【保健師】業界情報病院以外でも?看護師資格が使える珍しい求人12選【ジャンル別に徹底解説】
公開日:2024年10月18日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
キャリアチェンジによって収入をアップさせたり、ワークライフバランスを重視してみたり、仕事において大事にしたいことは人によって様々です。とくに看護師の場合には、資格を活かした新たな活躍の場が多くあるため、夢が広がるでしょう。
この記事では、看護師の資格を活かした病院以外の12種類の仕事について紹介します。具体的な仕事内容を知ることで、イメージが湧きやすく、転職する時の参考になるでしょう。
目次
- ・看護師資格を使えば病院以外の珍しい求人にも応募できる
- ・【病院以外の組織】看護師資格が使える珍しい求人3選
- ・【民間系】看護師資格が使える珍しい求人5選
- ・【公務員系】看護師資格が使える珍しい求人4選
- ・まとめ|看護師資格を使えば病院以外にも活躍の場所はある
看護師資格を使えば病院以外の珍しい求人にも応募できる

看護師資格は他の職種に役立てられないかというと、そういうわけではありません。看護師資格を活用すれば、病院以外の求人にもチャレンジできます。看護師は病院における看護業務がメインであるイメージが強く、看護師資格を活用して他職種へ転職できることを知っている人は少ないのではないでしょうか。
看護師資格は高校卒業後に看護学校に入学し、国家試験をクリアして取得します。そのため、病院で働く看護師以外の職場について知らずに過ごしている人も多くいるでしょう。しかし実際には、看護師の資格と知識を活かせるような仕事は多くあります。募集要項に資格要件があるものや業務内容が近い仕事は、過去の経験を活かせるためおすすめです。
【病院以外の組織】看護師資格が使える珍しい求人3選

看護師資格を活かした求人にはどのような種類があるのでしょうか。病院以外の組織で働く場合でも、看護師としての経験や知識を活かせる職種が望ましいでしょう。世の中では様々な職業の方々が働いているため、希望の職種は必ず見つかります。ここからは、看護師資格を活用してキャリアアップできる求人を3つ紹介します。
保健師
看護師資格を活かしてキャリアアップできる職種の最たる例は保健師です。看護師資格を取得していれば、養成機関での所定学科の履修により、最短1年で保健師資格の受験資格を得られます。
保健師資格を取得するまでに時間はかかりますが、看護師として培った経験と知識を存分に活用できます。保健師の主な職場は、保健所や病院、学校です。保健師は健康に関する相談を受けたり、指導をおこなったりする立場であり、地域住民の健康を守る使命があります。
また、公務員試験を受験して合格することで、公務員としても活躍できるでしょう。手間と時間はかかるものの、離職率も低く人気も非常に高いことから、倍率の高い職種でもあります。
なお、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、2023年の保健師全体の平均年収は451万500円です。保健師は就職先によって給与は大きく変わりますが、公務員や一般企業の社員として働くことができ、夜勤は基本的にありません。
日勤帯の勤務のみであるにもかかわらず、比較的高い年収をもらえる点は、魅力的でしょう。
保健師についてさらに詳しく知りたい方は、下記コラムもあわせてご覧ください。
保健師とは?種類や仕事内容、メリットを解説!看護師とはどう違う
助産師
助産師も看護師資格を活かしてキャリアアップができます。出産前後における妊婦・じょく婦および新生児のサポートを通じて、新たな生命の誕生に携われる仕事です。体と心のケアをする点では保健師と通じるものがありますが、対象者が違うため仕事内容も大きく変わります。
また、助産師は妊婦にかかわる仕事であるため、男性は資格取得できません。職場によって年収は大きく変わりますが、保健師よりも一般的に収入が少ない傾向にあります。
保健師と助産師の年収や就職の難しさの違いについて詳しく知りたい方は、下記コラムを参考にしてください。
