【保健師】体験談看護師から産業保健師へ転職!体力的負担軽減とやりがいの実態
公開日:2015年03月20日
更新日:2025年10月20日

こんにちは、保健師転職のアポプラス保健師ライターチームです。
看護師として働く中で、夜勤や休日出勤、体力的な負担に悩む方は多いのではないでしょうか。
「もっと働きやすい環境を求めたい」
「ワークライフバランスを整えたい」
「看護師の経験を活かしながら、別の働き方をしたい」
こうした想いを持つ方に近年注目されているのが産業保健師です。
産業保健師は、看護師経験を活かしながらも体への負担が少なく、働きやすい職場環境として注目されています。
本記事では、看護師時代との違いや産業保健師のやりがい、転職のポイントについて詳しく解説します。
この記事を読むことで「看護師から産業保健師へ転職するメリット」や「自分に合った働き方を選ぶための判断材料」がわかります。キャリアを見直したい方に役立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事で得られること】
- 産業保健師としての具体的な働き方や業務内容を理解できる
- 産業保健師ならではのワークライフバランスの実態がわかる
- 転職を成功させるためのポイントや注意点がイメージできる
目次
- 産業保健師が看護師時代と比べて「体が楽」と感じる理由
- 精神的負担はどのくらい?産業保健師と看護師の違いを解説
- 産業保健師が感じるやりがいとは?予防医療と組織への貢献
- 転職前に知りたい!産業保健師の本音からわかるメリット・デメリット
- 産業保健師の転職はエージェント活用がカギ!後悔しないためのポイント
- まとめ|産業保健師への転職で広がる新たなキャリアの可能性
産業保健師が看護師時代と比べて「体が楽」と感じる理由

産業保健師へ転職した多くの方が、最も早く感じるのは身体的な負担が大きく減ることです。勤務形態や仕事内容の違いによって、生活リズムが整い体調も安定しやすくなります。
夜勤・休日出勤がなくなった安心感
産業保健師の大きな魅力の一つは、基本的に平日の日中勤務で、夜勤や休日出勤が発生しない点です。看護師時代には夜勤明けに家に着いても疲れ果てて何もできず、休む間もなく体調不良に悩まされることが多くありました。さらに、生活リズムの乱れから家族との時間がすれ違いになり、精神的な負担も感じる方が少なくありません。
産業保健師に転職後は規則正しい勤務時間を確保できるため、体調管理もしやすくなります。さらに、多くの企業では土日祝日が休みで、年末年始やGWなどの長期休暇も取得できます。
このような働き方の変化により、心身の負担が軽減され、仕事と私生活のバランスが整いやすくなります。
デスク中心の業務で身体の疲れが減少
看護師の業務は立ったままで行う業務や、緊急対応で病棟を駆け回ることも多く、身体に負荷がかかる業務やシフトが多い傾向があります。
一方、産業保健師の業務は、面談・書類作成・健康相談などが中心で、デスクワークが多くを占めます。もちろん、健診対応や職場巡視など現場に出る場面もありますが、全体として体力的な消耗は少なく、勤務後に疲労で何もできないという状況は少なくなります。
体力的な負荷が少ない環境は、長く安心して働き続けたいと考えている方にとって大きなメリットです。
有給消化・残業ゼロ環境の実感
産業保健師の多くが、有給取得率の高さや残業の少なさをメリットとして挙げます。中には残業ゼロを実現し、ほぼ毎日定時退社が可能な職場もあります。
看護師時代に、急患対応や引き継ぎの長引きで、思うように帰れなかった経験をした方も多いでしょう。その点、産業保健師は業務が比較的計画的に進められるため、時間的なゆとりが生まれ、私生活とのバランスを取りやすくなります。
夜勤や不規則なシフトから解放され、心にゆとりを持って働きたいと願う看護師さんに向けて、保健師への転職について詳しく解説します。
看護師に向いていない人の特徴や、逆に向いているのはどういった人なのかを解説していきます。

