。
アピールにつながる資格を取る
保健師としての資格を持っているだけでなく、そのほかにも企業にメリットを感じてもらえる資格を持っていれば、採用試験時に強くアピールできます。大企業に産業保健師として転職したいと考えた際には、ぜひ幅広い資格の取得も検討してみてください。
たとえば、従業員50人以上の企業で設置を義務付けられている「衛生管理者」の資格は、産業保健師におすすめです。保健師の資格があれば申請するだけで取得ができ、採用時のアピールにもなるでしょう。企業にとっても、産業保健師が衛生管理者を兼ねていると助かります。
【必見】産業保健師のスキルアップに役立つ資格5選!キャリアにつながる選び方も解説
企業に提出する自己PRを作り込む
募集先の企業によって、必要となる業務内容は多少異なります。たとえば、工場勤務であれば、工場内での安全指導や怪我の処置も必要になるでしょう。夜勤が多い企業であれば、それに対応したケアも大切です。また、従業員の年齢層によっても、重視したい指導内容が変わるかもしれません。
これらの点をあらかじめ把握したうえで、応募先が求めている産業保健師としての業務を理解し自己PR文を作り込んでください。
自己PR文作成のコツを知りたい方は、下記のコラムも参考にしてください。
保健師必見!自己PR文の例文や作成のコツを知って内定を目指そう
面接対策を入念におこなう
納得のいく自己PR文が作成できたら、面接対策も入念におこなうようにしましょう。自分が想定もしていなかったような質問をされるかもしれません。
家族や友人などに自己PR文を読んでもらい、第三者から見て熱意が伝わっているか、違和感はないかなど確認してもらうことをおすすめします。そして、実際の面接時のような形式で、何か質問してもらうようにしてみてください。
事前の面接対策をしっかりやっておくことで、緊張せず本番に臨めることでしょう。
大企業以外の人気企業のメリットと探し方

中小企業でも、人気の企業には大企業にないメリットがあります。たとえば、大企業の場合は、産業保健の活動をチームで進めるケースが多くなります。それに対して中小企業の場合は、産業保健師が1人で進めるケースが多いです。
負担やプレッシャーは大きくなりますが、一方で、自分自身の健康指導や保健指導に対する信念を最大限に活かして仕事ができます。いろいろな企業の中から、自分に合った環境を選んでください。
転職エージェントサービスを活用する

産業保健師は紹介による採用も多いですが、保健師や看護師の求人を専門に扱う転職エージェントサービスにも求人情報が集まっています。
そのため、産業保健師としての就職先を探しているのであれば、転職エージェントサービスの活用がおすすめです。医療従事者の転職に特化したサービスのため、まだ公開されていない独自情報を持っている可能性もあります。
アポプラス保健師においても、産業保健師に特化した求人情報を豊富に取り扱っており、コンサルタントが転職活動を全面的に支援しています。自分に合った求人を探す相談も受けており、疑問や不安を解消したうえで採用試験に臨めるようなサポートを受けられるのが特徴です。
まとめ|健康経営を考える人気の大企業は産業保健師の雇用をはじめている
大企業が業績向上を目指すうえで、健康経営の考え方は今後ますます比重を増してくるでしょう。産業保健師の存在は、その鍵になるといえます。従業員が健康で安全に仕事を進めるためにも、産業保健師による適切なアドバイスが重要です。
大企業の産業保健師は狭き門ではあるものの、近年、求人が増加しつつあります。憧れの採用を勝ち取るためにも、さまざまな情報を活用して、ぜひ後悔のない転職活動をしてください。
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