保健師と助産師どちらを目指すかで悩んだら...「年収や就職率もチェック」
看護学校教員
看護学校教員とは、看護学校や大学の看護学科に勤め、看護師を目指す学生へ技術や知識を教える仕事です。授業で看護の知識を教えるだけではなく、実習指導・看護師試験対策・学生への個別相談など、様々な面で看護学生のサポートをおこないます。
看護学校の教員になるためには、下記のすべての要件を満たす必要があります。
- 看護師・保健師・助産師のいずれかの資格を所有している
- 既定年数以上の実務経験を積んでいる
- 必要な研修を修了している
得られる年収は学校によって差があり、公立校や私立校の違いでも大きく異なります。
【民間系】看護師資格が使える珍しい求人5選

看護師資格を使えば転職先の選択肢は広がりますが、民間系の職業には就けるでしょうか。結論からいうと、民間系職種へキャリアチェンジできます。とくにこれから紹介する職種は、日々の生活において聞きなれないものもあるでしょう。ここからは看護師資格を活かした民間系職種を5つ紹介します。
産業保健師(一般企業)
前述した保健師は、公務員系の職域だけでなく、一般企業で産業保健師としても就職できます。産業保健師とは、従業員の健康改善や維持・促進のための活動と、健全な職場環境の構築が責務です。
主な業務内容は、健康診断結果の管理や従業員に対する保健指導業務、休職者や長時間労働者との面談など多岐にわたります。働き方改革によって、会社内における職場環境の整備が重要視されているため、年々需要が高まっています。
企業に就職する以外にも、健康保険組合に属したり産業保健師を募集している派遣会社を通じて働いたりするなど、多様なケースで働ける点も魅力です。
産業保健師の仕事内容や年収相場について確認したい方は、下記コラムをご参照ください。
エアポートナース(空港)
聞きなじみのない方も多いかもしれませんが、看護師資格があれば空港で働く看護師としても活躍できます。日本国内の複数の空港には、施設内にクリニックを設けている場所がいくつかあり、空港で発生する怪我や体調不良などのトラブルの対処にあたります。
また、別途国家試験を受けて、検疫官として働くケースもあるようです。空港という場所柄、外国人利用者も多いため英語スキルが求められるケースもあります。その点からいえば、英語を仕事で使いたい人にもおすすめの仕事であるといえるでしょう。
シップナース(客船)
エアポートナースと同じような珍しい職種にシップナースがあげられます。客船やクルージング船、貨物船に乗り込んで乗客や乗務員に対して看護業務をおこなうのが特徴です。
乗船中のけがや病気に対する処置や看護業務をおこないますが、国内にシップナースを設けている船は少なく、仕事の求人は多くありません。また救急的な対応が多い仕事であるため、救急外来や集中治療室における一定の経験年数が求められるケースもあります。
イベントナース(イベント会場)
イベントナースは、スポーツイベントやライブイベント、展示会といったイベント開催時に起こる怪我や病気に対応する仕事です。
イベント期間中のトラブル対応が求められるため、何も起こらなければ基本的に医務室での待機がメインです。しかし、何か起こった時には素早く正確な判断と行動が求められるため、ある程度の看護師経験が必要になります。
また、イベントごとに求人が出るため、定期的に仕事があるわけではありません。開催日は週末や休日がほとんどであるため、一般的に世間が休みのタイミングで働く必要があります。
ツアーナース(旅行に帯同)
ツアーナースは、企業の団体旅行や学生の修学旅行をはじめとした宿泊行事に同行し、参加者の体調管理や看護業務をおこないます。引率者だけでは対応しきれない部分について、専門知識を活用して対応する仕事です。
宿泊行事が開催されるタイミングで派遣されるため、基本的に単発の案件です。時期によって繁閑の差が激しいため、継続的に仕事を獲得するのは難しいでしょう。
【公務員系】看護師資格が使える珍しい求人4選