精神的負担はどのくらい?産業保健師と看護師の違いを解説

働き方が変わると、身体だけでなく精神的な負担も大きく変わります。
病院での看護師は、患者さんの命を直接預かる緊張感や即時対応が伴い、夜勤や急変対応で大きな負担を感じることも少なくありません。
ここでは、看護師と産業保健師の業務における精神的負担の違いについてご説明します。
命に関わる業務の減少
産業保健師は命に関わる緊急対応はほとんどなく、日々の業務の中心は従業員の健康管理や予防指導、面談・書類作成です。そのため、即時対応の重圧から解放され、精神的な安心感を持ちながら働くことができます。
突然の命の危機に直面する場面が減ることは、多くの方にとって大きなメリットであり、長期的に安定した働き方を実現しやすくなります。
「予防」に伴う責任感が生まれる
産業保健師は、病気になる前の段階で健康を支える予防医療の担い手です。急な症状対応とは異なり、早期に健康リスクを見つけ出し、適切な対策を行うことに責任を持ちます。
従業員の健康リスクを早期に察知し、適切なアドバイスを行うことで、生活習慣の改善や健康維持を促すことが求められます。直接的な命の管理は減るものの、予防医療の視点から健康状態に深く関わる責任は別の形で存在します。予防医療に強い関心や使命感を持つ方にとって、やりがいを感じやすい部分です。
この役割により、日々の業務は計画的に進められるため、突然の緊急対応に追われるストレスが少なく、精神的に安定した環境で働けるメリットがあります。
人間関係の調整力も求められる
産業保健師は、医師や産業カウンセラー、人事部門など複数の部署と連携しながら業務を進めます。部署ごとに役割や視点が異なるため、情報共有や調整が欠かせません。
ときには、関係者の意見をまとめたり、間に立って調整役を担うこともあります。そのため、コミュニケーション能力や柔軟な対応力が特に求められ、こうした対人関係のスキルが精神的負担の感じ方を左右します。
こうした調整業務により、業務の進め方を自分でコントロールしやすくなるため、不要なストレスが減り、働きやすさにつながるというメリットがあります。
プレッシャーの「質」が変わる
看護師の業務は「瞬間的で重い負荷」として、患者の命を守るプレッシャーがかかります。産業保健師では、それが「持続的で戦略的な負荷」に変わります。日々の業務で健康リスクを管理し、組織全体の健康経営に寄与するために計画的に働く必要があります。
このプレッシャーの性質の違いにより、即時対応の緊張から解放され、比較的安定したメンタルで業務に取り組めることが多いです。一方で、人によっては「責任の重さ」を強く感じることもあります。
保健師と看護師の違いを比較し、それぞれの職業が持つ特徴やメリットを解説します。
保健師や看護師の声を聞きながら、保健師に向いている性格について看護師と比較しつつ考えていきましょう。
産業保健師が感じるやりがいとは?予防医療と組織への貢献

産業保健師として働くと、日々の業務の中にやりがいを感じる場面が多くあります。
特に、病気を未然に防ぐ予防医療の現場で活躍できることは大きな魅力の一つです。さらに、個人の健康だけでなく、組織全体の健康維持に貢献できるため、自分の仕事が企業の生産性や従業員の満足度向上にもつながっている実感を持てます。
予防医療の最前線で働ける
産業保健師は、健康診断で高血圧や糖尿病の兆候を早期に発見したり、面談でストレスや生活習慣の問題を把握したりして、その場で具体的な改善策を提案できるのが大きな特徴です。病気になる前に適切な指導を行うことで、従業員の健康維持や疾病予防に直接貢献できます。
こうした予防医療の取り組みは、従業員の生活の質を高めるだけでなく、医療費削減や企業の生産性向上にもつながります。日々の業務の中で「自分のアドバイスが人の健康を守っている」と実感を得やすい点も、やりがいにつながります。
個人と組織の両方を支える役割
産業保健師の役割は、従業員一人ひとりの健康管理にとどまりません。例えば、長時間デスクワークで慢性的な疲労や腰痛に悩む社員に対して、職場環境の改善や運動習慣をアドバイスした結果、欠勤が減少し業務効率が向上したケースがあります。さらに、メンタル不調を抱える社員に早期対応することで、長期休職や退職を防げることも少なくありません。このように、産業保健師は個人の健康を守るだけでなく、組織全体の安定や成長を支える重要な存在です。健康経営の重要性が高まる現在、企業からの期待も大きく、責任を持って働くことが仕事の誇りやモチベーションにつながります。
従業員の「ありがとう」が直接届く喜び
産業保健師は、従業員と長期間に関わることが多く、健康面談やフォローアップを通じて、信頼関係を築きながら健康の変化を見守り続けられます。
そのため「生活習慣が改善できた」「健康状態が良くなった」といった具体的な成果が確認でき、感謝の言葉として直接届くことも珍しくありません。こうした「ありがとう」の言葉は、産業保健師にとって大きな喜びであり、仕事の大きなやりがいとなっています。
保健師に向いている人・向いていない人の特徴、保健師の種類とやりがい、保健師に向いていないと感じたときに行う対処法などを解説します。
転職前に知りたい!産業保健師の本音からわかるメリット・デメリット

産業保健師の仕事には、やりがいや魅力を感じる部分が多い一方で、課題や悩みも存在します。
ここでは、実際に産業保健師として働く方たちのリアルな声をもとに、仕事のメリットとデメリットについて具体的に見ていきましょう。現場の経験談を通じて、産業保健師の仕事の実態をより深く理解することができるのではないでしょうか。
産業保健師として働くメリット
産業保健師は、従業員一人ひとりの健康を支えると同時に、従業員や企業全体の健康増進に貢献できる点が大きな魅力です。日々のアドバイスや健康支援が具体的な成果として現れ、長期的に信頼関係を築くことができます。
具体的なメリットは以下の通りです。
- 自分の指導で従業員の生活習慣が改善されたという実感がある
- 企業の健康経営に直接貢献できることに誇りを感じる
- 長期的に従業員の健康状態を見守り、支援できるため関係性が深まる
- 看護師時代に比べて身体的な負担が減り、働きやすさを実感できる
- 予防医療の専門性を活かし、キャリアアップや自己成長につながる
実際に「従業員の生活習慣が改善し、職場全体の雰囲気まで変わったときにやりがいを感じる」という声が多く聞かれます。産業保健師は、病気になってからの対応ではなく、病気を未然に防ぐための支援が中心です。そのため、自分のアドバイスや取り組みが従業員の健康意識を高め、結果として組織全体の活力につながるのを目にすることができます。
また「夜勤がなく土日休みなので、心身ともに余裕が持てるようになった」という声も多くありました。看護師時代に比べて身体的・精神的な負担が軽減されることは、多くの方が実感している大きなメリットです。さらに、企業によっては研修や学びの機会があり、産業保健分野で専門性を高めていける点もメリットです。
保健師が地方自治体などではなく大企業で働くメリットや、大企業に採用されるためのポイントについて解説します。
産業保健師として働くデメリット
一方で、産業保健師の仕事には「予防医療ならではの難しさ」や「組織内での調整力」が求められる場面も多くあります。病気の改善のように短期間で成果が見えるわけではなく、数年単位での取り組みになるため、評価されにくさを感じることもあります。
結果が出るまでに時間がかかることや、多部署との連携に伴う人間関係のストレスなどが課題として挙げられます。
- 予防活動は効果が現れるまで時間がかかり、成果を実感しにくいことがある
- 企業内の多様な関係者と調整を行うため、コミュニケーションの難しさを感じることがある
- 健康管理に対する高い責任感が精神的なプレッシャーになる場合がある
- 産業保健師としての専門性を深めるための学び続ける姿勢が必要になる
- 業務の幅が広く、時間管理やタスク調整に苦労することもある
また「職場に保健師が自分しかおらず、相談できる相手がいなくて不安になった」という声も少なくありません。産業保健師が一人配置の企業では、健康診断や面談、データ管理、産業医のサポートなど多岐にわたる業務を一手に担う必要があります。そのため、孤立感や業務量の多さに悩むケースもあります。
実際のインタビュー記事については以下の記事で詳しく紹介しています。
転職をする中で感じた理想とする働き方や実際に取り組んだことに加え、転職を成功させる重要なポイントについても解説をしていきます。
保健師のワークライフバランスについて、現役産業保健師に話を伺いました。
産業保健師の転職はエージェント活用がカギ!後悔しないためのポイント

産業保健師の求人は、一般にはあまり出回らず、非公開求人や企業独自の募集が中心です。そのため、自分だけで探すと求人情報が限られ、理想の職場に出会うチャンスを逃してしまうことも少なくありません。
この状況を踏まえ、産業保健師の転職には専門の転職エージェントの利用が効果的です。エージェントは企業とのつながりが強く、一般には公開されていない求人を多数保有しています。さらに、希望条件やこれまでの経験を踏まえてマッチする職場を紹介してくれるため、ミスマッチを避けやすいのも大きなメリットです。
なかでもアポプラス保健師は、保健師・産業保健師に特化した豊富な求人を取り扱っており、経験豊富なコンサルタントが一人ひとりに寄り添いながら丁寧にサポートします。初めての転職でも安心して相談できる、信頼性の高いサービスです。
転職活動は一人で進めると不安や負担が大きいですが、エージェントが間に入ることで条件交渉やスケジュール調整もスムーズになり、精神的にも余裕を持てます。さらに自分では気づきにくいキャリアの可能性についてもアドバイスを受けられるのも魅力です。
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看護師から保健師への転職の流れや退職理由の伝え方などについては以下の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
看護師と保健師の違いを紹介するとともに、看護師から保健師へ転職する際のポイントをお伝えします。
看護師が退職する主な理由や転職面接時の退職理由の伝え方、職場で円満退職するための退職理由の伝え方などを紹介します。
まとめ|産業保健師への転職で広がる新たなキャリアの可能性
産業保健師への転職は、ワークライフバランスの改善だけでなく、従業員の健康を守るという社会的に意義のある役割を担える点が大きな魅力です。病院勤務に比べて身体的・精神的な負担が軽減され、長期的に健康を支えるやりがいを実感しやすい働き方が可能になります。
ただし、産業保健師の求人は一般公開が少なく、非公開求人や企業独自の募集が多いのも実情です。そのため、産業保健師に特化した転職エージェントを活用することが成功への近道です。
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現在の働き方に不安や負担を感じている方は、キャリアの選択肢として産業保健師を検討してみてはいかがでしょうか。
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