民間職種では珍しい職種が多く、看護師としての活躍の場は広いことがわかりました。それでは、公務員でも同じように珍しい求人はあるのでしょうか。民間と違って公務員は雇用や給与が安定しているため、選べる選択肢が多ければ理想の仕事に就ける可能性は広がります。ここからは、公務員系で看護師資格が使える4つの職種について紹介します。
行政保健師(保健所の職員)
保健師の場合、行政機関でも活躍できます。行政機関で働く行政保健師は、保健所や保健センターでの地域住民に対する健康増進の啓蒙活動などが主な仕事です。
前述の産業保健師との違いは、活動範囲の広さでしょう。産業保健師は所属する企業が求めるピンポイントの課題解決に取り組みます。しかし、行政保健師の業務対象は所属する自治体の住民全員が対象です。両職種ともに「健康管理や健康維持」が根本的な業務目的ではありますが、対象者が異なることで業務内容は大きく異なります。
具体的な仕事内容は「保健所」と「保健センター」でも異なります。保健所の管轄は主に都道府県になるため、都道府県民という大きな視点で働かなければなりません。少子高齢化のような社会問題や新型コロナのような新たな病気への対応や解決策の立案を任されます。
保健センターであれば、地域住民のための身近なサービスを立案・実行しなければなりません。地域ごとにニーズは異なるため、柔軟な対応と外部企業や都道府県との協働が求められます。
仕事内容に違いはありますが、いずれも影響範囲が広いため、非常にやりがいのある仕事です。
産業保健師と行政保健師の違いを比べたい方は、下記コラムも参考にしてください。
学校保健師(保健室の先生)
学校保健師は、学校に通う生徒や教職員の健康管理・健康維持が目的の仕事です。いわゆる保健室の先生といえば養護教諭ですが、養護教諭は「教育」的な観点を重視して働きます。しかし、学校保健師には「予防医療」を念頭においた仕事が求められるため、根本的な考え方が異なる点は理解しておきましょう。
学校保健師になるためには保健師の資格が必要となりますが、看護師としての経験や知識は非常に役立つでしょう。
看護系技官(厚生労働省)
看護系技官とは、医療的な専門知識と行政官としての専門性を活かして活躍する国家公務員です。厚生労働省の職員として、看護師としての知識を活かして公衆衛生問題や看護サービスに関する施策を検討・実行します。
看護師資格に加え、保健師もしくは助産師の資格を有することが採用の条件です。国家公務員として幅広い分野で活躍したり、培ってきた知識や経験を用いて国としての課題解決に取り組んだりしたい人におすすめの仕事です。
もっとも、看護系技官として配属される部署は多岐にわたり、各部署によって仕事内容は大きく変わります。看護系技官を目指す場合には、厚生労働省の看護系技官採用サイトを必ず確認しましょう。
刑務所看護師(法務省)
日々の生活ではなじみのない刑務所においても看護師のニーズはあります。刑務所看護師は法務省の職員である「法務技官」の一員として働く国家公務員です。
刑務所看護師は、「一般刑務所」に勤めるケースと「医療刑務所」に勤めるケースがあります。一般刑務所勤務と医療刑務所勤務の大きな違いは、看護対象となる受刑者です。一般刑務所では、受刑者の健康管理や怪我や体調不良のケアをおこないます。
一方で、医療刑務所では、受刑者は何かしらの疾患を抱えているため、より専門的な知識を駆使した業務を求められます。国家公務員として安定した給与で長く働きたい人にとっておすすめの仕事です。
まとめ|看護師資格を使えば病院以外にも活躍の場所はある
この記事では、看護師資格を活かして転職できる職種について紹介しました。職種は多岐にわたるものの、基本的には看護師としての知識や経験を活かせる仕事ばかりです。
また、知識や経験を活かせるだけでなく、給与面や待遇面も期待できる職種も多くあります。まずは今回紹介した仕事の内容をもとにイメージを膨らませながら、転職について検討してみましょう。
産業保健師に強みがあるアポプラス保健師では、保健師や看護師が働く業界に精通したプロのコンサルタントが、転職を検討している人々のサポートをおこなっています。産業保健師への転職を考えている人は、ぜひお気軽にご相談ください。
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